まるごと図解シリーズ最新 組み込みJavaがわかる
2003年4月8日紙版発売
イーバレー 著
A5判/192ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 4-7741-1712-9
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書籍の概要
この本の概要
組み込み分野で広く採用されている「Java」。なぜ,情報家電や携帯電話とJavaは相性がよいのでしょうか? 本書は,その謎を解き明かすために,組み込みシステムの全貌から高速化などのJava技術,ネットワークとの親和性までを,具体的に解説します。
こんな方におすすめ
- これから組み込みJavaエンジニアを目指す人
- 組み込みJavaについて興味・疑問を持っている人
目次
1章 組み込みシステムの基礎知識
- 1-1 組み込みシステムの歩み
- ●マイコン搭載家電の登場
- ●日本のお家芸
- 1-2 「組み込み」とは
- ●組み込みシステムの定義
- ●組み込み機器の範囲
- 1-3 組み込みシステムの特徴
- ●組み込み機器とパソコンの違い
- ●ドライバ
- ●メモリ
- ●二次記憶
- 1-4 多種多様な組み込みシステム
- ●たくさんの種類がある組み込みシステム
- ●組み込みシステムの規格化
- 1-5 組み込み向けCPU
- ●組み込み向けCPUの特徴
- ●多種多様な組み込み向けCPU
- ●アプリケーション・プロセッサ
- 1-6 組み込み向けCPUベンダー
- ●組み込み向けCPUの顔ぶれ
- 1-7 組み込みシステム向けOS
- ●組み込みOSの特徴
- ●リアルタイムOSの登場
- ●組み込みシステムで使用されるOSの分類
- 1-8 リアルタイムOS
- ●リアルタイムOSとは
- ●スケジューリング
- ●リアルタイム性の確保
- ●タスクの生成
- 1-9 組み込みOS製品
- ●リアルタイムOS系
- ●モバイル向けOS系
- ●汎用OS系
- 1-10 組み込みシステムの開発手順
- ●パソコンOSと組み込みOSとの違い
- ●リファレンスボード
- ●クロス開発
- ●デバッグ
- ●JTAG
- 1-11 組み込みアプリケーション
- ●組み込みアプリケーションとは
- ●制約の多いアプリケーション開発
- 1-12 組み込みシステムとJavaとの出会い
- ●組み込みシステムとJava
- ●アプリケーション・プラットフォームとしてのJava
- 1-13 情報家電
- ●情報家電とは
- ●情報家電を支える高速ネットワーク
- ●情報家電の具体例
- コラム「T-Engine」
2章 組み込みシステムとJava
- 2-1 組み込み環境におけるソフトウェアの危機
- ●従来の組み込みシステム
- ●最近の組み込みシステム
- ●Javaの原点
- 2-2 Javaの特徴
- ●開発環境としてのJava
- ●実行環境としてのJava
- ●トータルバランスと推進力
- ●Javaの問題点
- 2-3 組み込み機器におけるJavaの意義
- ●従来の開発方式の限界
- ●Javaの導入による組み込み機器の変革
- 2-4 組み込みJavaの対象分野
- ●三つの対象分野
- 2-5 iアプリの成功
- ●組み込みJavaの利用に道を拓いたiモード
- ●本格的モバイルJava時代の到来
- 2-6 組み込みJavaの展望
- ●組み込みJavaの今後
- ●ユビキタス・コンピューティング
- ●ユビキタス・コンピューティングの実現に向けて
- コラム「Javaウイルスは登場する?」
3章 組み込み向けJava環境の定義
- 3-1 Java環境の基本構造
- ●JavaVM
- ●ガベージコレクション
- ●マルチスレッド
- ●セキュリティ
- 3-2 組み込みJavaの歩み
- ●グリーンプロジェクト
- ●Javaの発表
- ●NC(ネットワークコンピュータ)
- ●PersonalJava/EmbeddedJavaとJava2プラットフォーム
- 3-3 PersonalJava
- ●PersonalJavaとは
- ●JDK互換
- ●対応プラットフォーム
- ●タッチスクリーン対応
- ●Truffleグラフィカルツールキット
- ●PersonalJavaの現状
- 3-4 EmbeddedJava
- ●EmbeddedJavaとは
- ●EmbeddedJavaの特徴
- ●アプリケーション開発のプロセス
- ●EmbeddedJavaの現状
- 3-5 Java2プラットフォーム
- ●Java2の発表
- ●Java2の概要
- 3-6 JCP
- ●開放されるJava
- ●JCPの構成
- ●仕様策定のプロセス
- 3-7 J2ME
- ●PersonalJava/EmbeddedJavaの問題点
- ●「Write Once, Run Anywhere」の弊害
- ●J2MEの特徴
- 3-8 CLDC
- ●CLDCとは
- ●CLDCの構成
- ●クラスファイルの事前検証(プリベリファイ)
- 3-9 CDC
- ●CDCとは
- ●CDCの構成
- ●Foundation Profile
- ●Personal Profile
- ●Personal Basic Profile
- 3-10 MIDP1.0
- ●MIDPとは
- ●MIDPの構成
- ●MIDlet
- 3-11 MIDP2.0
- ●ユーザインターフェースの強化
- ●メディア対応
- ●ゲーム対応
- ●ネットワーク接続の拡張
- ●プッシュアーキテクチャ
- ●OTA Provisioning
- ●セキュリティ
- 3-12 その他の組み込みJava仕様
- ●コンフィグレーション
- ●プロファイル
- ●オプショナルパッケージ・その他
- 3-13 DoJa1.0
- ●DoJaとは
- ●DoJaの特徴
- 3-14 DoJa2.0
- ●巻き返すKDDI(au)/J-フォン
- ●DoJa2.0の新機能
- コラム「携帯Javaの対抗馬『BREW』」
4章 組み込みJavaの実行環境〜JavaVMの高速化技術〜
- 4-1 JavaVMの概要
- ●クロスローダ
- ●インタープリタ
- ●ガベージコレクタ
- ●仮想マシンのメリットとデメリット
- 4-2 インタープリタ
- ●バイトコード
- ●インタープリタの仕組み
- ●インタープリタの性能
- 4-3 JIT
- ●Javaバイトコードとネイティブコード
- ●JITの特徴
- ●組み込みJavaとJIT
- 4-4 プロファイリング付きJIT
- ●インタープリタとJITの使い分け
- ●プロファイリング
- ●粒度
- ●ネイティブコードの破棄
- 4-5 AOT
- ●JavaにおけるAOT
- ●AOTのメリット
- ●AOTのデメリット
- ●組み込みJavaにおけるAOT
- 4-6 JCOD
- ●JCODのアーキテクチャ
- ●JCODの特徴
- 4-7 Jeode
- ●Dynamic Adaptive Compiler
- ●Concurrent Garbage Collection
- ●Jeode Configurator
- 4-8 Jbed
- ●Jbedの技術
- ●Jbedの展開
- ●Jbedのラインナップ
- 4-9 intent
- ●VPコード
- ●intentとJava
- ●intentの今後
- 4-10 CLDC HotSpot Implementation
- ●CLDCの高速化
- ●CLDCの省メモリ化
- ●CLDC HotSpot Implementationの制約
- ●CLDC HotSpot Implementationの今後
- 4-11 JEFF
- ●起動の高速化
- ●サイズの縮小
- 4-12 Kaffe
- ●Kaffeの台頭と成長
- ●オープンソースビジネスの限界
- 4-13 ChaiVM
- ●ChaiVMの特徴
- ●高速化とサイズの縮小
- ●高速化とサイズの縮小の両立
- ●MicroChai
- コラム「Obfuscatorによる高速化」
5章 JavaプロセッサとJavaCard
- 5-1 バイトコードの直接実行
- ●インタープリタと直接実行
- ●どれだけの命令を直接実行するか
- ●Javaプロセッサのコスト
- 5-2 Javaプロセッサの高速化技法
- ●レジスタマシンとスタックマシン
- ●スタックキャッシュ
- ●命令フォールディング
- ●ハードウェアによるガベージコレクション
- 5-3 Javaコプロセッサ
- ●Javaバイトコードを直接実行するコプロセッサ
- ●Javaバイトコードを変換するコプロセッサ
- ●コプロセッサの仕組み
- 5-4 いろいろなJavaプロセッサ
- ●picoJava-I
- ●picoJava-II
- ●Xpresso
- ●Jazelle
- ●aJ-100
- ●V850+J
- 5-5 JavaCard
- ●JavaCardのスペック
- ●JavaCardの用途
- コラム「インタープリタのコスト」
6章 組み込みJavaとネットワーク技術
- 6-1 エージェント
- ●プログラムとデータの転送
- ●セキュリティ
- ●エージェントの効果
- 6-2 P2P(Peer To Peer)
- ●P2Pの仕組み
- ●P2Pのメリット
- 6-3 Jini
- ●Jiniの仕組み
- ●Jiniの歴史
- 6-4 JXTA
- ●JXTAとは
- ●JXTAのレイヤ
- ●JXTAのプロトコル
- 6-5 Jumon
- ●Jumonとは
- ●Jumonの機能
- ●Jumonの用途
- 6-6 OTA Provisioning
- ●OTAは携帯電話向け
- ●携帯電話の回収騒動
- ●MExE
- ●認証の仕組み
- コラム「ムーアの法則とギルダーの法則」
7章 モバイル機器のJava環境
- 7-1 携帯電話とJava
- ●携帯電話市場の変化と従来の開発方式の限界
- ●モバイルアプリケーション
- ●MIDPとDoJa
- ●加速する携帯電話競争とJava
- 7-2 NTTドコモのJava環境
- ●日本初のJava搭載携帯電話
- ●予想外のスペック
- ●勝手アプリ
- ●503i以後のDoJaの展開
- 7-3 J-フォンのJava環境
- ●CLDC/MIDP陣営の旗手
- ●スプライト機能
- ●コンテンツアグリゲータ
- ●vodafone傘下としてのJ-フォンとJSCLの今後
- 7-4 KDDI(au)のJava環境
- ●KDDI-Pの特徴
- ●制限付き勝手アプリ
- ●KDDI(au)の今後
- 7-5 海外の携帯電話のJava環境
- ●世界初のJava搭載携帯電話
- ●欧米におけるJava搭載携帯電話の展開
- ●その他の地域
- ●世界の携帯電話の特徴とJava
- 7-6 PDAのJava環境
- ●Jeode
- ●intent
- ●io
- ●PDA用Java環境の問題点
- 7-7 第三世代携帯電話とJava環境
- ●国内と海外の携帯電話市場の融合
- ●第三世代携帯電話におけるJavaの位置付け
- ●各キャリアのJava
- コラム「i-enabler」
- 付録 ベンチマークと参考情報
- 付録-1 組み込み機器の性能評価
- 付録-2 参考URL
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