イラストでわかる! Blenderの基礎知識

Blenderで作成したアクションをストリップ化して効率的にアニメーションを管理⁠操作してみよう

本連載では、Blenderの基本的な知識、機能についてイラストを交えながら紹介しています。

第34回目は、作成したアクションに対して、ストリップ化という操作を行い、アニメーションをより管理しやすくしていきます。

ストリップ化とは

前回も少し触れましたが、ストリップ化とは、⁠ノンリニアアニメーションエディター」というエディター内で作成したアクションを帯状に表示することを言います。

ノンリニアアニメーションエディター(NLAエディター)とは

ノンリニアアニメーションエディター(以降NLAエディター)とは、作成したアクションをストリップ化したり、ストリップ化したアクションをループさせたり……といった編集を行うエディターのことです。

切り替え方は、画面下にある時計マークをクリックし、表示されたメニューから「ノンリニアアニメーション」を選択するだけです。これで、NLAエディターを使用できるようになります。

ストリップ化する方法

NLAエディターに切り替えることができたら、アクションをストリップ化してみましょう。⁠Walk」として作成したアクションをストリップ化してみます。

アクション名の横に「アクションをストリップ化」というボタンがあるので、そのボタンを押すことでストリップ化され、キーフレームの集まりが一つの帯として表示されるようになります。

ストリップ化する前はキーフレームとして表示されていたアクションが、ストリップ化後には1つの帯状に表示されるようになります。

ストリップ化したことでできること

ストリップ化を行うことで、アクションの管理がとてもしやすくなります。例えば、ストリップ化したアクションを選択しドラッグすることで、アクションの開始するタイミングを簡単に変更できます。

他にも、NLAエディター内でNキーを押して表示させるサイドメニューから、ストリップ化したアクションをどれくらいのスピードで再生させるかという指定を行うことができます。また、⁠再生スケール」という項目があるので、そこに数値を入力すると、再生するスピードを変更できます。数値が小さいほど動きが早くなり、数値が大きいほど動きは遅くなります。

同じくサイドメニューから、ストリップ化したアクションを何回ループさせるか、なんてことも指定可能です。⁠リピート」という項目があるので、そこに数値を入力すると入力した数値の分だけ動きが繰り返されます。

ストリップ化させていない場合、⁠この動きをあと2回繰り返したい!」と思ったときは、キーフレームをコピーしてペーストして……といった操作を繰り返さなければなりませんが、ストリップ化することで、数値を指定するだけで動作を繰り返すことができるのです。

このように、アクションをストリップ化することで、作成したアニメーションを効率よく管理できるようになります 。とても便利なので、使ってみるといいでしょう!


今回は、アクションのストリップ化について見ていきました。次回はシェイプキーなどについて見ていこうと思います。次回も読んでくださと嬉しいです!

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