すこやかに長生きしたい中高年のための「老化の予防」がわかる本
2005年3月29日紙版発売
鈴木隆雄 著
四六判/240ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 4-7741-2317-X
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書籍の概要
この本の概要
すこやかに長生きしたいとは,誰もが思うこと。巷には,まことしやかな健康情報が溢れています。でも,気をつけてください。これらの健康情報,科学的な根拠のあるものは非常に少ないのです!
本書は,東京都老人総合研究所の長年にわたる膨大な研究データをもとに,「科学的な裏付けに基づく」老化予防と健康長寿の秘訣をご紹介する本です。
「すこやかで自立した老い」のために何が本当に必要なのかを,食事・運動・社会参加などの面から解説します。カラフルなイラストも多数掲載!本書を読んで,元気なシルバーエイジを迎えてみませんか。
こんな方におすすめ
- いつまでも健康に長生きしたい方
- 年を取ってもアクティブに生きたい方
- 高齢者の介護に携わっている方
目次
◎第1章 すこやかに長生きするための「食」
- 美食短命?粗食長寿?
- 食事調査から見えてくる,長生きするための「食」
- 目安は一日三十品目
- 動物性タンパク質も大事!
- 食品および栄養素摂取量からみた死亡の危険度〜やっぱり粗食はダメ!
- コラム 百寿者は,結果であって原因ではない
- アルブミンとコレステロールの重要な役割
- 長生きと密接に関わるアルブミン
- コレステロールは必ずしも悪者ではない!
- 多すぎても少なすぎてもいけない
- コラム サプリメントの光と陰
- 嗜好品と健康長寿の不思議な関係
- やっぱり健康を損なうタバコ
- 「適量」の酒は生活機能を維持する
- ビール一本,または日本酒一合
- 多くの効能があるお茶
- コーヒーの飲み過ぎは要注意
- コラム かむ力と食べる力
◎第2章 健康長寿は速く歩くことから
- ヒトは二足歩行から始まった
- 老化で弱くなるキック力
- 歩行者信号で横断歩道を渡れない!
- 老化を遅らせるにはまず「預筋」
- 足は第二の心臓
- 歩くことは健康の源
- 歩くことで二つの心臓を強く!
- 足の手入れ(ケア)も大切に
- 疲れたときは足指体操
- 足の健康に大切な靴選び
- コラム 足のアーチ構造の秘密
◎第3章 生活体力をつけよう!
- 子供と老人とで異なる「体力」の意味
- 体力の基礎となる四つの能力
- 高齢者の体力を表すのは,歩く速さ
- コラム 高齢者の歩行テストについて
- 筋肉を鍛えて老化防止
- 筋肉は,モツ(平滑筋),ハツ(心筋),精肉(骨格筋)
- 使わないと衰える骨格筋
- 高齢期に重要な赤筋の強化
- 男女で異なる筋肉の量
- 年を取ると減る足腰の筋肉群
- 筋肉を保つことが若さの秘訣
- コラム 社会参加も長寿の秘訣!
- 高齢社会で急増する骨・筋肉・関節障害
- 五人に一人が腰痛を訴えている
- 女性に多い「痛み」
- コラム 廃用萎縮と廃用症候群
◎第4章 骨太生活で更年期をすこやかに
- 女性の身体と女性ホルモン
- 女性ホルモンの果たす役割
- コラム ダイエットに潜む危険
- 女性ホルモンと更年期
- 女性にとっての閉経の意味
- 更年期の健康づくり
- コラム 更年期障害に有効なイソフラボン
- 女性と骨粗鬆症
- 骨の破壊と再生のメカニズム
- ホルモンバランスが崩れると骨が弱るわけ
- 骨粗鬆症の半分は予防できる
- 日本人は万年,カルシウム不足
- コラム 動脈硬化を促進する骨粗鬆症
- 骨粗鬆症を予防する意外な食べものたち
- 納豆〜骨を強くするビタミンK2の宝庫
- ひじき〜骨の代謝に必要なマグネシウムを多く含む
- 豆腐〜女性ホルモンに似た働きをもつイソフラボンの代表的食品
- 牛乳〜カルシウムだけでなく骨に有効なタンパク質も
- 骨粗鬆症の治療薬
- 骨粗鬆症検診のススメ
- 一次予防,二次予防,三次予防
- 骨粗鬆症の予防対策
- コラム 「骨密度」の測定について
- 更年期を幸年期に
◎第5章 転倒と骨折防止のためにやっておきたいこと
- 変形性関節症とその予防
- 日本人はO脚民族
- 膝の関節のしくみ
- 太ももの筋肉を鍛えよう
- 寝たきりの原因ともなる大腿骨頸部骨折
- 骨粗鬆症の人は骨折しやすい骨折のおもな原因は転倒
- 転倒と骨折を防止するトレーニング
- 筋力の老化をみてみると
- 筋トレで筋力は維持できる
- バランス能力と転倒
- コラム ヒッププロテクター/「転倒予防教室」に参加しよう/屋外での転倒を防ぐには?
- 転倒防止のために,家の中の危険をチェックしてみよう!
- 一,二センチの段差が危険なわけ
- 家の中には危険がいっぱい
- 日本的生活習慣のすごい骨折予防効果
- 骨密度が低いのに骨折しにくい日本人女性
- 「座る,しゃがむ,立ち上がる」の効果
- 風土と生活習慣で育まれた病気予防
- コラム 転倒予防の効果を科学的に証明する/高齢者の筋肉減少症を予防する
◎第6章 健康と自立のための新しい取り組み――介護予防の「お達者健診」
- 高齢者の「健康度」は上っている
- 女性の「不健康寿命」が長いわけ
- 知らず知らずのうちに衰えてゆく体力や精神力
- 生活の質を損なう「老年症候群」
- 介護予防のための「お達者健診」
- お達者健診で調べること
- 健診から始まる老年症候群の抑止
- 「おたっしゃ21」による簡単な健診の開発
- 介護予防にも役立つ「お達者健診」を全国で
付録◆骨粗鬆症の治療薬について
索引
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