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GNOME 49リリース ―Showtime⁠Papersなど最新のデスクトップエクスペリエンスを提供

GNOMEプロジェクトは9月17日、⁠GNOME 49⁠Brescia⁠⁠」の正式リリースを発表した。コードネームのBreciaは7月下旬に行われたGNOMEコミュニティのカンファレンス「GUDEAC 2025」の開催地 イタリア・ブレシアに由来している。

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GNOME 49における主なアップデートは以下の通り。

  • デフォルトビデオプレーヤーがTotem(GTK 3)からShowtime(GTK 4 / Libadwaita)に変更
  • デフォルトドキュメントビューアがEvince(GTK 3)からPapers(GTK 4 / Libadwaita)に変更
  • カレンダーの改善
    • …アクセシビリティ強化、インタフェース再編、イベントをファイルにエクスポート、読みやすさの向上など
  • マップの改善
    • …一部地域の駅や道路標識をローカライズされたアイコンで表示、通りの名前や番地がインタラクティブラベルで表示、OpenStreetMapプロフィール画像など
  • HDRディスプレイとDisplay P3色空間に最適化して設計された新しい壁紙カタログ
  • リモートデスクトップ機能の強化
    • …マルチタッチ入力のサポート、相対マウス入力、仮想モニタの拡張
  • GNOME Circleにゲームアプリ「Mahjongg」と辞書アプリ「Wordbook」が追加

なお、GNOME 49は今秋リリース予定の「Ubuntu 25.10」「Fedora Linux 43」のデフォルトデスクトップ環境に採用されることが決定している。

また、既報のとおり、GNOME 49では予定していたX11サポートのデフォルト無効化を撤回し、X11の無効化は6ヵ月後にリリース予定の「GNOME 50」以降に持ち越されている。

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