Wordで実践! 編集レイアウトの基本と本格テクニック
2003年6月7日紙版発売
西上原裕明 著
B5変形判/376ページ
定価3,058円(本体2,780円+税10%)
ISBN 4-7741-1750-1
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書籍の概要
この本の概要
本書では,Wordの膨大な機能の中でもとくにレイアウトに必要な機能に焦点をあて,一般のWord解説書ではほとんどふれられていない知識やテクニックを詳しく解説しています。中上級者にも満足の一冊です。
こんな方におすすめ
- Wordで企画書・報告書・仕様書・パンフレット・社内報・販促通信物・製品マニュアル・セミナーテキスト作成などを行っている方
- Wordでレイアウトするときの詳しい設定などを知りたい方
著者の一言
Wordに習熟していても,文書を書籍のような体裁に仕上げることはなかなか困難です。理由は,Wordの操作方法が必ずしも洗練されていないこと,レイアウトに必要な情報が不足していることによります。そこで本書では,Wordで紙面の体裁を思い通りに仕上げる方法,作業をできるだけ楽に,正確にこなす方法について徹底的に解説してみました。Word文書の実践的なレイアウトガイダンスとして,お役立ていただけましたら幸いです。
目次
Part1 Wordレイアウトのポイントとテクニック
第1章 レイアウトの基本手順と紙面のデザイン
- 1-1 デザインとレイアウト
- 文書の第一印象は紙面のデザインで決まる
- デザインからレイアウトへ
- Wordによるレイアウトのポイント
- 1-2 Wordによるレイアウトの作業項目と基本手順
- 文書の種類によってレイアウト作業は異なる
- レイアウトの基本手順は4工程
- 1-3 Wordによる版面設計のポイント
- 文書の性格に合わせて版面率を決める
- 読みやすい行間,1行文字数を考える
- 版面設計には[ファイル(F)]-[ページ設定(U)...]を使う
- 1-4 見出しや本文書式のポイント
- 文書の書式要素を整理する
- フォントの種類は控え目にする
- 見出しのジャンプ率に配慮する
- 1-5 グリッドシステムによる紙面デザイン
第2章 文書全体の基本書式を決める
- 2-1 Wordにおける版面設計の手順
- 2-2 プリンタを決める
- プリンタを変えるとレイアウトがくずれることがある
- 大量印刷や文書ファイルを配布する場合には
- 2-3 縦書き・横書きを決める
- 2-4 用紙サイズを決める
- 【コラム】ページ書式の「設定対象」
- 2-5 印刷形式と余白・とじしろを決める
- 余白項目は印刷形式によって変わる
- [本]形式とは?(Word2002以降)
- 綴じ代の使いみち
- 2-6 基本フォントとフォントサイズを決める
- [標準]スタイルで基本フォントを決める
- 固定ピッチフォントか変動ピッチフォントか
- 【コラム】Windows XPと固定ピッチフォント
- 和文フォントと英文フォントの組み合わせは相性を考慮
- TrueTypeフォントかPostScriptフォントか
- 【コラム】フォントの種類を区別するには
- 2-7 段数・文字数・行数を決める
- 多段組みにする場合は段間に注意
- 字送り値,行送り値の意味
- 文字数と行数の指定オプションを使い分けるポイント
- 文字数・行数か,字送り値・行送り値か
- 文字数・行数優先で余白を変える方法は?
- 【コラム】Wordの使用単位を変える
- 行数・文字数を本文のスタイルに反映させる
第3章 スタイルを使いこなす
- 3-1 スタイルの利点と使い方
- スタイルは書式設定の決め手
- スタイルを適用する範囲の指定と注意点
- [スタイル]欄の表示形式を変える
- 3-2 [標準]スタイルを変更する
- 段落スタイルの登録書式を変更する手順
- 段落スタイルには4つの基本項目がある
- 段落スタイルに登録できる書式
- 登録書式を変えるには
- 3-3 [箇条書き]スタイルを変更する
- 箇条書式と[箇条書き]スタイルは別物
- 箇条書きの書式設定のポイントはインデントとタブ
- [箇条書き]スタイルの箇条書式を変える方法
- アウトライン形式の箇条書式を変える方法
- アウトライン形式のオプション
- 書式の自動更新機能は要注意
- いろいろな箇条書式を使い分けるには
- 箇条書きの見出し行と説明文を分けるには
- 【コラム】[箇条書き]スタイルに便利なオプション(Word2002以降)
- 3-4 [見出し]スタイルを変更する
- [見出し]スタイルに番号を付ける
- [見出し]スタイルのインデント
- 見出しに続くスタイルを指定する
- ページの先頭・末尾の見出し行を自動処理するには
- 見出しでは[両端揃え]は避けたほうがよい
- 見出しの文字間隔と行送りに注意
- スタイルの書式が正しく反映されない場合
- 3-5 文字スタイル・段落スタイルを作る
- スタイル作りの基本手順
- 文字スタイルの基準は「段落フォント」
- 段落スタイルの基準は[標準]
- 本文用に使う段落スタイルは?
- 登録した書式をスタイルから削除するには
- 3-6 段落スタイルでレイアウト枠を使う
- レイアウト枠の効用
- レイアウト枠の活用は位置決めがポイント
- 3-7 リストスタイルを作る(Word2002)
- リストスタイルの効用
- リストスタイルのポイントはアウトライン書式
- 3-8 スタイルにショートカットキーを割り当てる
- ショートカットキーの割り当ては[ツール(T)]-[ユーザー設定(C)...]が便利
- ショートカットキーの保存先
第4章 図を思いどおりに配置する
- 4-1 Wordで扱える図の配置形式
- 図の配置が難しい理由と対策
- 目的のレイアウトに合わせて図の配置形式を決める
- Wordで扱える図とその配置形式
- 4-2 行内図版の扱い方
- 行内図版の左右配置は段落書式で決める
- 行内図版の上下配置は文字書式で決める
- 行内図版が欠ける場合は行送り方式をチェック
- 4-3 浮動図版の扱い方
- 浮動図版は本文に「連結」される
- 浮動図版の連結先を変えてページに固定する
- 浮動図版の位置を見た目で決める
- 浮動図版の位置を正確に決める
- 縦書き文書の配置基準は要注意
- 浮動図版はアンカー固定,オーバーラップが基本
- 4-4 浮動図版と本文の折り返し
- 配置形式は本文の折り返しを決めるオプション
- 図の外周は見た目ではなく「折り返し点」で決まる
- 図と本文の空きはオプションで決める
- 4-5 浮動図版の重ね順と配置面
- 図の重ね順を変えるには図を右クリックする
- 図は必ず前後に重なっている
- 異なるテキスト面の重ね順には要注意
- 4-6 浮動図版のグループ化
- 4-7 描画キャンバスの扱い方(Word2002以降)
- 描画キャンバスの利点は複数の図をまとめて扱えること
- 描画キャンバスの欠点は「リンク」がうまく働かないこと
- 必要なときだけ描画キャンバスを使うには
- 描画キャンバスの配置形式,位置決め,重ね順の扱いは図と同じ
- 描画キャンバス内での図の配置
- 描画キャンバスの書式設定はオートシェイプと同じ
- 描画キャンバスのサイズを変える
- 描画キャンバスの折り返し線
- 4-8 グリッド線を活用する
- グリッド線の間隔を決める
- グリッド線の吸着機能を決める
- 【コラム】図の配置形式の既定値を変える
- 【コラム】図の保存場所の既定値を登録する
第5章 表を思いどおりに作る
- 5-1 セル枠と文字との空きを決める
- 5-2 表全体の幅を決める
- 表のサイズを見た目で調整する
- 表全体の幅を寸法で指定する
- 5-3 列幅を調整する
- 列幅を見た目で調整する
- 列幅を寸法で決める
- 複数の列の幅をボタンで揃える
- 文字量に合わせて表全体の列幅を自動調整する
- 文字量に合わせて一部の列だけ幅を調整する
- 列幅が変わらないように固定する
- 列幅のオプションは表の「プロパティ」と連動している
- 5-4 行高を調整する
- 行高を見た目で調整する
- 行高を寸法で決める
- 複数の行の高さをボタンで揃える
- 5-5 セル内の文字配置を決める
- セル内の文字配置は専用ボタンが便利
- 覚えておきたい均等割り付け
- セルの中でもインデントとタブを使える
- 5-6 表の位置を決める
- 表のレイアウト〜本文の折り返しをどうするか
- 表を本文の段落間に置く場合の位置決め
- 表を本文の横に置く場合の位置決め
- 5-7 表のスタイルを使う(Word2002以降)
- 表のスタイルを指定する
- 標準の表スタイルを決める
- 表スタイルの登録書式を変える/新しい表スタイルを作る
第6章 文字を思いどおりに配置する
- 6-1 テキストボックスを使う
- テキストボックス枠と文字との空きを決める
- テキストボックス内の文字配置を調整する
- テキストボックスの「リンク」は便利
- テキストボックスをリンク/解除する
- テキストボックスとオートシェイプを組み合わせる
- テキストファイル形式で保存する場合はテキストボックスに要注意
- 6-2 表を使う
- 表でチャート図を作ってみる
- 6-3 ワードアートを使う
- ワードアートは複数行にできる
- ワードアートの書式は変えられる
第7章 ヘッダーとフッターを入れる
- 7-1 ページ番号を入れる簡単な方法
- ページ番号の場所とオプションを指定する
- ページ番号の書式と開始番号を指定する
- 7-2 ヘッダー・フッターを細かく決める方法
- ヘッダー・フッターの位置と付け方を決める
- ヘッダー・フッター画面を呼び出す
- フッターにページ番号を入れる
- ページ番号の正体は「フィールド」
- ヘッダー・フッター用の定型句を使う
- 見出しを自動的に表示させる
- 奇数ページ・偶数ページで内容を変える
- 先頭ページだけ内容を変える
- 7-3 場所によってヘッダー・フッターの内容を変える
- 文書をセクションで区切る
- セクション区切りを削除・変更する
- セクションごとにヘッダー・フッターを決める
- 7-4 ヘッダー・フッターの書式を変える
- ヘッダー・フッターの段落書式は「ヘッダー」「フッター」スタイルで指定
- フッターのタブ位置を変えてみる
- ページ番号のフォントは「ページ番号」スタイルで指定
- 【補足】[挿入(I)]-[ページ番号(U)...]とレイアウト枠
第8章 多段組みにする
- 8-1 文書全体の基本段数を決める
- 段間優先で多段組みの仕様を決める
- 8-2 文書の一部を多段組みにする
- 一部だけ段数を変えるにはセクション区切りを使う
- 段によって段幅・間隔を変える
- 段の途中で強制的に段を変える
- 段組みを解除するさいにはセクション区切りに注意
第9章 書式設定ワンポイントアドバイス
- 9-1 本文で使う段落書式のポイント
- [標準]スタイルか[本文]スタイルか
- 本文用の書式の決め方
- 段落先頭の字下げの扱い方
- 【コラム】スペースかインデントか
- ルビ付き本文の書式の決め方
- 9-2 箇条書き,見出しで使う段落書式のポイント
- 箇条書き用の書式の決め方
- 見出しスタイルの基準スタイルを作る
- 見出し用の書式の決め方
- 見出し用の書式の決め方〜多段組みの場合
- 見出し内で改行する方法
- 9-3 注釈で使う段落書式のポイント
- 段落間注釈の書式の決め方
- 側注の書式の決め方
- 脚注の書式の決め方
- 図表番号の書式の決め方
- 【コラム】スタイルのインデント変更が正しく反映されない
- 親子形式の図表のラベルの決め方
- 図表番号を途中から始める方法
- 【コラム】図表番号の更新
- 9-4 表で使う書式のアイデア
- セルの間を空ける
- 段落書式,文字書式を併用する
- 段落罫線とタブで表を作る
- 9-5 ヘッダー・フッターで使う書式のポイント
- ヘッダー・フッターの書式の決め方
- フッターに段落罫線,段落の網かけを使
- オートシェイプで飾りを付ける
- テキストボックスでページ番号を配置する
- 9-6 ページ全体の書式
- ページを囲む罫線と網かけ
- 9-7 目次で使う書式のポイント
- Wordの目次作成機能と書式
- 目次スタイルの書式を変える
- 目次を普通の文字に変える
- 見出しに続く空きの扱いと目次の関係
- 【補足】Wordの索引機能と書式
Part2 Wordレイアウト効率アップのテクニック
第10章 同じ体裁・書式の文書を作る
- 10-1 テンプレートから文書を作る
- 文書にはテンプレートの体裁とスタイルがコピーされる
- テンプレートは裏方として文書に「添付」される
- 【コラム】既存の文書のコピーを作る
- 10-2 添付テンプレートを使ってスタイルを共有する
- テンプレートが提供する4つの機能
- スタイルの変更を添付テンプレートに反映させる
- 【コラム】見出しスタイルのインデントは必ず箇条書式から指定
- 添付テンプレートの最新スタイルを文書に反映させる
- 文書を移動した場合,添付テンプレートとの関係は?
- 10-3 テンプレートを全文書で利用する
- テンプレートをWordに「アドイン」する
- Normal.dotの扱いには注意が必要
- 10-4 新しくテンプレートを作る
- 既存のテンプレートをもとに新しくテンプレートを作る
- テンプレートに「プレビュー」を付ける
- テンプレートを所定の場所に保存する
- 既存の文書をテンプレート化する
- テンプレートを社内で共有する
- 10-5 いろいろな機能をテンプレートで使う
- 定型句,ツールバー,ショートカットキーをテンプレートに登録する
- ツールバーにボタンを組み込む
- 定型句,スタイル,ツールバー,マクロをコピーする
第11章 Wordマクロ超入門
- 11-1 マクロプログラムで知っておきたい基礎知識
- 11-2 マクロプログラム保存用のアドインテンプレートを作る
- 11-3 マクロプログラムを書いてみる
- Visual Basic Editorを使う
- プログラムを書いてみる
- 少し上級のテクニック〜条件文を使ってみる
- プログラムの書き方のまとめ
- 蛇足の上級テクニック
- 11-4 マクロプログラムをテストする
- 11-5 マクロプログラムをWordから実行する
- マクロプログラムをボタン化する
- マクロプログラム名を指定して実行する
- Wordのセキュリティレベルを変える
- アドインテンプレートを最初から使えるようにする
- 11-6 知っておきたい基本構文
- 条件文:If 〜 Then 〜 Else 〜 End If
- 条件文:Select Case 〜 End Select
- 繰り返し文:For 〜To 〜 Next
- 繰り返し文:Do While 〜 Loop
- 繰り返し文:For Each 〜 In 〜Next
- 長い行の折り返しとコメント
- 11-7 記録マクロを活用する
- マクロを記録する方法
- 記録マクロの限界
- 記録マクロをアレンジする
- 11-8 マクロ学習のアドバイス
- アプローチの方法
- VB Editorのオンラインヘルプを使う
補足 Word文書を大量印刷するには
- 大量印刷とDTP
- 「DTP」という用語
- DTPで使われるアプリケーション
- 大量印刷の基本工程
- Word DTPのポイント
- 文書のレイアウトとプリンタの関係
- WordとPostScript
- 決め手はAdobe Acrobat
- フォントは何を使うか
- Wordによるカラー印刷の限界
- 2色印刷の方法
- Adobe AcrobatでPDFファイルを作る
- Acrobat Distiller,PDFWriter,PDFMaker
- PDF化のおすすめ手順
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