@ベーシックシリーズよりよく生きたいアナタのための 哲学アタマ養成帳
2005年7月15日紙版発売
吉田豊 著
四六判/248ページ
定価1,518円(本体1,380円+税10%)
ISBN 4-7741-2436-2
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書籍の概要
この本の概要
哲学は,哲人たちが私たちと同じように悩み,よりよく生きようと考え出されたノウハウとして,今を生きる私たちにも十分に役立つ知恵の塊です。
本書は,身近な例で噛み砕いて解説しているので,興味があるけれど今まで踏み出せなかった方にはオススメの一冊です。
こんな方におすすめ
- 「哲学は難しい」と思い、敬遠していた方
- 他の哲学解説書を読んだけれど、いまいち理解できなかった方
目次
第1章 哲学って何? ―哲学を学ぶために―
- 何を哲学っていうの? 哲学の定義
- 人間ってどういう生き物? 道具と言葉
- 哲学のテーマって何? 人間のあり方・生き方を模索
- 哲学は他の学問とどうちがうの? 哲学と他の学問の関係
- 哲学はどんなふうに役に立つの? どう生きるのか
- コラム 哲学はどうして生まれたの?
第2章 ギリシアの思想 ―哲学の誕生と展開―
- 神話から哲学へ 哲学の誕生
- 万物の根源を求めて タレス
- 人間は万物の尺度である プロタゴラス
- 無知な私がすぐれている ソクラテス(1)
- 真の知の探求 ソクラテス(2)
- 永遠不変のイデア プラトン(1)
- 理想のあり方を求めて プラトン(2)
- 理想は現実の中にある アリストテレス(1)
- 国家は友愛と正義によって成立する アリストテレス(2)
- 人間の幸福は快楽である エピクロス
- 理性によって情念を抑制せよ ゼノン
- コラム 人間は世界のできごとを正しく認識することができるの?
第3章 キリスト教・イスラーム・仏教 ―世界三大宗教の成立と発展―
- 世界三大宗教成立の背景(1) キリスト教成立以前の思想
- 世界三大宗教成立の背景(2) イスラーム・仏教の成立以前の思想
- 律法の精神を実践しよう イエス(1)
- すべての人を平等に愛しなさい イエス(2)
- キリスト教の成立と異邦人への伝道 ペテロ/パウロ
- 教会が救いをあたえる アウグスティヌス
- 信仰と理性は調和する トマス=アクィナス
- 人間を救うのは信仰のみである ルター
- 救われるかどうかはすでに決まっている カルヴァン
- アッラーに従って生きよ ムハンマド
- 苦しみからの解放を求めて ブッダ(1)
- 真理を悟ることで苦しみから解放される ブッダ(2)
- 仏教教団の分裂 部派仏教と大乗仏教
- 大乗仏教の思想 ナーガールジュナ/ヴァスバンドゥ
- コラム キリスト教・イスラーム・仏教はなぜ世界宗教になったの?
第4章 中国の思想 ―儒教と道家の考え方―
- 強国をめざす思想 諸子百家
- 仁とは愛である 孔子
- 人間の本性は善である 孟子
- 人間の本性は悪である 荀子
- 世界は「理」と「気」で成り立っている 朱子
- 良知は行為によって完成する 王陽明
- 道に従って生きよ 老子
- すべてのものは斉しい 荘子
- 戦国の世にあらわれた個性豊かな思想家たち
- コラム 戦国の世にあらわれた個性豊かな思想家たち
第5章 日本の伝統思想(1) ―仏教の受容と日本仏教の形成―
- 八百万神の世界 古代日本人の自然観,宗教観
- 和によって国を治める 聖徳太子
- 奈良仏教の興隆 鑑真/行基
- すべての人間が仏になれる 最澄
- この身が生きたまま仏になる 空海
- 極楽浄土への往生を求める 空也/源信
- ひたすら念仏をとなえよ 法然
- 阿弥陀仏にすべてをゆだねよ 親鸞
- 念仏をとなえて踊れ 一遍
- 坐禅による修行で悟りを開く 栄西/道元
- 法華経こそ最高の教えである 日蓮
- コラム 日本人は自然とどんなふうにかかわってきたの?
第6章 日本の伝統思想(2) ―江戸儒学の形成と展開―
- 仏教から儒教へ 儒教の受容と発展
- 朱子学派の思想 藤原惺窩/林羅山
- 道徳の根本は孝である 中江藤樹
- 武士道から士道へ 山鹿素行
- 儒教本来の精神を求めて 伊藤仁斎
- 個人の道徳よりも政治や制度が重要である 荻生徂徠
- 日本固有の精神を取り戻そう 本居宣長
- 商人の道徳は正直と倹約である 石田梅岩
- すべての人が農業を営む平等社会 安藤昌益
- 収入を考えて生活せよ 二宮尊徳
- 東洋の道徳を基礎に西洋の技術を取り入れる 佐久間象山
- コラム 抑圧された町人の思いを反映した町人文化
第7章 近代西洋の思想 ―合理的精神にもとづく哲学の形成―
- 人間尊重の精神 ルネサンスと自然科学の成立
- 経験から知識を得る ベーコン
- われ思う,ゆえにわれあり デカルト(1)
- 精神と身体は独立した存在である デカルト(2)
- 真の人間のあり方を探求したモラリストたち モンテーニュ/パスカル
- 契約を結んで国家を形成する ホッブズ
- 主権は人民にある ロック
- 自然に帰れ ルソー
- 認識が対象に従う カント(1)
- 道徳は手段ではない カント(2)
- 世界は対立しながら発展している ヘーゲル(1)
- 国家において真の自由が実現する ヘーゲル(2)
- 快楽をもたらす行為が善である ベンサム/ミル
- 労働者は労働から疎外されている マルクス(1)
- 歴史とは階級闘争の歴史である マルクス(2)
- 人間の主体的な生き方を求めて キルケゴール
- むなしい世界を受け入れて生きよ ニーチェ
- コラム 社会も生物のように進化するの?
第8章 現代西洋の思想 ―理性主義への批判から生まれた思想―
- 近代の理性主義への批判 現代思想の形成
- 限界状況に向き合う ヤスパース
- 死への存在であることを受け入れる ハイデッガー
- 自由とは責任を負うことである サルトル
- 人間の心には無意識の領域がある フロイト
- 人類に共通の無意識がある ユング
- 人間は構造によって規定される レヴィ=ストロース
- 知識が権力を生み出している フーコー
- 言語の分析によって世界をとらえる ウィトゲンシュタイン
- 討議によって社会をつくっていく ハーバーマス
- 存在を疑う デリダ
- コラム 現代社会への問題提起をしたアメリカの思想家たち
第9章 近現代の日本の思想 ―西洋思想の受容と展開―
- 自由・平等の思想へ 西洋近代思想の受容
- 独立自尊の精神を身につけよう 福沢諭吉
- 上からあたえられた民権を育てよう 中江兆民
- 日本の伝統文化を尊重しよう 三宅雪嶺/西村茂樹
- 愛国心と信仰心は矛盾するものではない 内村鑑三
- 近代的自我の確立をめざす 夏目漱石/森鴎外
- 政治の目的は民衆の利益・幸福である 吉野作造
- 主観と客観が一体となる 西田幾多郎
- 倫理とは個人と社会の相互作用である 和辻哲郎
- 民衆の生活から日本文化を知る 柳田国男/折口信夫
- 民衆の伝統文化を守ろう 南方熊楠/柳宗悦
- コラム 岩手の農村に生まれた二人の文学者
第10章 現代の課題 ―今を生きる私たちに必要な態度―
- 現代における人間のあり方を考える 哲学の再構築
- 人間の誕生を考える 生命倫理(1)
- 人間の死を考える 生命倫理(2)
- 芸術を考える 芸術の意義
- 男女のあり方 ジェンダー
- 地球環境を考える 環境倫理
- 情報化社会をどう生きるか メディア・リテラシーと情報倫理
- コラム 少子化は何が問題なの?
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