Google⁠パフォーマンス⁠情報処理量を大幅にアップさせたAIモデル「Gemini 1.5」発表

Googleは2024年2月16日、同社の生成AIモデルGeminiの最新バージョン「Gemini 1.5」を発表した。

Geminiは同社の開発するAIモデル。バージョン1.0は2023年12月に公開された。2月9日には同社のAIチャットサービスの名称も「Gemini」に変更すると発表されたばかり。

Gemini 1.5は1.0に比べてパフォーマンスが大幅に強化されている。初期テスト用に最初に公開されるのはGemini 1.5 Proで、中規模用のマルチモーダルモデルである。スケーリングに最適化されており、前バージョンで最大のモデルである「Gemini 1.0 Ultra」と同レベルのパフォーマンスをもつという。

また、Gemini 1.5 Proには128,000トークンのコンテキストウィンドウが標準で付属している。さらにリリースの準備が整い次第、最大100万トークンのコンテキストウィンドウが利用できるようになる。この100万トークンはGemini 1.0の32,000トークンから大幅に増加しており、Gemini 1.5 Proが1時間の動画、11時間の音声、3万行以上のコード、70万字以上のコードベースなど、膨大な量の情報を一度に処理できることを意味する。

詳細については、Gemini 1.5 Proテクニカル レポートを参照。

2月16日より一部の開発者と企業顧客向けに、Gemini 1.5 Proの早期プレビュー版が提供されている。Gemini 1.5 Proのテストに興味のあるデベロッパーは、Google AI Studioよりサインアップ、またGoogle Cloudの顧客企業は、Vertex AIアカウントチームまで問い合わせてほしいとのこと。

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