インターネットが拡張する、テレビのあたりまえ~ABEMAが支える新しい未来のテレビ

2022年11月~12月、日本をはじめ世界各国が湧いた「FIFA ワールドカップ カタール 2022⁠⁠。今回の日本代表の健闘ぶりは、多くのファンを魅了したのではないでしょうか。

そして、今回、選手の戦う姿を観るにあたって従来のテレビ中継とは違うスタイルでの、新時代の視聴にも注目が集まりました――ABEMAとテレビ朝日のタッグによる、全64試合無料生中継です。

とくに日本代表が決勝トーナメント進出を決定したスペイン戦を生中継した日は1,700万を超える視聴者数を記録、さらに最終戦となったクロアチア戦でも多くの視聴者数を獲得したにもかかわらず、配信が止まることなく中継され、放送チャネルとしての価値、さらには可能性が、日本国内に広まりました。

それを支えるのが、ABEMAに関わる多くのエンジニアたちです。今回、ABEMA CTO西尾亮太氏、ABEMA 技術局の乙黒貴司氏のお二人に、⁠FIFA ワールドカップ カタール 2022」全64試合無料生中継を経験したABEMAの底力と可能性、今後について伺いました※。

※本取材は2023年1月、オンラインにて実施しました。

写真 ABEMA CTO西尾亮太氏
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写真 ABEMA 技術局 乙黒貴司氏
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2016年開局からの、ABEMAの4回のターニングポイント

――2016年4月に開局したAbemaTV(現ABEMA、以降ABEMAと表記⁠⁠。開局当初は、無料で楽しめるインターネットテレビ局をコンセプトに、インターネットでもテレビのようなコンテンツが見られるという評価とともに、ユーザに浸透していたように感じます。まもなく開局から7年を迎えるにあたって、ABEMAはどのように変化・進化しましたか? 具体的なトピックなどがあれば、その当時のエピソードとともに、技術面で感じたこと、また実際にアップデートしたことや対応の指針について教えてください。

西尾:
ABEMAをリリースしてから、開発・運用側の視点で4回のターニングポイントがあったと認識しています。
  1. 亀田興毅に勝ったら1000万円で初めて実感した次元の違う負荷
  2. 物理リソースの限界とその先を考えるきっかけとなった72時間ホンネテレビ
  3. ユーザ体験を担保した形でビジネスを成長させるためのABEMA PPV ONLINE LIVEの実装
  4. ABEMA開局史上最高の視聴者数を記録したFIFAワールドカップ カタール 2022

それぞれについて、当時を振り返りながらご説明します。

参加型視聴で気付いたシステム疎結合化の重要性

西尾:

まず、2017年5月に放送した『亀田興毅に勝ったら1000万円』です。元世界チャンピオン亀田興毅氏を相手に、4人の挑戦者が対戦した模様を流したものです。番組発表時から注目を集め、実際の配信時には非常に多くの視聴者にご覧いただきました。

配信後のWAU(Weekly Active User⁠⁠、DAU(Daily Active User)とも、自分たちが見たことのない次元の異なる結果となりました。

ABEMAはコンセプトや方針決定に時間を割き、入念に検討してから2016年4月に開局しました。それでも、まさかそのような数字を生み出すとは思っても見ませんでした。

トラフィックの大きさはもちろんですが、その内容を見てみると配信そのもの(視聴)にかかわる直接的なインフラへのトラフィック以外に、コメントや認証後、ユーザが閲覧するコンテンツカタログを表示させるための各種API、それらの依存関係によるシステム負荷が多く見られました。

そこで、まずそれぞれを独立させた構成が必要と考え、改めて全体を見直してシステムの疎結合化を行いました。

スケールアウトの先、物理的な限界を見据えた機能の優劣

西尾:

次に、同じく2017年の11月に配信した『72時間ホンネテレビ』です。

亀田さんのコンテンツでのトラフィックを経験したことを受け、想定したキャパシティは(亀田さんのときで計測したものの)倍の見積もりでした。すると、そのまま既存のインフラ構成・運用の延長線上では、対応できないという判断に至りました。

どういうことかというと、ABEMAはもちろん、昨今の大規模サービスと同様に柔軟にスケールイン・スケールアウトできるようクラウドを前提に構成はしていたのですが、この見積もりではクラウドで(サービス事業者側で)できるスケールアウトの限界が見えてしまいました。つまり、有限のリソースの中で必要な機能を効率的に優先的に処理するように再設計しなければ、安定したシステム提供が難しいという考えに至りました。

そこで、まずクラウド上の各種コンポーネントの限界値を算出し、構成される機能要素に優先順位をつけ、またそれらの機能をサーバだけではなくクライアントからの呼び出しシーケンスを含めて効率化し、従来の倍以上となるユーザ規模を安定して処理できる構成を実現しました。

そして、非常に多くの視聴者に安定した配信をお届けでき、ユーザの高い関心を得られた結果となりました。

「ABEMA PPV ONLINE LIVE」実装とともにビジネスバーティカルの視点をより強く

西尾:

3つ目のターニングポイントは、これまで2つのようにトラフィック対策という観点とは異なり、高い安定運用を意識したものです。

2020年初頭からのコロナ禍で、多くの方たちが家の中でのエンターテイメントを楽しむようになりました。裏を返せば、これまで実際のライブという形でパフォーマンスを行えていたアーティストやスポーツ競技を行うアスリートたちの活動の場は減り、ときにその分野での収益は激減しました。

こうした背景を受け、ライブやスポーツを興行化するための施策として、2020年6月にABEMA PPV ONLINE LIVEを実装しました。それまで、サブスクによる収益モデルはありましたが、PPVと言うかたちでコンテンツ個別の収益化は初の取り組みになります。

「ABEMA PPV ONLINE LIVE」の実装に伴い、従来とは違ったアプローチでのシステムの安定化、高品質化の基準を設け、コンテンツ有償化に対しての価値の提供を目指しています。中でも、システムの信頼性向上について、アーキテクチャ・組織、双方の面から見直しています。

桁違いの視聴者数を記録した「FIFA ワールドカップ カタール 2022」

西尾:

4つ目は、読者の皆さんも記憶に新しい、2022年11月~12月に開催された「FIFA ワールドカップ カタール 2022」の全64試合無料生中継です。

今回、日本国内で64試合すべてを視聴できたのはABEMAのみ。そうしたこともふまえて開幕に向け、トラフィックやキャパシティプランニングを行いましたが、過去どのコンテンツと比較しても桁違いのものでした。視聴品質(後述)を確保して、とにかくサービスを落とさずに安定して配信させることを心がけましたね。

Web開発とは異なる映像専門技術に特化した組織、そしてビジネスバーティカルへの対応

――私自身、今挙がったそれぞれのコンテンツを安定して視聴できたのを覚えています。配信の舞台裏については、後ほど詳しく聞かせてください。

さて、今お話いただいた4つのターニングポイントとともに、⁠ABEMA」が成長していく様子がわかりましたが、それを支えるエンジニア、組織としてのABEMAの変遷はどうだったのでしょうか。

西尾:

組織という点で考えると、実は今挙げた4つのターニングポイントとリンクして変化・成長したとも限りません。その前提で、開局以降のABEMAの組織についてお話します。

立ち上げの組織は30名ほどのエンジニアで構成されていました。ABEMAの母体となる、サイバーエージェントの特徴もあり、多くがWeb開発を出自とするエンジニアでした。

その中で、Webブラウザ(フロントエンド開発⁠⁠、iOS/Androidアプリ(スマホ開発⁠⁠、リニア配信や広告サーバを開発・管理するバックエンドエンジニアと、技術領域で構成し、サービスの成長とともに拡大していきました。

ただ、2017年にあったターニングポイントやその後のテレビデバイスへのABEMAの対応といった観点から、従来の技術領域で対応するにはカバレッジ範囲が広くなりすぎたのです。

結果として、プラットフォームベースの職能型組織では今後の対応が難しくなると判断し、私がCTOになった2018年のタイミングで組織構成を大きく変えました。

具体的には、従来の職能型から事業専門型での組織構造へ変える判断をしました。その理由は、とくに動画配信サービスを提供するうえで一般的Webサービスとは異なる技術的側面(映像専門技術)に対応する必要があったからです。

視聴品質を構成する3つの要素
視聴品質を構成する3つの要素

とくに視聴品質の確保に向け、映像品質、伝送・配信品質、再生品質、3つの専門技術領域に対応できるよう、従来のバックエンドやクライアントのチームから、コンテンツ配信、コンテンツエンジニアリング、ストリーミングクライアントの機能とエンジニアを再編し、配信技術チームと連携することで持続的な品質の改善が行える組織へと再構築しました。

もう1つは、ターニングポイント3つ目とも関係する、ビジネスバーティカルな変化へ対応できる組織づくりです。現在、エンジニアのみで100人規模の組織となっていますが、専門技術のスキルに加えて、その専門技術によって生み出されるビジネス施策を、迅速に開発できる体制としています。

具体的な観点として、サービスで得られるデータ分析やデータ活用といった支援がしやすい組織構成を意識しています。

「オーナーシップ」を持ち専門性を備えたエンジニア集団を目指す

――専門技術力とビジネスバーティカル対応力は、まさに今の時代の事業成長には欠かせない要素ですね。組織全体の視点から、もう少し個人、エンジニア一人ひとりに向けて、CTOの立場で意識していること、求めていることはありますか。

西尾:

ABEMAの今の組織構造は、放送と配信の違いをどのように埋め、そして、ABEMAというサービスをより高品質でユーザに届けるかを目指して作り上げています。

その中でエンジニアに求められるスキルセットは、扱う領域ごとに異なるのはもちろん、時間による技術の変化にも大きく左右されるものです。

エンジニア全員には、それぞれの立場から、ユーザにとって快適な視聴体験をお届けできるよう、開発を進める意識を持ってもらっているわけですが、こうした背景をふまえて、改めて言語化するとすれば「何が自分たち(ABEMA)の競争力になるのか。また、競争力を高めるには何をキャッチアップすればよいのか」ということになります。

つまり、専門技術をふまえたビジネスコンテクストを持つことです。そして、ABEMAではこれを表現する5つの行動指針を制定しています。

5つの行動指針
5つの行動指針

2000年に入ってからの技術的発展やITの進歩によって、エンジニアがコードを書くだけではなく、ユーザからの声、さまざまなオーダーを聞き、実現するための施策を考え、実装・評価し、世の中に魅力的なプロダクトを提供していく時代へと移り変わっています。

この時代に適応するためにも、5つの行動指針を意識して、エンジニア一人ひとりがオーナーシップを持って開発してもらえるよう、組織づくり、環境づくりを心がけていますね。

舞台裏から紐解く、「FIFA ワールドカップ カタール 2022」の配信がABEMAに与えた影響

――では、改めて配信の舞台裏について詳しくお聞かせください。全64試合生中継が決定したのはいつごろで、決定したときの率直な感想はいかがでしたか。

乙黒:

決定した時期は公表していないのですが、日本国内はもちろん世界が注目する64試合すべてを扱うこと、加えて国内での独占配信試合も含むため、大きなプレッシャーがあったのは事実です。

ただ、⁠FIFA ワールドカップ カタール 2022」で私を含めたメンバーの意識が変わったかというと、実はそうではありません。前述の「ABEMA PPV ONLINE LIVE」の実装前後から、ABEMAではスポーツ・ライブを強化しており、メジャーリーグの大谷選手の試合もその1つで、2022シーズン、非常に多くの方にご視聴いただきました。

ですから、本大会に向けて何か特別に取り組むというよりは、ライブ・スポーツを強化する中で、1つの大きなプロジェクトとしての「FIFA ワールドカップ カタール 2022」という位置付けだったように思います。

西尾:

これまでも話したように、新しい未来のテレビとして映像・配信に特化した技術と組織で対応はしました。それでも、過去計測したトラフィックの倍以上、最大規模のトラフィックの見積もりをしたうえで、システムの準備をしています。

今回の配信時での、ABEMAのシステム構成は、配信システムはクラウド上に構築し、アプリケーションは、Google Cloud PlatformのGoogle Kubernetes Engine (GKE) を活用したマイクロサービスとして展開しています。

映像配信処理については、AWSのマネージドサービスAWS Media Servicesシリーズの徹底活用、さらに視聴者側へ安定かつ品質を確保した映像を届けるために、CDNとしてAkamai/AWSのAmazon CloudFrontを併用することで大規模な配信キャパシティと耐障害性を確保しました。

組織面では、とくに負荷対策(ディフェンス)の意識を高め、各種技術領域のリードエンジニアを中心に1チーム6~7名で構成した専門構成チームを準備していました。

――ライブ・スポーツを強化する中で、FIFA ワールドカップ対策というのは、先ほどの5つの行動指針で掲げられている内容に通ずる部分もありますね。さて、日本にとっての最終戦となった12月6日、深夜0時キックオフという時間帯にも関わらず、ABEMAでは非常に多くの視聴者が見ていました。

本生中継を振り返って、お二人の感想や気づきについて教えてもらえますか。

西尾:

日本代表が決勝トーナメント進出を決めた試合が放送された 12月2日(金)の1日の視聴者数が1,700万を突破したと発表させていただいていますが、率直にここまで来たのか、と驚きを隠せませんでした。といっても、配信側として視聴数は想定の範囲内。シミュレーションから大きく乖離することはありませんでした。

振り返ってみると、日本が強豪国揃いのグループEに入ったことで、決勝トーナメントに上がる難易度があがり、開幕当初は少しやきもきしていましたが、日本の初戦、ドイツ戦での勝利、加えて、ABEMAで解説していただいた本田圭佑さんの存在などから、一気に盛り上がり始めていました。とは言え、最終戦も深夜の時間帯とは言え、地上波で観る人が多いのでは、という楽観的な気持ちがあったのも事実です。

その中で、多くの方のABEMAで視聴いただけたことは、大変感慨深いです。

乙黒:

これまで放送や映像を担当していた一技術者として、放送と配信が連携して少しでも大会や日本国内の盛り上がりをサポートできればという気持ちでこのプロジェクトに取り組んでいましたので、多くの方に見ていただけことは感無量でした。

今、西尾が申し上げた試合ごとの盛り上がりもそうですし、改めて、新しい形でのテレビ、とくにマルチデバイスで視聴できる特徴の強みが発揮された結果だと思っています。

これは、私たちが試合の生中継というオリジナルに、プラスアルファの価値を提供できたことの裏返しとも自負しています。オリジナルの実況解説もそうですし、マルチアングルやスタッツ情報機能、SNSと連携した応援、さらには試合途中試合後でもいつでもどこでもプレイバックしたり、個々人の楽しみ方や生活スタイルに合わせて楽しめる、新しい形のテレビとしての「コンテンツ」が提供できたからです。

また、今回、全体での結果としてABEMAでワールドカップを視聴した方の43%がスマートフォンを利用していました。この中には、テレビでの地上波の視聴と並行してスマホで視聴していた方も含まれていると考えていますし、インターネットと融合したテレビならではの可能性ではないでしょうか。

ABEMAでの「FIFA ワールドカップ カタール 2022」デバイス別視聴割合
ABEMAでの「FIFA ワールドカップ カタール 2022」デバイス別視聴割合

――実際には私たち視聴者側、ユーザ側には見えない、苦労などがあったと想像します。お話できる範囲で教えていただけますか。

西尾:

まず、試合時間が、日本時間の日中ではないというのは運用体制的には大きかったです。そのためのシフトも編成しました。

また、日本の初戦以降の盛り上がりはABEMAとしても感じ取っている一方で、その熱に対して100%応えられるかどうか、そういう懸念も出てきました。最終的に、クロアチア戦前に、全ユーザに確実に高画質で届けるのは難しくなるかもしれない、という判断で、視聴者数制限に関しての事前アナウンスに至りました。

乙黒:

まさに、地上波品質と同等で、視聴者が満足できる配信ができるか、それが一番の課題でした。技術者サイドでの対応や取り組みはもちろんですが、今回、私が大きいと感じたことの1つに、経営判断として品質を重視してもらえたことも大きかったですね。

コストを先に考えず、まず、品質担保のために注力できた、というのは技術者としてとてもありがたかったです。

とは言え、何でもできるわけではありませんし、不測の事態も考えられますので、その点はリスクヘッジとともに冗長化を測っていました。ABEMAはテレビ朝日との協力関係もありますので、テレビ朝日、さらにサイバーエージェントのスタジオなど、各所に中継拠点を用意したほか、現地カタールから直接ABEMAの配信プラットフォームにつなげるような体制も準備していました。結果的に、現地から直接配信という事態には陥らなかったことは本当にホッとしています。

視聴体験の振り返りとしては、今回、Twitterユーザからの流入が多く見られました。これは、まさにSNSと連携して視聴していたユーザが多かったこと、また、得点シーンやインパクトのあるシーン、さらには本田さんのインパクトのある解説を起点にしたコミュニケーションによるもので、加えて、ここ日本でのモバイルネットワークの品質が向上していることの証明でもあると感じています。

真の未来のテレビの正解はまだ先にある

――最後に、これからについて教えてください。少し気が早いですが、藤田社長は4年後のFIFA ワールドカップも全試合無料生中継を目指したい、というコメントをいくつかのメディアの取材で残されていました。

FIFA ワールドカップというくくりに限らず、今後ABEMAの存在意義、また、それに向けて、お二人はどのような準備をしていきたいと考えますか。

西尾:

まず、繰り返しになる部分もありますが、今回の「FIFA ワールドカップ カタール 2022」全64試合無料生中継ではたくさんの手応えと確信を得ることができました。

たとえば、従来の放送では実現できないマルチアングル映像や試合データ(試合情報・選手情報など)の提供、視聴者からのコメントやコミュニケーションです。これらはまさにABEMAだからこそできたことですし、私たちが開局以来体験したいくつものターニングポイントがあったから、今回、皆さんに価値としてお届けできたと自負しています。

このような手応えや確信は、まだまだ限界には来ていないという点で、難しさを痛感した配信でもありました。

今挙げたこと以外にもABEMAで達成できること、提供できる価値はあるはずで、それを見つけ出していきたいです。

また、直近の課題という点でも、低ビットレート、配信遅延、帯域による品質と安定のバランスなど、今の技術の限界が見えています。加えて、ビジネスバーティカルで言えば、広告配信などに加え、映像(権利)保護への対策など、ただ配信するだけではない部分での要件の掛け合わせについて、これからも検討し、対策していく必要があります。

さらに今回感じた、スーパーマスコンテンツの強さ、これは地上波という最強のインフラのうえで成り立っていたのも事実なので、ABEMAがさらに高まるためには、既存の延長線ではない考え方が必要で、これからのやりがいでもあると感じています。

乙黒:

ABEMAに関わってきて、視聴環境の多様性という強みを知ることができましたし、それがこれからのABEMAの成長の鍵を握っていると考えています。

今後、技術が進化していくことでより高品質な映像の提供ができるようになったとき、いつでもどこでもABEMAではスピーディーなコンテンツの提供、さらに視聴環境までをふまえたターゲットごとに最適化した配信、そういった部分はまだまだ模索しなければいけません。

一方で、本流は変わらないとも思います。それは「コンテンツのおもしろさ」です。いくら、プラットフォーム側で対応を進めても、枝葉の部分として終わることもあります。ですから、より良いコンテンツを配信していくことが大事ですし、ABEMAから配信するコンテンツは、誰にとっても良いコンテンツになるよう、目指していきます。

――ありがとうございました。

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