WebDAVシステム構築ガイド
――Apache/IIS/Subversion/Jakarta Slide
――
2003年12月19日紙版発売
宮本久仁男,山田泰資,渡邊剛 著
B5変形判/480ページ/CD1枚
定価3,828円(本体3,480円+税10%)
ISBN 4-7741-1911-3
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書籍の概要
この本の概要
新世代のHTTP拡張プロトコル,WebDAV.分散環境におけるオーサリングとリソースのバージョン管理を実現し,既存のFTP,Samba,NFSと並び注目されています。その標準が明らかになった今,実践に焦点を合わせ仕様と実装を徹底解説。Windows,PC UNIX,Mac OS X対応です。
こんな方におすすめ
- 社内システムの担当者
- WebDAVシステムの導入を考える管理者
- はじめてWebDAVサーバを構築する方
目次
PART 01 WebDAVシステム構築への招待
- 01章 WebDAV概論
- 1.1 WebDAVとは何でしょうか? ――RFC 2291&RFC 2518&RFC 3253
- 1.2 WebDAVの「Web」&「DAV」
- 02章 WebDAVシステム構築入門
- 2.1 WebDAVの利点とサービス導入要件
- 2.2 WebDAVシステムのしくみ
- 2.3 WebDAVの実装
- 2.4 WebDAVをより便利に使うために
- 03章 WebDAVのいま ――商用サービスの紹介と標準化の動向
- 3.1 商用サービスの紹介 ――IIJドキュメントエクスチェンジサービス
- 3.2 WebDAVの標準化動向
PART 02 新世代プロトコルWebDAV徹底解剖
- 04章 WebDAVプロトコルの仕様
- 4.1 WebDAVのRFCエッセンスとプロトコルとしての位置づけ
- 4.2 HTTP/1.1と新たな概念 ――RFC 2518
- 05章 WebDAVで使えるメソッドとステータスコード ――RFC 2518
- 5.1 WebDAVで拡張/新設されたメソッド
- 5.2 WebDAVで新設されたHTTPヘッダ
- 5.3 WebDAVで新設/拡張されたステータスコード
- 5.4 プロパティ
- 5.5 DAV Compliant Class
- 5.6 まとめ ――RFC 2518の範囲で実現できることとその拡張
- 06章 DeltaV ――WebDAVによるバージョン管理のアプローチ
- 6.1 DeltaVとは ――欠けてたVを埋めるもの
- 6.2 DeltaVによるバージョン管理で使用するもの
- 6.3 2つのバージョニング ――ベーシック&アドバンスド
- 07章 新設されたバージョニング関連メソッド
- 7.1 バージョニング関連メソッドについて
- 7.2 バージョニング実装でのメソッドの具体的な動作
- 7.3 まとめ
PART 03 WebDAVシステム構築ガイド
- 08章 WebDAVサーバ構築 ――PC UNIX編
- 8.1 WebDAVサーバの実装
- 8.2 Apache 1.3でWebDAV
- 8.3 Apache 2.0でWebDAV
- 8.4 mod_davについて
- 09章 WebDAVサーバ構築 ――Mac OS編
- 9.1 概論
- 9.2 Mac OS X Server
- 9.3 Mac OS X編
- 10章 WebDAVサーバ構築 ――Windows編
- 10.1 Apache 1.3 for Win32を用いたWebDAVサーバ
- 10.2 Apache 2.0 for Win32を用いたWebDAVサーバ
- 10.3 IISを用いたWebDAVサーバの構築
- 11章 WebDAVバージョニング実装 ――Subversion
- 11.1 Subversion概論
- 11.2 Subversionのインストール
- 11.3 Subversionの利用
- 11.4 svnコマンド
- 12章 WebDAV DASL/バージョニング実装 ――Catacomb
- 12.1 Catacomb ――DBリポジトリのためのバックエンド
- 12.2 Catacombのインストールと設定
- 12.3 Catacombクライアント
- 13章 クライアント環境の整備
- 13.1 さまざまなWebDAVクライアント
- 13.2 OSの機能として実装されているクライアント
- 13.3 CやC++で書かれたクライアント
- 13.4 Javaで書かれたクライアント
- 13.5 その他の言語で書かれたクライアント
- 13.6 その他のWebDAV関連ツール
PART 04 Jakarta Slide
- 14章 Jakarta Slideの導入
- 14.1 Jakarta概論
- 14.2 Tomcat for Slide
- 14.3 Slideのセットアップ
- 14.4 slide.properties&web.xml ――基本設定1
- 14.5 Domain.xml――基本設定2
- 15章 Jakarta Slideの活用
- 15.1 データベースバックエンドの利用 ――応用設定1
- 15.2 Slideのバージョニング機能 ――応用設定2
- 15.3 TomcatアカウントとSlideアカウントの統合 ――SlideRealm
- 15.4 Slide APIとWebDAVによるユーザ管理
- 15.5 TomcatロールとSlideロール
- 16章 WebDAVクライアント開発 ――Slide APIの利用
- 16.1 Slide付属ライブラリを用いたWebDAVクライアント開発
- 16.2 クライアントの作成&基本機能の確認
- 16.3 GUIクライアントの作成 ――Eclipse, SWTとJFace
- 16.4 GUI WebDAVクライアントの作成
PART 05 WebDAV活用テクニック
- 17章 WebDAVにおける日本語環境の構築と運用
- 17.1 WebDAVにおける国際化の考え方
- 17.2 文字化けする日本語リソース/コレクション名
- 17.3 mod_encoding ――日本語リソース名対応
- 17.4 クライアントサイドの対応例 ――cadaverとdavfs2
- 17.5 OSの仕様差を原因とする文字化けとその対策
- 18章 WebDAVサーバのセキュリティ
- 18.1 WebDAVセキュリティの基本
- 18.2 個別メソッドの脅威と制限設定
- 18.3 現実的なセキュリティ設定と認証方式
- 18.4 プロキシの活用
- 18.5 バージョニング拡張における新たなる脅威と対処
- 18.6 まとめ
- 19章 WebDAV運用TIPs
- 19.1 インターネット&イントラネットでWebDAVを活用する
- 19.2 部門サーバの設置 ――mod_becomeの利用など
- 19.3 PHPやCGIなど,スクリプトファイルの操作が必要なサーバ
- 19.4 WebDAVトラブルシューティング ――何かトラブルはありませんか?
- 事例1 mod_davのコンパイルに失敗する
- 事例2 WebDAVサーバにアクセスできない
- 事例3 1MB以上の容量を持つファイルが書き込めない
- 事例4 ファイル名の文字に「&」が使われているとアクセスがうまくいかない
- 事例5 WebDAV経由で作成したファイルの所有者とグループが全部同じものになる
- 事例6 名前に「#」を含むファイルをWebDAV経由で作成するとファイル名から「#」以降の文字が消える
- 事例7 Webフォルダで日本語ファイル名が使えない/文字化けする
- 事例8 Webフォルダで一部の日本語ファイル名が化ける
- 事例9 Webフォルダで日本語ファイル名は使えるけどローカルファイル名がおかしい
- 事例10 たくさんあるWebDAVサーバにいちいちmod_encodingを入れるのが面倒
- 事例11 Windows XPを使うと認証が失敗することがある
- 事例12 WebDAVをサポートしているSquid 2.3を介してのPUTがエラーになる
- 事例13 mod_encodingを使っているがlibiconv_hook.soが見つからない
- 事例14 WebDAV経由ではファイルを消せないようにしたい
- 事例15 Macでコピーや移動ができない
- 事例16 mod_davのコードに手を入れる
- 事例17 Webフォルダによるファイルの読み書きが不能
- 事例18 Webフォルダによるファイルの書き込みが不能
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