今回はNAS専用機の使用をやめ,
筆者のNAS事情
第593回で紹介したように,
あまり深く考えずそのへんに転がっていたNAS向けの3TB HDDを接続して,
- ※1
- ちなみにこの不具合は移行完了後,
7. 0.1-42218 Update2にアップデートすると解消されました。
そもそも以前よりWindowsのファイル共有プロトコルそのものを含めてSambaには疑問がありました。プロトコルによるバージョンがあって特にWindowsからアクセスできたりできなかったりすることがあり,
- ※2
- 直近のSambaのセキュリティアップデートはUbuntu Weekly Topics 2022年2月4日号でも取り上げられています。
前々からファイルサーバーもNextcloudにしたらどうだろうと考えていたので,
- ※3
- 以前は仮想マシン置き場に使用していましたが,
現在は4TB SSDに移行したので使用していませんでした。かといって眠らせておくのはちょっと惜しいグレードのHDDでしたので, いい機会でした。
ここで問題になってくるのは,
今回はPCを使用しましたが,
- ※4
- もちろんNAS用HDDを選択したからと言って完全に問題ないわけではなく,
不具合のあるモデルを引くこともあります。でもそれはさらにグレードが上となるエンタープライズモデルでも同じで, 購入してから1年くらいでバッドセクターだらけになって使えなくなることもあります (実話)。
Nextcloudサーバーのインストールと設定
前置きが長くなりましたが,
端末から次のコマンドを実行してください。
$ sudo snap install nextcloud $ sudo snap connect nextcloud:removable-media $ sudo mkdir /media/nasdrive/data $ sudo chown -R root:root /media/nasdrive/ $ sudo chmod 0770 /media/nasdrive/data
1行目でNextcloudサーバーをインストールし,
Snapパッケージ版Nextcloudサーバーの設定ファイルは/var/
にあります。データ置き場のフォルダーは'datadirectory'
で定義されているので,"/media/
に変更します。具体的には次のようになります。
'datadirectory' => '/media/nasdrive/data',
続けてsudo snap restart nextcloud.
を実行し,
その後にWebブラウザーからNextcloudサーバーにアクセスして初期設定します。もしもうまく行っていない場合はこの段階でエラーが表示されるので,