Android Weekly Topics

自動車レース「F1」中にいるAndroid

自動車レースのF1が、3月3日からバーレーンGPで2023年シーズンが開幕となりました。今回は、ニュースではなく変わり種となりますが、F1の中にいるAndroidというテーマで書いてみます。

2023年シーズン、F1を取り巻く環境

F1と言えば海外スポーツで、日本との関わりは薄い印象を持つかもしれません。

そんなことはなく、日本人ドライバーの「角田裕毅」が2021年から「スクーデリア・アルファタウリ」から参戦しており、今シーズンもレギュラーシートを得て参戦しています。また、毎秋、三重県の鈴鹿サーキットでグランプリも開催されており、今年は9月22日から9月24日に開催されています。

また、2022年から使われているBBSホイールは、すべて日本で鍛造されたものです。このように何らかの関わりを持っています。

近年のF1は、地上波でレース中継放送をしていません。

中継を視聴するには、DAZNかフジテレビNEXTが行う有料放送を契約します。筆者は、F1を観るためにDAZNを契約して、TVはもちろんのこと、スマホやタブレットを使って視聴しています。

DAZN | ホーム

他、Netflixの「FORMULA 1 栄光のグランプリ」は観たことがあるという方もいるかもしれません。これは、アメリカでF1ブームのキッカケを作ったドキュメンタリとも言われているので、興味のある方は観てみることをオススメします。

無料で楽しめる範囲は、YouTubeに公開されているFORMULA 1公式チャンネルのダイジェストがあります。

FORMULA 1 - YouTube

また、文字情報であれば「motorsport.com 日本版」などで、レース結果などの情報が得られます。

motorsport.com 日本版|モータースポーツ情報サイト

Googleがスポンサードしています

F1にはAndroidが関わっています。具体的には、Googleが2022年シーズンからMcLaren Racingをスポーンサードしており、AndroidやChromeのブランドが使われています。McLaren Racingの速さが、5G対応のAndroidやChromeが持つ速さのイメージと一致するということです。

McLaren Racing – Official Website

今シーズンのMcLarlenのマシンは、横から見た時のエンジンカバーとフロントウィングに「Chrome」の大きなロゴがあります。ちなみに、2022年のマシンは、エンジンカバーにドロイドくんの顔が書かれており、これがひょっこりと顔を出しているように見えて印象的でした。

Formula 1 | F1 technique: The evolution of the McLaren MCL36 in 2022 - US Sports

もう1つ、ホイールカバーがGoogle Chromeのアイコンを連想させる塗り分けがされているのも特徴です。走っている時も、それだと連想できるので、高い宣伝効果がありそうです。

電子ペーパー?が使われている!

ホイールカバーだけでなく、コマーシャル面でおもしろい試みが行われています。

ドライバーが乗るコクピット横の左右の淵に、デジタルディスプレイが搭載されています。ESPN F1の公式Twitterが公開している動画がわかりやすいので、まずは、こちらをご覧ください。

このディスプレイには、#Androidや#chrome、android、android 5Gなどが切り替わって表示されます。現段階では、この広告スペースを買い上げているのはGoogleのみのようです。

これまでスポンサーロゴは、必ず決まった位置に配置されており、スポンサードの規模によって大きさ(面積)が決められていました。しかし、デジタルディスプレイが積極的に使われるようになれば、面積ではなく時間割でスポンサーロゴが表示できるので、いままでとは異なる考え方が現れそうです。

このディスプレイは、白黒の表示しかできないように見えます。

表示ロゴを書き換える時は、白く反転するような動きをしています。これは、Kindleの画面書き換え時に発生する動きと似ているので、電子ペーパー由来の技術が搭載されているのかもしれません。

このディスプレイの重量は190gとされています。表示内容を書き換えるためのコントローラーを含めての重量かは不明ですが重くはなさそうです。また、これがGoogleが持ち込んだ技術なのかも現時点では分かっていません。

ESPN F1が公開した動画では、ドライバーが被るヘルメットの顎あたりにも同様のデジタルディスプレイが搭載されており、ここに何らか表示されて書き換えが行われています。

いわゆる自動車技術だけでなく、こうしたところにも新しい試みが行われているF1は見飽きません。

今週は、このあたりで、また来週。

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