その場で話をまとめる技術
2005年3月23日紙版発売
高城幸司 著
四六判/192ページ
定価1,518円(本体1,380円+税10%)
ISBN 4-7741-2321-8
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書籍の概要
この本の概要
対面型のコミュニケーション能力はビジネスの行方を左右します。対面型のコミュニケーション能力が決定的に重要な職能は営業です。
営業の代名詞的存在があのリクルート社であり,営業力の核心は「その場で話をまとめる技術」にあります。リクルート社において5期トップセールスに輝いた,日本を代表するセールスパーソンの高城幸司氏が,商談や折衝などの営業シーンで効果テキメンのクロージング技術を惜しげもなく公開します。
こんな方におすすめ
- 会議、プレゼン、折衝などの場面で、話をまとめる能力の必要性を感じているビジ
- ネスパーソンの方
- 顧客との商談で、クロージングの難しさを痛感している営業パーソンの方
目次
第1章 ストップ! 話のドウドウ巡り
- 1 私たちはこれだけ時間をムダにしている!
- 営業は社内会議以上に時間管理がむずかしい
- 日本の会社では話し合いのコツは本人任せ
- 2 ?整理する??決める?が話し合いの目的だ!
- シャンシャン会議は情報を回覧すればすむ
- 会議は共同作業という認識を持つ
- 3 ドウドウ巡りには5つのパターンがある
- それぞれの陥っている状況には違いがある
- 参加メンバーが5名を超えると自己主張が生まれる
- 4 話し合いを始める前にその目的を確認する
- ?やる??やらない?をはっきりさせる
- 趣旨の説明に戻るとドウドウ巡りを脱却
- 5 メリハリのある言葉と目線で仕切る
- 話し合いをドンドン脱線させるノイズな人
- 仕切りとは議論を正しい方向に導くこと
- 6 プレゼンは長い時間をかけると失敗する
- プレゼンがうまければ話は一気にまとまる
- わかりやすく適量であることが大事
- 7 話をまとめるコツは会話のストローク
- 参加メンバーが気持ちよく感じるストロークで話す
- 話し始める前に深呼吸してワンテンポ下げる
- 8 ?たたむ技術?で相手を逃がさない!
- 総論から各論に入ると相手が逃げやすい
- 広がった商談を?たたむ力?が営業マンには不可欠
- 話が盛り上がるほどに?たたむ?ことは困難に
第2章 その場が勝負! ここで決めないとチャンスを逃がす
- 1 話し合いは長時間になると主題を逸脱する
- 話し合いで集中力が持続するのは1時間が限度である
- 時間を引き延ばすノイズにはふたつのタイプが
- 2 決める意志がないと話はドンドンふくらむ
- ムダ話が議論を拡散させてしまう
- 「ホワイトボードの字が間違っているよ」
- アラ探しや評論が話し合いの目的ではない
- 3 結論を持ち越してうまくいく例はない
- 次回に持ち越しても熟慮する人は少数派
- 次回の話の展開は予測がつかない
- 4 持ち帰ればダメな理由を探すようになる
- 各論では否定的な意見がたくさん出る
- 持ち越したら抽象的な反対意見が山積みに
- 5 「わかりました」は合意を意味しない
- 結論先送りや責任逃れのケースが多い
- 摩擦は少ないが前にも進まない言葉
- 6 腹をくくれるキーマンに結論をゆだねる
- 責任は起案者よりもキーマンのほうが重い
- 腹をくくってアシストしてもらう
- 7 キーマンの?印籠?で商談をまとめる
- 現場で滞った商談をトップダウンで打開
- 決裁キーマンと現場キーマンのどちらも重要
第3章 思い通りに話をハンドリングする!
- 1 イメージトレーニングの習慣をつける
- 10分程度の時間をかけて流れをイメージ
- ここ一番で求められるのは切り返しのトーク
- 2 切り返しトークでピンチを乗り越える
- お客様のネガティブな反応を切り返す
- 3 ?発言??議論??結論?でシーン別にイメトレする
- 台本のようなもので進行をイメージする
- 相手の言葉を想像する訓練を繰り返す
- 4 1点に集中して適量の情報を準備する
- どんな商談でも変わらない発言の原則
- 準備した情報を100%伝える必要はない
- 言いたいことの6割を話せば十分である
- 5 ?沈黙の間?が前進の起爆剤になることも
- 前進のない状況では考える時間が必要
- 常に意見が飛び交っている必要はない
- 6 ?打診?の技術で結論を早く引き出す
- キーマンに意見を求めて話し合いを効率化する
- 口うるさいキーマンの反対意見を封じる
- ボトルネックを前もってつぶしておく
- 7 時間のコスト意識がムダな話をなくす
- 会議では必ず結論を出す習慣をつける
- テーマに応じて議論の時間に枠をはめる
第4章 絶妙のタイミングで結論に落とし込む
- 1 場の空気を読み,相手の心を読む
- 思い込みのクロージングはシコリを残す
- 表情を読んで会話が引いた瞬間にまとめに入る
- 2 切り出す勇気がないとタイミングを失う
- ?結末の間?がまとめのベストタイミング
- 3 全体の総意をつかむ嗅覚を磨こう!
- 折衷案でまとめるのは中途半端な仕切り方
- ひとつの意見にまとめることがゴールである
- 4 目線合わせでクロージングを確実にする
- 表情によっては一段階前に戻ることも必要
- 落とし所でお互いに目線合わせを行うこと
- 5 これまでの話し合いのおさらいに入る
- 約束は絶対。だから確認を怠らない
- ときには差し戻しの提案をする勇気も
第5章 こんなときはこう言え! 話をまとめるフレーズ
- 1 商談を始める?確認?のためのひと言
- 「まずは,今日の商談のゴールを確認しませんか?」
- 「お互いの意見を否定しないで,前向きに議論しましょう」
- 「途中退室はナシで議論に集中しましょう!」
- 「企画書の説明よりも,議論に時間を取りましょう」
- 2 はずした意見に?警笛?を鳴らすひと言
- 「これまでの議論と違う意見ですが,土俵にのせますか?」
- 「興味がある話題ですが,別の機会に話し合いませんか?」
- 「いいアイデアですね! 時間をあらためて議論しましょう」
- 「みなさん疲れていますね。休憩しますか?」
- 3 勝負どころで?結論?へと導くひと言
- 「意見も出尽くしたところで,集約しましょう」
- 「ここで結論を出しましょう。大丈夫ですか?」
- 「問題点があれば,この場で解決しましょう」
第6章 その場で話をまとめる力が,ビジネスを制する!
- 1 話をまとめる力がリーダーを決める
- まとめる力で人をリードすることができる
- 商談の経験をリーダーシップに活かす
- 2 聞き上手からクロージング上手になるメリハリのある対応
- 聞き上手から一転してまとめに入る
- 弱みにつけ込んでくるお客様には効果的
- 3 ずうずうしく自分のことを棚に上げる
- 営業マンには「謙虚は美徳」は当てはまらない
- 「オレには無理だ」を棚に上げる
- 4 アウトサイダーになると話がよく見える
- 自分の主張を持たないで議論を見守る
- 一歩引くと話をまとめるポイントが見えてくる
- 5 ギリギリの価格交渉をパワーゲームで寄り切る
- 反感覚悟のワザで担当者を話に集中させる
- リスクのあるパワーゲームは状況しだい
- 6 まとめ切れない商談をホワイトボードで引き締める
- 提案内容や議論したことをその場で書く
- 商談の課題やポイントをお互いに共有化