イラスト・図解シリーズ確率・統計のしくみがわかる本
2000年1月24日紙版発売
長谷川勝也 著
四六判/464ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 4-7741-0929-0
書籍の概要
この本の概要
本書は,推定・検定の真の理解のために,高校生,大学生からビジネスマンまで幅広く読むことができます。特に近年,金融関係を勉強されている人で確率・統計で苦労している人が多いと思いますが,大きな助けとなることでしょう。
こんな方におすすめ
- 確率・統計を初めて学ぶ学生
- 確率・統計を使うことになった社会人の方
目次
1章 統計の基礎
- 1-1 データの活用
- 1-2 基礎知識「シグマ記号」
- Σ記号の公式
- 2重のΣ記号の式を展開する
- 1-3 平均
- 平均の公式
- 平均の性質(1)
- (各データに同じ数を足す)
- 平均の性質(2)
- (各データに同じ数をかける)
- 平均の性質(3)
- (各データに同じ数をかけ,
- 同じ数を足す)
- 1-4 分散と標準偏差
- 分散の特徴
- バラツキを数量的に表す
- 偏差平方和
- 分散
- 分散の公式(1)
- 分散の公式(2)
- 標準偏差
- 標準偏差の公式
- 分散と標準偏差の性質を理解する
- 分散と標準偏差の性質(1)
- 分散と標準偏差の性質(2)
- 分散と標準偏差の性質(3)
- 1-5 現実のデータによるバラツキの分析
- 平均,分散,標準偏差の計算
- 標準偏差の読み方
- 変動係数
- 1-6 ヒストグラム
- スタージェスの公式
- 階級数を変えてみる
- 階級数の決め方
- ヒストグラムの読み方
- 全国模試のヒストグラムの読み方
- 1-7 相関係数
- データ表の一般化
- 散布図
- 散布図の読み方
- 散布図の特徴を数量的表す(偏差積和)
- 共分散
- 共分散の公式
- 相関係数
- 相関係数の読み方
- 相関係数を扱うときの注意点
- 1-8 相関行列と散布図行列
- 相関行列の読み方(セリーグの例)
- 相関行列の読み方(パリーグの例)
- 散布行列図
第2章 順列・組み合わせ
- 2-1 実験の起こり方
- 1つの実験が起こる場合
- 実験の例
- 2つの実験が起こる場合
- 3つ以上の実験が起こる場合
- 2-2 順列
- 打順を考える
- 順列を一般化して考えよう
- n個の対象物からr個を抽出して
- 並べる順列の数の公式
- 2-3 組み合わせ
- ビートルズのメンバーから2人を選ぶ
- 組み合わせの数を計算する式
- n個の対象物からr個を取り出す
- 組み合わせの数
- 組み合わせに関した簡単な公式
- n個の対象物から1個を取り出す
- 組み合わせの数
- n個の対象物からk個を取り出す
- 組み合わせの数
第3章 確率
- 3-1 標本空間と事象
- 集合とは
- 集合の表し方
- 標本空間
- 事象
- Aが起こるとは?
- 事象の和
- 事象の積
- 余事象
- 空事象
- 単一事象
- 排反
- ベン図
- 事象の和 A∪B
- 事象の積 AB
- 排反 AB=φ
- 余事象 A’
- 3-2 事象の演算法則
- 演算の基本式
- 和の基本式
- 積の基本式
- 交換法則
- 結合法則
- 分配の法則
- 3-3 演算の基本式
- 演算の重要な基本式 A∪AB=A
- A∪B∪Cと8つの排反事象
- 3-4 排反事象の和への変換
- 重要な基本式A∪B=A∪A'B
- 3-5 確率の基礎
- 確率の表し方
- 確率の3つの公理
- 公理を使ってみよう
- 確率の基本定理
- 3-6 各結果が同等に起こりやすい
- 標本空間の場合の事象Aの確率
- 偏りのないサイコロ
- 3-7 トランプの問題
- ブラック・ジャック
- ポーカー
第4章 条件付確率と事象の独立
- 4-1 条件付確率とは
- 4-2 ベイズの公式
- 標本空間を考える(その1)
- 標本空間を考える(その2)
- 4-3 事象の独立
- AとBが独立かどうか,
- 題意から分かる場合
- AとBが独立であることが
- 一見しただけでは分からない場合
- 4-4 ネットワーク問題
- P(C|T)
- P(T|C)
第5章 確率変数
- 5-1 確率変数とは
- 確率の新しい表現「確率変数」
- 確率変数の例
- 確率分布
- 確率分布の表し方
- 確率分布のグラフ表現
- 確率分布の条件
- 5-2 2項分布
- 2項分布の考え方
- 2項分布の応用
- 5-3 連続確率変数
- 連続確率変数の確率分布の満たす条件
- 連続確率変数の性質
- 5-4 正規分布
- 正規曲線
- 正規曲線下の面積
- 正規分布とは
- 正規分布の平均と標準偏差
- 正規分布の記号表現
- 正規分布のバラツキ表現
- 標準正規分布
- 5-5 正規分布の利用の仕方
- 5-6 2項分布の正規近似
第6章 期待値
- 6-1 期待値
- コイン投げゲーム
- 確率変数の実現値
- 確率変数Xの期待値
- 離散確率変数Xの期待値
- 期待値の直感的な理解
- 連続確率変数の期待値
- 期待値の公式
- 6-2 確率分布の平均
- 確率分布のグラフによる平均
- 離散確率変数の場合
- 連続確率変数の場合
- グラフの支点の位置
- 2項分布と正規分布の平均の式
- 2項分布の平均
- 正規分布の平均
- 6-3 確率変数の和の期待値
- 2項確率変数の期待値
- (2項分布の平均)の場合
- 6-5 確率変数の分散
- 離散確率変数の分散
- 確率変数の分散の直感的理解
- 連続確率変数の分散
- 分散の公式
- 確率変数の分散の別式
- 6-6 確率分布の分散
- 分散の大小の比較
- (離散確率変数の場合)
- 実際に分散を比較する
- 分散の大小の比較
- (連続確率変数の場合)
- 実際に分散を比較する
- 2項分布と正規分布の分散
- 2項分布の分散
- 正規分布の分散
- 独立のときの分散の公式
- 2項分布の分散のもう一つの求め方
第7章 標本分布
- 7-1 母集団と標本
- 母集団
- 標本
- 母集団の分布
- 標本と確率変数
- 無限母集団
- 実験の確率変数と母集団
- 母平均と母分散
- 7-2 無作為抽出
- 数学的に独立
- 7-3 標本平均と標本分散
- 標本平均
- 標本分散
- 7-4 正規母集団からの標本平均 X
- (Xバー)の確率分布
- 7-5 非正規母集団からの標本平均X
- (Xバー)の確率分布
第8章 推定
- 8-1 点推定
- 推定量と推定値
- 不偏推定量
- 母分散の推定量
- 母数θの不偏推定量を選ぶ
- 8-2 区間推定と平均値の推定
- t分布
- 標準正規分布とt分布
- 自由度
- パーセント点
- 信頼区間
- 8-3 信頼区間の意味
- 確定後の考え方
- 信頼区間の意味
- 8-4 分散の信頼区間
- カイ2乗分布
- カイ2乗分布の例
- カイ2乗分布のパーセント点
- 母分散の信頼区間
- 8-5 比率の推定
- 確率変数 X/nの平均と分散
- 比率の信頼区間
第9章 検定
- 9-1 検定の考え方
- 帰無仮説と対立仮説
- 対象で変わる対立仮説
- 検定の手順
- 確率分布のどの範囲に入ったか
- 境界線の設定
- 有意水準5%
- 9-2 平均値の検定と
- 「H0を採択する」の意味
- 検定の手順
- 母平均→標本平均→t分布
- 対立仮説が「 H1:μ>μ0 」の場合
- 対立仮説が「 H1:μ<μ0 」の場合
- H0を採択するとは
- 数学的考察
- 論理の観点からの考察
- 9-3 有意確率
- 検定A
- 検定B
- 有意確率の例
- 9-4 平均値の差の検定
- 母平均の比較
- 2つの母平均の検定
- 9-5 分散の検定
- 9-6 分散比の検定
- 9-7 比率の検定
- 離散分布の連続性への補正
- さらに確率・統計を
- 勉強したい人のために
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