AdobeとFigma⁠合併を断念 ―欧米の政府機関の承認を得られず

2023年12月18日、AdobeとFigmaは2022年9月に合意したAdobeによるFigmaの買収契約を終了し、合併を放棄したことを発表した。

両社によると、買収発表以来の15ヵ月間、欧州委員会(European Commission⁠⁠、英国 競争・市場庁(UK Competition and Markets Authority⁠⁠、そして米国司法省(U.S. Department of Justice)による審査と協議を続けてきたが、これらの政府機関の承認を得る道筋が見つからないとの理由で、買収契約を終了することに至ったとのこと。両社は、Adobeが当初合意した契約解除料をFigmaに支払うことを含め、取引に伴うすべての問題を解決する契約解除契約に署名している。

なお、今回のリリースの中で、Adobe CEOのShantanu Narayen氏は「将来的には共通の顧客を喜ばせるためにFigmaと提携する方法を模索するつもり」と語っており、またFigmaのブログでは、買収計画が保留中の間もネイティブAI機能や高度なプロトタイピングなど両社のコミュニティに貢献するリリースを続けることができ、2024年もこの動きを進めていきたいと結んでいる。

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