2回に渡ってFFF-PCM2BにUbuntu 22.
Ubuntuのインストール
マニュアルにも記述されているのですが、ブートデバイスの選択は起動直後にF7
eMMCにインストールされているWindowsをSSDに移した場合は、Ubuntuをインストールする前に
また理由はよくわかりませんが、
インストールのオプションは、第720回でも紹介したように
スケーリングと外観などの変更
前述のように画面の自動回転を使用するためと、タッチパネルを使用するためにいくつかの設定変更を行います。
8インチディスプレイにフルHDの解像度は少々小さすぎるため、
「外観」
Extension Managerをインストールし、インストールされている
タッチパネルでは
自動回転の問題点
ディスプレイの自動回転、すなわちPC本体を横にするとディスプレイ表示が横になり、縦にすると表示も縦になる機能はUbuntuでも使用できます。しかし残念ながら現在はX.
GNOME Shellのシステムメニュー
これはバグであり、すでに報告されています。
第717回には現状のWaylandについていろいろと述べましたが、このような問題にも気づくことになりました。
ドキュメントビューアーにはPDFを回転表示する機能があるのでWaylandセッションにしてもいいのですが、Webブラウザーも縦のほうが読みやすいこともあり、やはり自動回転はできたほうがいいでしょう。
縦表示+タッチパネルの使い心地
PDFとEPUBファイルを表示するため、Flatpak関連パッケージをインストールし、かつFlathubリポジトリを有効にして、Okularをインストールします。もちろん
OkularでPDFを表示し、全画面モードにすると期待のことができるようになりました
一方では、ここまでできるようになったという考え方もあります。
Firefoxをオフィシャルバイナリに置き換える
Celeron N4120はお世辞にも潤沢なCPUリソースがあるとはいえないため、少しでもCPU負荷を軽減するためにFirefoxはオフィシャルバイナリ版に差し替えます。方法は第710回で紹介しています。
現在のFirefoxはタッチパネルによるスクロールはデフォルトで非対応です。環境変数
オフィシャルバイナリを置き換えた場合~/.local/
」
Exec=/home/ikuya/firefox/firefox %u
の行を、
Exec=sh -c "export MOZ_USE_XINPUT2=1;/home/ikuya/firefox/firefox %u"
などとしてください。もちろんホームフォルダーは書き換えずそのままとしてください。
ハイバネートとハイブリッドスリープ
第637回でGPD MicroPCにUbuntu 20.
本機でもできるようになると便利なため、第637回を参考にしていろいろと試してみましたが、ハイバネート自体は可能だったもののレジュームしてきませんでした。
ハイバネートはメモリーの内容をスワップファイル
おそらくブートの時点で問題があるものの、筆者の力量ではこれ以上の調査は難しそうだと判断しました。腕に覚えのある方はさらなる調査に挑戦してみてください。
使えない機能
今のところ指紋認証機能は使えません。現在Ubuntuで使用できる指紋認証はあまり多くないため、致し方ない部分ではあります。
キーボードの使い心地
キーボードは主要キーのピッチを確保するため、キーの数を極端に少なくしています。キーの数は66個でした。ただしスペースキーは1つと数えています。
これだけ少ないとファンクションキーとの組み合わせが多すぎて、実用上支障が出てきます。
中でも困るのはTabキーが単独で存在しないことです[2]。端末を使う時にすごく困るばかりか、Windowsキーも当然単独では存在しないため、例えばWindows+Tabキーでウィンドウの切り替えができません。Fnキーが有効になるのは1度きりのため、Fn+Alt+Fn+Backspaceキーの組み合わせはできません。
とはいえこのあたりは工夫でなんとかならなくもありません。というのも、1ワークスペースに1ウィンドウを配置するとウィンドウの切り替えではなくワークスペースの切り替えを行えばよくなります。
どのくらい文字入力するかで、別途キーボードを取り付けるかどうかを決めましょう。
液晶保護フィルム
完全に余談ですが、ディスプレイは結構反射します。画面を見ているのか自分を見てるのかわからなくなるのは困ります。そこで反射防止の液晶保護フィルムを貼ることにしました。
とはいえスマートフォンのように専用品が売られているわけではないので、8inchタブレット用フリーカット 高精細反射防止を購入しました。自分で切らなくてはいけないのはなかなか大変ですが、期待どおりの成果を上げてくれました。必要であれば追加購入するといいでしょう。