@ベーシックシリーズ「読む」「書く」で失敗しないための「オトナの国語力」養成帳
2004年10月1日紙版発売
山浦恵 著
四六判/208ページ
定価1,408円(本体1,280円+税10%)
ISBN 4-7741-2136-3
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書籍の概要
この本の概要
読み書きの能力は重要と考えられているわりには,従来のトレーニングは十分ではありませんでした。読解に偏った学校教育,ビジネス文書の表面的なテクニックばかりを追った企業研修。これでは,読み書きを苦手にする人が多くても不思議でありません。本書は読み書きの本質をしっかりとらえ,その2つの能力をいっしょに向上させるという目的のもとに書かれました。文章コミュニケーションをやり直すための虎の巻です。
こんな方におすすめ
- 読み書きに苦手意識のある方
- 文章表現を基本からやり直したい方
目次
プロローグ――戦略的に考えれば読み書きは変えられる
- 文章表現を軽視してきたツケが回ってきた
- 文章表現も戦略的に考える
- 旅立ちのための地図
- どんな文章も,書ける力を,読める力を
第1章 コミュニケーションを戦略的に捉え直す
- 異なる意味が近づくことで,よりよく伝わる
- 形ないものを交換する
- ことばが伝わる=意味が伝わる,ではない
- 意味の遺伝子――ミーム
- コミュニケーションの成否は相手が決める
- 重要だからこそコミュニケーションはシンプルに
- コミュニケーションには深さがある
- そのことばで,通じているか
- 何が人を動かすのか
- 読み書きを戦略的に考える
- 文章の要素,特徴,機能
- 書くための戦略
- 読むための戦略
第2章 守るべき文章表現の原則
- いったん型にはまって近道を
- 「習」から,「守・破・離」へ
- 形ない意味をことばにする
- トピックに関する原則
- 原則1 トピックをすべて出しきる
- 原則2 トピックを一文で表す
- 原則3 既有知識を使う
- 原則4 必要なトピックだけを残す
- グループに関する原則
- 原則5 扱いやすい単位に分ける
- 原則6 扱いやすい数字を使う
- 原則7 見出しをつける
- 原則8 モレなしダブりなし
- 順序に関する原則
- 原則9 先行して案内する
- 原則10 並べ方を選ぶ
- 原則11 論理で組み立てる
- 原則12 起承転結を使う
- 一貫性に関する原則
- 原則13 語句・概念を統一する
- 原則14 構造を統一する
- 原則15 形式を統一する
第3章 書くための三つのプロセス
- 書くことを見つめ直す
- 書くことは「問題を解く過程」
- 「構想」「文章化」「見直し」の三つのプロセス
- 実際に書いてみる
- 構想のプロセス――設計図を作る
- 目標の設定
- トピックの整理
- 全体の構成
- 文章化のプロセス――大事なのはスピードと論理
- 文章の生成
- 表現上の注意
- 見直しのプロセス――目標の再確認と推敲
- 内容の評価
- 文章の推敲
第4章 読むための三つのプロセス
- 読むことを見つめ直す
- 読むことには「積極的な働きかけ」が欠かせない
- 「解析」「解釈」「批判」の三つのプロセス
- 実際に読んでみる
- 解析のプロセス――文章の理解と推論
- 文章の理解
- 文章の推論
- 解釈のプロセス――意味を創り出してまとめる
- 意味の創造
- 意味の要約
- 批判のプロセス――読み終わってからふりかえる
- 目標達成の確認
- 意味の見直し
- 文章の評価
第5章 読み書きトレーニング
- 活かしてこそ意味は定着する
- 変えようとする意識が読み書き能力の向上につながる
- ビジネス文書のトレーニング――文書サイズのA判統一の通知
- ビジネス文書のトレーニング――見積書送付の依頼
- ビジネス文書のトレーニング――「オフィスカラーセミナー」参加報告
- 日常の文書のトレーニング――就職祝いへのお礼
- 日常の文書のトレーニング――引越しのお知らせ
- 掲示板への書き込みのトレーニング――ピアノコンサートの案内
エピローグ――読み書きを磨くための旅路へ
ブックガイド
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