Android Weekly Topics

rabbitOS 2で“とっつきにくさ”解消されたのか

前回、ポケットサイズのAIデバイスrabbit r1用OS「rabbitOS 2」がリリースされたことをお伝えしました。これは、スマホのような使い勝手と音声UIをうまくバランスしており、従来の「とっつきにくさ」が解消されて、使い勝手が大きく変わったことをお伝えしました。

レコーダ機能を再検証

今回は、内蔵ツールの機能検証をいくつか行います。

まずは、rabbitOS 1では、期待外れだった「レコーダ」の動きを確認します。

rabbitOS 1の機能では、40分の録音時間を境にして、結果がjournalに表示されない問題がありました。筆者は打ち合わせの議事録作成をrabbit r1で自動化できないかと目論んでいたので、録音時間に制約があるのは肩透かしをくらった形となりました。

新しいレコーダは、録音がローカルにキャッシュされるようになり、録音中にネット接続が切れても動作します。また、rabbit r1単体で録音が再生でき、要約がディスプレイで確認できる機能が追加されました。

今回は、1時間録音しました。

バッテリ残量は100%の状態から始めて、録音を停止した時の残量は83%でした。⁠録音中の電池消費が削減されたかもしれません)録音中は安定して動作していましたが、録音を終了すると後処理中なのか、しばらくの間は端末の動きが遅くなります。録音ツールが反応しないことがあるので運用注意です。

肝心の録音は、1時間の録音であれば問題なく行われており、これがjournalへアップロードされているのを確認しました。また、要約されていることも確認はできました。現時点での確認では、録音停止後すぐにjournalへ反映されるわけではなかったため、少し辛抱する必要があります。

journalにアップロードされたかを確認する目安として、録音のファイル名が日時ベースの名前から録音内容を示すものに名前に変更されたときです。ただ、必ずにもそうではないようで、録音が端末に残ったままでアップロードされないこともあります。原因は何かわかりませんがバグだとすれば、作り込みの甘さは相変わらずという印象です。

creations機能でVibe Coding体験

もう1つ、creations機能を使ってrabbit r1で動作するソフトが生成できるの新機能が実装されています。

これには、以前から公開されていたinternを使います。

creationsを起動して、createタブの「create with intern」をタップした後、rabbit r1へ話しかけることでソフトの生成ができます。つまり、rabbit r1でVibe Codingができるというわけです。

まずは、生成したいソフトのイメージを伝えます。

筆者はF1が好きなので、F1のレース情報を表示するソフトを生成してみます。まずは、⁠2025年のF1レースで次に開催されるレースのスケジュールを表示してください。スケジュールの表示は、現地時間と日本時間を表示してください。」と言った具合に、生成ソフトで実現したい機能を伝えます。

次に、追加機能や表示形式の確認が行われます。

「コースの特性や昨年度の優勝者も一緒に表示してほしい」と伝えて、表示形式は「テキスト形式にしてください」とも伝えています。

最後、追加要望の確認が行われます。筆者の場合は、データが取得できなかったときのエラー処理として、前回のデータを表示するように伝えました。

これで、できあがったソフトはこんな感じです。最初にレーススケジュールが表示されて、下にスクロールしていくと、昨年の優勝者とコース特性が表示されます。

F1のレース情報を表示するアプリを生成したみた
F1のレース情報を表示するアプリを生成したみた

ただ、レーススケジュールの日本時間が間違っています。表示しているGPが開催されているアゼルバイジャンとの時差は5時間ですが、プラス10で日本時間が表示されています。アゼルバイジャンは、サマータイムがないようなので、何故、この時間になっているのかわかりません。

これを修正しようと「日本時間の表示は、レース開催地の時差も考慮してください。」と修正の指示を出しましたが、指示が曖昧だったのか修正がされませんでした。また、これが指示を引き金となったのか、次戦のスケジュールが表示されなくなってしまい、ソフト自体がうまく動作しなくなりました。

やろうとしている修正は難しい話ではないので、何かもどかしい感じはあります。このもどかしさが、今のVibe Codingの実力ということかもしれません。

今週は、このあたりで、また来週。

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