GitHub Copilot Extensions発表 ―さまざまな開発ツールを組み合わせながらCopilotを利用可能に

GitHubは2024年5月21日、サードパーティのツールやサービスの機能をGitHub Copilotに追加できる「GitHub Copilot Extensions」を発表した。Copilot Extensionsを使用すると、開発者はIDEやGitHub.comから離れることなく、好きなツールやサービスを使用しながら自然言語でAIとやりとりし、開発を進めることができる。

Copilot Extensionsは現在のところGitHub.com上のGitHub Copilot Chat、Visual Studio、およびVS Codeでサポートされており、GitHub Marketplaceを通じて以下のサービス/ツール用の機能拡張の提供が開始されている。

  • DataStax
  • Docker
  • LambdaTest
  • LaunchDarkly
  • McKinsey & Company
  • Microsoft Azure
  • Microsoft Teams
  • MongoDB
  • Octopus Deploy
  • Pangea
  • Pinecone
  • Product Science
  • ReadMe
  • Sentry
  • Stripe

これまでは開発中に上記のようなさまざまなツールを使う場合、それぞれのツールからコンテキストを取得し、切り替えながら作業を進めていた。Copilot Extensionsを通してプロセス全体を1つにまとめ, GitHub Copilot Chatからすべてのツールを簡単に呼び出して、コンテキストを取得しアクションを実行、ファイルとプルリクエストを生成できるようになる。

たとえば、Microsoft製の拡張機能であるGitHub Copilot for Azureを使うと、エディタ上のCopilot Chat上で直接@azureとメンションを付けることで呼び出すことができ、開発者はAzureサービスの選択からReactアプリの実行、Djangoで使用する最適なAzureデータベースの選択まで,自然言語で質問し回答を得ることができる。またデプロイの段階では、@azureが無事に起動させるための手順を案内する。

なお、GitHub Copilot for Azureプレビューへのアクセスは現在制限されており、Microsoftへのサインアップが必要となっている。

GitHub Copilot Extensionsは現在Limited Bataで、GitHub Marketplaceからこれらの機能拡張を利用するには招待を受ける必要がある。また、今後数週間の間にVisual Studio Marketplace for VSCodeでもStripe、MongoDB、Microsoftの拡張機能(Teams ToolkitとMicrosoft 365を含む)にアクセスできるようになるとのこと。

さらに、自前のツール用のGitHub Copilot Extensionを作成することも可能となっている。希望者は、Copilot Partner Programに参加し、private extension(プライベート機能拡張)として構築を進めることができる。

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