Oracle 10g Real Application Clusters 実践ガイド
2004年12月4日紙版発売
菅原剛,西尾勝彦,臼渕啓明,日本オラクル株 監修
B5変形判/320ページ
定価3,828円(本体3,480円+税10%)
ISBN 4-7741-2215-7
ただいま弊社在庫はございません。
書籍の概要
この本の概要
企業などのシステムが複雑化するに伴い,クラスタシステムへの関心が高まっています。24時間365日稼働させ続けること(ミッションクリティカルシステム),急激なユーザー/処理/データの増加がある(予想される)こと,複数のサーバーやシステムの統合を行うことなど,現在の要求として考えられる諸々に応えるためには,クラスタシステムを導入するしかありません。そして,これは,いまや一般企業でも十分に採用し得るレベルにまでなってきました。本書は,多くのOracle技術者がRACの扱いに慣れることを目的としています。
こんな方におすすめ
- Oracleデータベース技術者の方
- Oracle DBは知っているがRACはこれからという方
著者の一言
本書は,Oracle 10gのRAC(Real ApplicationClusters)に初めてふれる方のための入門書です。RACは,高いレベルの性能と可用性の双方を同時に実現する優れたクラスタ技術として,Oracle9iから広く採用が進んでいます。今回,プラットフォームとして広くお使いいただいているWindowsサーバーの環境を前提に,環境の構築からはじめて,データベースのセットアップ,動作確認,バックアップなどの日々の運用まで,導入に必要な全てをステップ・バイ・ステップで丁寧に説明します。RACの基本的な仕組み,最新のWebベースの管理ツールを活用した運用,RACを活用するためのアプリケーション構築のヒントなど,充実した説明を心がけました。もちろん,RACに限らず,最新のリリースであるOracle10gに携わるすべての方に役立てていただける内容となっています。ぜひ,ご活用ください。
目次
第1章Real Application Clusters(RAC)とは
- データベースのクラスタ化
- RACでできること,RACにしかできないこと
第2章RACの構成要素
- RACの構成要素
- Standard EditionでRACの構成をする場合
- RACアーキテクチャ
第3章インストールの前に
- 必要なモノの準備
- 3-1-1 サーバーの準備
- 3-1-2 ストレージの準備
- 3-1-3 ネットワーク機器の準備
- 3-1-4 Windows OSの準備
- 3-1-5 システム全体の構成と確認
- Windows Serverの設定
- 3-2-1 パフォーマンスの設定
- 3-2-2 ネットワークの設定
- 3-2-3 ユーザーの設定
- 3-2-4 共有ディスクの設定
第4章CRSのインストール
- CRSのインストール
- 4-1-1 インストーラの起動
- 4-1-2 ファイルの場所の指定
- 4-1-3 言語の選択
- 4-1-4 クラスタの構成
- 4-1-5 ディスク・フォーマット・オプションの選択
- 4-1-6 ディスク構成 - Oracle Cluster Registry(OCR)
- 4-1-7 ディスク構成 - 投票ディスク
- 4-1-8 サマリーの表示
- 4-1-9 インストール
- 4-1-10 Configuration Assistantの実行
- 4-1-11 インストールの終了
- インストールの確認
第5章Oracle Database 10gのインストール
- データベースのインストール
- 5-1-1 インストーラの起動
- 5-1-2 ファイルの場所の指定
- 5-1-3 クラスタ・インストール・モードの指定
- 5-1-4 インストール・タイプの選択
- 5-1-5 データベースの構成
- 5-1-6 インストール
- VIPの設定
- 5-2-1 vipcaの起動
- 5-2-2 ネットワークインターフェース
- 5-2-3 クラスタ・ノードの仮想IP
- 5-2-4 初期リソースの構成と起動
- 5-2-5 構成結果の確認
- ASM用のディスクのラベル付け
- 5-3-1 ASMで利用するディスクの確認
- 5-3-2 ASM Toolの起動
- 5-3-3 データ用ディスクへのラベル付け
- 5-3-4 リカバリ領域用のディスクへのラベル付け
第6章クラスタデータベースを作成する
- データベースの作成
- 6-1-1 dbcaの起動
- 6-1-2 dbcaで実行する操作
- 6-1-3 ノードの選択
- 6-1-4 データベース・テンプレートの選択
- 6-1-5 データベース識別情報
- 6-1-6 管理オプション
- 6-1-7 データベース資格証明
- 6-1-8 記憶域オプション
- 6-1-9 ASMインスタンスの作成
- 6-1-10 ASMディスク・グループ(データ用)
- 6-1-11 ASMディスク・グループ(リカバリ領域用)
- 6-1-12 ASMのディスク・グループのマウントの確認
- 6-1-13 ASMディスク・グループ
- 6-1-14 データベース・ファイルの位置
- 6-1-15 リカバリ構成
- 6-1-16 データベース・コンテンツ
- 6-1-17 データベース・サービス
- 6-1-18 初期化パラメータ
- 6-1-19 データベース記憶域
- 6-1-20 作成オプション
- 6-1-21 データベースの作成
- 6-1-22 クラスタデータベースの起動
- クラスタデータベースの起動確認
- Enterprise Managerの起動確認
- Enterprise Managerの起動失敗
- 環境設定
第7章起動してみよう
- Enterprise Managerによる初めてのアクセス
- 7-1-1 データベースにログイン
- 7-1-2 ライセンス画面
- 7-1-3 クラスタデータベースの概況
- 7-1-4 クラスタデータベースのパフォーマンス
- 7-1-5 クラスタデータベースの管理
- 7-1-6 クラスタデータベースのメンテナンス
- 7-1-7 クラスタの概況
- 7-1-8 クラスタのターゲット
- 7-1-9 ノードの概況
- 7-1-10 オペレーティング・システムの詳細
- サンプルユーザーによるアクセス
- iSQL*Plusの設定と利用
第8章使ってみよう
- サービスの設計
- 想定するサービス
- サービスの設定
- 8-3-1 dbcaによるサービスの設定と確認
- 8-3-2 リスナーの起動と設定の確認
- 8-3-3 簡単な動作確認テスト
- クライアントのインストールと接続確認
- 8-4-1 クライアントのインストール
- 8-4-2 NetServicesの設定ファイル
- まずは動作確認
- 負荷分散の確認
- 障害が発生したときの動作
第9章バックアップの運用
- データベース10gのバックアップの考え方
- フラッシュ・リカバリ領域の設定
- Enterprise Managerからのバックアップ
- 古くなったバックアップ・ファイルの削除
- 定期的なバックアップスケジュールの設定
- データベースのリカバリ
第10章クラスタの運用
- RACの管理で使うツールとログ
- OSの管理ツール
- Oracleの管理ツール
- 10-3-1 srvctlコマンド
- 10-3-2 crs_statコマンド
- 10-3-3 Enterprise Manager
- 10-3-4 lsnrctlコマンド
- 10-3-5 ocr関連コマンド(ocrconfig,ocrdump)
- ログの種類と概要
第11章データベースの運用
- データベースの起動
- データベースの停止
- Enterprise Managerの起動と停止
- ASMインスタンスの起動と停止
- 初期化パラメータの参照と変更
付 録
- ODP.NETを用いたアプリケーション開発への入口
- 付録-1-1 ODP.NETの入手
- 付録-1-2 ODP.NETのインストール
- 付録-1-3 クライアントのネットワーク環境の設定
- 付録-1-4 Visual StudioへのODP.NETの組み込み
- 付録-1-5 データベース・アプリケーションの開発
- 接続確認用クライアント・サンプルアプリケーションについて
- 付録-2-1 動作要件
- 付録-2-2 入手方法
- 付録-2-3 設定方法と使い方
この本に関連する書籍
-
Oracle Database 10g運用管理ガイド
本書はOracle10g Database Enterprise Editionを安全に運用するための実践ガイドです。現状では Oracle10gに関する書籍は入門書の領域を出ていません。そこで,実際に技...
-
Oracle DB ユーザーズガイド 〈9i&10g対応〉
Oracleの世界では知らぬ者のない強力な執筆陣が,満を持して書き上げた入門書です。他書には決して載っていないようなことにまで神経を配り,Oracle技術者には何が必要...