家庭内ネットワークにも2.
お父さんと一緒のネットワークセグメントにしないで
家庭内ネットワークの管理者でもある読者の皆様におかれましては、日々の中で自分の趣味や家族からの要望に応じて、ネットワークのメンテナンス・
さて、家庭内ネットワークと言えば現在はスマートフォンとWi-Fiの組み合わせが主流でしょう。こちらは年々新しい規格が登場すると共に最高速度も向上し、現時点での最新のWi-Fi 6/
そうすると今度は有線LANの速度が
しかしながらWi-Fiにしろ有線LANにしろ、高速なAPやNIC・
本連載でも何度か登場したiperfはお手軽に計測できるものの、そのUIはシンプルです。
どうせならもっとこう、タコメーターのように速度がどれくらい出ているか視覚的にわかるとうれしいですよね。そう、よくある
コンピューターにとって光の速度は遅すぎる
混雑していない状態のネットワークが期待通りの速度を発揮しない場合、おおよそどこかに
よってOpenSpeedTestを使う場合も、計測にあたってのデバイスと対向装置のどちらかにはインストールできなくてはなりません。その際の候補としてOpenSpeedTestには複数の利用方法が存在しますので、まずはそちらをまとめましょう。
- OpenSpeedTestのウェブサイトでスタートボタンを押して計測する
- 上記をウィジェットとして適当なサイトで読み込んだ上で計測する
- 自前のサーバーにOpenSpeedTestをデプロイする
- 各OS向けのアプリケーションをインストールする
1番目はよくある速度計測サイトと同じ使い方です。2番目は、速度計測のUIを自分のサイトに埋め込む方法でうす。埋め込むためのHTMLタグはサイトにありますので、そちらを確認すると良いでしょう。商用利用も可能となっています。どちらの場合もOpenSpeedTestサイトとインターネット自体の速度がボトルネックになります。
3番目はOpenSpeedTestのDockerイメージやGitHubに公開されているコードを自前のサーバーにデプロイする方法です。LANの中にある適当なサーバーにもインストールすれば、インターネット側の状態を気にすることなく計測が可能です。この方法はさらに
「同期する」
4番目のアプリケーションは、計測用のウェブサーバーをインストールするためのパッケージをインストールする方法です。実際にインストールされるのは
snapパッケージをUbuntuデスクトップにインストールする
Ubuntuデスクトップで計測したいなら、お手軽なsnapパッケージ版を試してみましょう。ただしsnapパッケージ版はGUIアプリケーションであるため、デスクトップ環境がないと動かない点に注意が必要です。
「Ubuntuソフトウェア」
CLIからインストールするなら、次のコマンドを実行しましょう。
$ sudo snap install openspeedtest-server
あとはインストールしたアプリケーションを起動すれば準備完了です。画面上にhttp://
」
DockerイメージでUbuntuサーバーにデプロイする
公式が配布しているアプリケーションはすべて計測サーバーを動かすためのGUIアプリケーションです。CLI環境にインストールする場合は、自分でソースコードからインストールするか、Dockerインスタンスをデプロイするかの2択になります。
今回はより簡単で確実なDocker版をインストールしてみましょう。Dockerは公式のパッケージでもUbuntuリポジトリにあるdocker.
$ sudo apt install docker.io
デプロイは次のように実行します。
$ sudo docker run --restart=unless-stopped --name openspeedtest -d -p 3000:3000 -p 3001:3001 openspeedtest/latest
Docker版の場合、3000番ポートでHTTPを、3001番ポートでHTTPSを使うようになっています。ただしサーバー証明書等は用意されていません。HTTPSを使って計測したい場合は、自前で証明書を用意しましょう。Let's Encryptを使うならdocker run
」-e ENABLE_
」
速度の計測方法
速度計測の方法はすごくシンプルで、指定されたURLにアクセスしてStartボタンを押すだけです。
手元の環境だとなぜかアップロードが妙に遅くなってしまいました。これはiperfでも同じ傾向を示したので、経路のどこかに問題がありそうです。
ちなみにFirefoxだと、拡張機能がインストールされていると2.
もちろんスマートフォンからも、同じようにURLにアクセスすれば速度を計測できます。たとえば場所によるWi-Fiの速度を計測したい場合に便利でしょう。
なお、OpenSpeedTestには?S=XXX
」
?S=L
もしくは?Stress=Low
:計測時間を5分にする?S=M
もしくは?Stress=Medium
:計測時間を10分にする?S=H
もしくは?Stress=High
:計測時間を15分にする?S=V
もしくは?Stress=VeryHigh
:計測時間を30分にする?S=E
もしくは?Stress=Extreme
:計測時間を60分にする?S=D
もしくは?Stress=Day
:計測時間を1日にする?S=Y
もしくは?Stress=Year
:計測時間を1年にする?S=n
もしくは?Stress=n
:計測時間をn秒にする
本当に1年間継続して計測できるかは疑問ですが、それ以外についてはたとえば連続運転すると熱で遅くなってしまわないかの確認に使えます。
このようにOpenSpeedTestの機能はとてもシンプルなものですが、家庭内ネットワークのどこかのマシンにインストールしておけば、いつでも確認できるというメリットがあります。できれば