UNIX本格マスター 基礎編
〜Linux&FreeBSDを使いこなすための第一歩〜
〜
2004年10月11日紙版発売
後藤大地,小澤正紀 著
A5判/256ページ
定価2,178円(本体1,980円+税10%)
ISBN 4-7741-2148-7
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書籍の概要
この本の概要
「UNIXってむずかしそう」「Windowsならつかえるけど…」― そう思っている方に贈る1冊です。「このコマンドの意味は?」「どうして必要?」などの根本的な疑問を解消。LinuxにもFreeBSDにも活かせる知識を身につけることで,管理者になるための基礎固めができます。
こんな方におすすめ
- ●うわべだけの操作法ではなく、将来にわたって役立つ知識を身につけたい方
- ●すでに1冊入門書を読み、その内容を復習しつつ、さらに上のレベルを目指していきたい方
- ●UNIXのインストールの仕方は知っている、あるいはすでにUNIXがインストールされた環境は持っているものの、うまく使いこなせていない方
目次
第1章 UNIXとは
- 1.1 UNIXの誕生と発展
- 1.1.1 UNIXの誕生
- 1.1.2 UNIXの発展
- 1.2 UNIXとPC UNIX
- 1.2.1 UNIXの定義
- 1.2.2 PC UNIXの普及
- 1.3 Windowsとの違い
- 1.3.1 生い立ちの違い
- 1.3.2 ディレクトリとフォルダ
- 1.3.3 デバイスファイルとドライブ
- 1.3.4 拡張子の有無
- 1.3.5 ユーザインタフェースの違い
- 1.3.6 周辺機器への対応
- 1.4 オープンソースソフトウェア
- 1.4.1 オープンソースソフトウェアの定義
- 1.4.2 政府とオープンソースソフトウェア
- 1.5 フリーソフトウェア
- 1.5.1 フリーソフトウェアの目的
- 1.5.2 GNUプロジェクトとGPL
- 1.5.3 オープンソース≠フリー
第2章 UNIXのきまりごと
- 2.1 みんなで使うための約束 〜 ログインとログアウト
- 2.1.1 ログインとログアウトが必要になる理由
- 2.1.2 シャットダウンとログアウト
- 2.2 管理者が持つ責任 〜 一般ユーザと管理者ユーザ
- 2.2.1 ユーザと安全性
- 2.2.2 一般ユーザと管理者ユーザ
- 2.2.3 ユーザを使い分ける利点と欠点
- 2.2.4 管理者ユーザが自覚すべきこと
- 2.3 こまったときには自分で調べる 〜 調査のための手段について
- 2.3.1 オンラインマニュアルを利用する
- 2.3.2 インターネットで検索する
- 2.4 操作は手早くショートカット 〜 コマンド操作を覚える
- 2.4.1 マウス操作の限界
- 2.4.2 ショートカットのメリット
第3章 UNIXの基礎概念
- 3.1 ファイル 〜 データの基本単位
- 3.1.1 外部装置もファイルとして扱う
- 3.1.2 リンクファイル
- 3.1.3 ファイルを保護する
- 3.2 ディレクトリ 〜 ファイルが置かれる場所
- 3.2.1 階層構造によるメリット
- 3.2.2 ファイルとの共通点
- 3.2.3 慣例的に使われるディレクトリ名
- 3.2.4 ホームディレクトリの役割
- 3.2.5 ホームディレクトリを使うときの注意
- 3.3 パス 〜 ファイルやディレクトリまでたどりつくための道
- 3.3.1 パスを表現するための規則
- 3.3.2 ルートディレクトリと絶対パス
- 3.3.3 カレントディレクトリと相対パス
- 3.4 ユーザ 〜 利用者の単位
- 3.4.1 ユーザとして認証されるには
- 3.4.2 パスワードを設定する際に覚えておきたいこと
- 3.4.3 上手にパスワードを作るには
- 3.5 プロセス 〜 命令の実行単位
- 3.5.1 プロセスの特徴
- 3.5.2 親プロセスと子プロセス
- 3.5.3 デーモンの意味
- 3.6 シェル 〜 命令するための手段
- 3.6.1 シェルの動作の仕組み
- 3.6.2 シェルとユーザの関係
- 3.7 コマンド 〜 シェルに入力する命令
- 3.7.1 コマンドの成り立ち
- 3.7.2 オプションの役割
- 3.7.3 コマンドを使うメリット
- 3.8 カーネル 〜 資源を管理するプログラム
- 3.8.1 カーネルの特徴
- 3.8.2 カーネルの動作の仕組み
- 3.8.3 ユーザランドとカーネルランド
- 3.8.4 カーネルの知識はどれぐらいあればよいか
- 3.9 ファイルシステム 〜 ファイルを管理する仕組み
- 3.9.1 ファイルシステムの種類
- 3.9.2 ファイルシステムの役割
- 3.10 スライス/パーティション 〜 ハードディスクを管理する仕組み
- 3.10.1 Windowsにおける意味との違い
- 3.10.2 ハードディスクを細かく分割する理由
- 3.10.3 パーティションの切り分け方
第4章 UNIXを使ってみよう
- 4.1 まずは基本から
- 4.1.1 まずはログインする 〜 login
- 4.1.2 ターミナルを起動する
- 4.1.3 パスワードを変更する 〜 passwd
- 4.2 こまったときにはマニュアルを調べる
- 4.2.1 マニュアルを見る 〜 man
- 4.2.2 コマンドの分類を理解する 〜 セクション番号
- 4.2.3 セクション番号や名前を調べる
- 4.3 ディレクトリに親しむ
- 4.3.1 今いる場所を確認する 〜 pwd
- 4.3.2 違うディレクトリに移動する 〜 cd
- 4.4 ディレクトリの中身を調べる
- 4.4.1 ファイルやディレクトリを一覧表示する 〜 ls
- 4.4.2 ファイルやディレクトリの詳細情報を表示する
- 4.4.3 隠しファイルや隠しディレクトリを表示する
- 4.4.4 オプションを複数指定する
- 4.5 ファイルに親しむ
- 4.5.1 ファイルの内容を表示する 〜 cat
- 4.5.2 ファイルの内容を画面ごとに表示する 〜 less/more
- 4.5.3 ファイルの先頭または末尾を表示する 〜 head/tail
- 4.5.4 ファイルの種類を調べる 〜 file
- 4.6 ディレクトリやファイルを自由に操る
- 4.6.1 ファイルやディレクトリをコピーする 〜 cp
- 4.6.2 ファイルやディレクトリを削除する 〜 rm
- 4.6.3 新しいディレクトリを作る 〜 mkdir
- 4.6.4 ファイルやディレクトリを移動させる 〜 mv
- 4.6.5 ファイルやディレクトリの名前を柔軟に指定する 〜 正規表現
- 4.6.6 ファイルやディレクトリを検索する 〜 find
- 4.6.7 ファイルやディレクトリを高速に検索する 〜 locate
- 4.6.7 ファイルの中身を検索する/文字列を切り出す 〜 grep
- 4.7 操作を終了する
- 4.7.1 ログアウトする 〜 logout/exit
- 4.7.2 電源を落とす 〜 shutdown/halt/reboot
第5章 一歩進んでシェルを使いこなそう
- 5.1 シェルの種類
- 5.1.1 シェルの2大系統 〜 sh/csh
- 5.1.2 2大シェルの進化形 〜bash/tcsh
- 5.2 結果をファイルに保存する/ファイルの中身を入力データにする 〜 リダイレクト
- 5.2.1 標準入力/標準出力/標準エラー出力
- 5.2.2 リダイレクトの基礎
- 5.2.3 複数のリダイレクトを組み合わせる
- 5.3 コマンド同士を橋渡しする 〜 パイプライン
- 5.3.1 パイプラインの基礎
- 5.3.2 複数のコマンドをつなげて一気に処理する
- 5.4 シェルにおける実行の単位 〜 ジョブ
- 5.4.1 フォアグラウンドジョブとバックグラウンドジョブ
- 5.4.2 バックグラウンドでジョブを実行する
- 5.4.3 ジョブの状態を管理する
- 5.5 コマンドを分割/連続して入力する
- 5.5.1 1行を複数行に分割して入力する 〜 \
- 5.5.2 コマンドを連続して入力する 〜 ;
- 5.5.3 リダイレクトやパイプラインと組み合わせて応用する
- 5.6 アプリケーションの動作を変える 〜 環境変数
- 5.6.1 環境変数の一覧を表示する
- 5.6.2 環境変数を設定する
- 5.6.3 環境変数が影響する範囲
- 5.7 シェルの動作を変える 〜 シェル変数
- 5.7.1 シェル変数の設定方法
- 5.7.2 リダイレクトによる上書きを禁止する
- 5.8 シェルをより便利につかう
- 5.8.1 以前入力したコマンドを再利用する 〜 コマンド履歴
- 5.8.2 ファイルやディレクトリの名前を入力する手間を省く 〜 ファイルグロブ
- 5.8.3 コマンドやパスの入力を支援する 〜 補完機能
- 5.8.4 コマンド名に別名をつける 〜 エイリアス
- 5.8.5 シェルの設定ファイルを活用する 〜 .tcshrc/.bashrc
第6章 エディタを自由自在に操る
- 6.1 エディタとは
- 6.1.1 テキストファイルとエディタの関係
- 6.1.2 エディタの必要性
- 6.1.3 2大エディタ 〜 Emacs/Vi
- 6.2 Emacsをマスターする
- 6.2.1 Emacsの特徴
- 6.2.2 ファイルを開く/新規作成する
- 6.2.3 ファイルを保存する/新規保存する
- 6.2.4 ウィンドウの分割
- 6.2.5 よく使う機能
- 6.3 Vimをマスターする
- 6.3.1 Vimの特徴
- 6.3.2 ファイルを開く/新規作成する
- 6.3.3 編集モードとコマンドモード
- 6.3.4 ファイルにデータを保存する/新規保存する
- 6.3.5 ウィンドウの分割
- 6.3.6 よく使うコマンド
- 6.4 日本語入力
- 6.4.1 代表的な操作キー
- 6.4.2 日本語入力モードと直接入力モードの切り替え方
- 6.4.3 漢字変換と文節の移動
- 6.4.4 変換候補の一覧表示
- 6.4.5 文節の範囲の縮小/拡大
- 6.4.6 日本語を効率よく入力するには
第7章 UNIXを「管理」していくためには
- 7.1 管理者ユーザで作業する
- 7.1.1 管理者ユーザでログインする
- 7.1.2 一般ユーザから管理者ユーザになる 〜 su
- 7.1.2 管理者ユーザから一般ユーザになる
- 7.2 時間設定を管理する
- 7.2.1 BIOSで日時を設定する
- 7.2.2 コマンドで日時を設定する 〜 date
- 7.3 ユーザを管理する
- 7.3.1 一般ユーザのパスワードを変更する 〜 passwd
- 7.3.2 ユーザを追加/削除する
- 7.3.3 パスワードファイルを変更する 〜 vipw
- 7.4 ファイルを管理する
- 7.4.1 ファイルのアクセス権を変更する 〜 chmod
- 7.4.2 ファイルの所有権を変更する 〜 chown
- 7.5 プロセスを管理する
- 7.5.1 プロセスを表示する 〜 ps
- 7.5.2 プロセスを監視する 〜 top
- 7.5.3 プロセスを終了させる 〜 kill
- 7.6 ファイルシステムを管理する
- 7.6.1 ディスクの使用状況を調べる 〜 df
- 7.6.2 ディレクトリやファイルの総サイズを調べる 〜 du
- 7.6.3 ファイルシステムを使えるようにする 〜 mount
- 7.6.4 装置をシステムから取り外す 〜 umount
- 7.7 ネットワークを管理する
- 7.7.1 ネットワークインターフェースを操作する 〜 ifconfig
- 7.7.2 デフォルトゲートウェイを設定する 〜 route
- 7.7.3 ネームサーバを設定する 〜 /etc/resolv.conf
- 7.7.4 パケットが正しく届くか確認する 〜 ping
- 7.7.5 ネットワークの状態を見る 〜 netstat
Appendix
- Appendix A 配布物情報
- A.1 Linux
- A.2 *BSD
- A.3 商用Linux
- A.4 商用UNIX
- A.5 各OS/ディストリビューションの情報提供先
- Appendix B FreeBSD/Linuxのユーザ用設定ファイル
- B.1 bashシェルの設定ファイル 〜 ${HOME}/.bashrc
- B.2 tcshシェルの設定ファイル 〜 ${HOME}/.tcshrc
- B.3 Emacsの設定ファイル 〜 ${HOME}/.emacs
- B.4 Vimの設定ファイル 〜 ${HOME}/.vimrc
- Appendix C 環境変数/ショートカットキー/コマンド一覧
- C.1 環境変数一覧
- C.2 シェルのショートカットキー一覧
- C.3 Emacsのショートカットキー一覧
- C.4 Vimのコマンド一覧
- Appendix D コマンド一覧
コラム
- 遠隔からほかのマシンにログインするには 〜 ssh
- scriptコマンドを使って出力をファイルに保存する
- X Window Systemでの日本語入力 〜 XIM/IIIMF/UIM
- UNIXでの自動マウント
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