最新科学おもしろ雑学帖

[表紙]最新科学おもしろ雑学帖

紙版発売

A5判/244ページ

定価1,518円(本体1,380円+税10%)

ISBN 4-7741-2703-5

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書籍の概要

この本の概要

最新科学のホットな話題,教科書を書き換える発見などを網羅。物理,量子力学,天文学,太陽系,人口天体,数学,地学,脳の解明,進化論,生物学,医学,ロボティックス,地球環境,化学,新素材などについて一挙に192項目にわたっておもしろ解説。いま科学の世界はどうなっちゃてるの?という疑問にわかりやすく怒涛の解説を施した。科学雑学では並ぶものがない物知り本です。

こんな方におすすめ

  • 科学の先端でどんなことが明らかになりつつあるのか系の人

目次

1章 物理学 量子力学

    • 001 「光速度不変の原理」光の速度は本当に一定か
    • 002 タイムトラベルが可能な理由
    • 003 過去へのタイムトラベルはなぜ可能か
    • 004 人類史上最も丸い玉を搭載した人工衛星
    • 005 ブレーンワールド仮説・・・宇宙はブレーンに閉じこめられている!
    • 006 常温核融合は可能になった?
    • 007 誕生直後の宇宙は熱くてさらっとした完全な流体だった
    • 008 地球上で人工的にブラックホールを造ると・・・・
    • 009 超伝導体の三つの不思議な効果
    • 010 気体がものを溶かす!? 〜超臨界流体
    • 011 私たちも粉流体
    • 012 素粒子物理学のはなし 〜物質はなにからできているのか
    • 013 多世界解釈 〜自分も知らないもう一つの世界の自分
    • 014 量子コンピューターの基礎・量子もつれと量子テレポーテーション
    • 015 宇宙の誕生直後に迫るBファクトリー
    • 016 スーパーカミオカンデが確認したニュートリノの質量
    • 017 大統一理論

2章 天文学 太陽系 人工天体

    • 018 火の玉宇宙より前の宇宙はどんなだったのですか
    • 019 WMAPが解き明かす宇宙の年齢と構造
    • 020 インフレーション理論 〜宇宙は百三十七億年前に誕生した
    • 021 現在の科学では観測できないダークマター
    • 022 真空のエネルギーが宇宙を膨張させるってどういうこと?
    • 023 質量とはそもそもなんなのか?
    • 024 一般相対性理論が予測したブラックホールの実態
    • 025 ソンブレロ銀河の新しい映像から見えたこと
    • 026 NASAスウィフト衛星が発見した最強爆発,ガンマ線バースト
    • 027 宇宙の巨大なリング・ホーグの銀河
    • 028 スターバースト銀河 NGC3310
    • 029 宇宙に横たわる重くて巨大なひもの正体?
    • 030 宇宙での知性を持った生物探査 (SETI)
    • 031 恒星の質量には上限がある
    • 032 反物質はSFの世界のはなしではない
    • 033 反物質をロケットの推進力として活用する方法
    • 034 太陽の外部大気が表面より高温である理由はいまだ不明
    • 035 地球に生命が誕生したしくみ
    • 036 月の誕生メカニズムで現在もっとも有力なものは?
    • 037 水星探査衛星が探ろうとしていることは?
    • 038 火星大気のメタンは生物存在の証?
    • 039 火星には水が豊富に存在か 〜マーズ・エクスプレスが流氷原発見
    • 040 では実際に火星にはどんな生き物がいそうなの?
    • 041 木星の衛星アマルテア
    • 042 土星の衛星タイタンに生物はいるか?
    • 043 木星,土星には大地はあるのか
    • 044 彗星探査ディープインパクト
    • 045 五〇億年後・地球最後の日
    • 046 太陽系外惑星系の探し方
    • 047 太陽系外惑星系で地球型惑星の発見
    • 048 「ジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡 (JWST)」ハッブル宇宙望遠鏡 (HST) の後継
    • 049 イオンエンジン搭載小惑星探査機「はやぶさ」
    • 050 「カッシーニ」と「ホイヘンス」土星探査の名コンビ
    • 051 「きらり」四万キロメートル離れた自動車を狙い撃て
    • 052 「GOSAT」日本の技術で温室効果を空から観測
    • 053 「WINDS」超高速インターネット衛星
    • 054 オランダの衛星の実験にはびっくり?
    • 055 技術の進歩が「テザー衛星」を復活させるか
    • 056 太陽系の地図を携えて今もとびつづける衛星のミッションとは
    • 057 「ボイジャー」私たちの家族写真を残して最果ての宙 (そら) へ

3章 数学 地学

    • 058 数学者を350年間悩ませたフェルマーの最終定理とは
    • 059 数学の未解決問題集「ヒルベルトの二三問題」とは?
    • 060 クレイ数学研究所のミレニアム問題とは
    • 061 P対NP問題
    • 062 リーマン仮説
    • 063 大陸は地球の表面をさまよい続ける 〜プレートテクトニクス
    • 064 大陸を動かす原動力 〜スーパープルーム
    • 065 ポール・ホフマンの最古の超大陸ヌーナ
    • 066 アルフレッド・ウェゲナーのゴンドワナ大陸
    • 067 アルフレッド・ウェゲナーの超大陸パンゲア
    • 068 数億年後の大陸のかたちを予測する
    • 069 どう猛な肉食哺乳類が恐竜を食べる
    • 070 恐竜が絶滅した本当の理由はわからなくなってきた?
    • 071 バージェス頁岩の異様な生き物
    • 072 石油の埋蔵場所や量
    • 073 地震の前兆現象にはどんなものがあるか? 地震宏観予測は有効か?
    • 074 揺れない地震?
    • 075 台風は制御できるのか

4章 脳の解明 進化論

    • 076 外界の認知はどのように行われているのか
    • 077 学習のしくみ 〜勉強すると本当に頭が良くなるの?
    • 078 脳はどのように食欲を感じるのか
    • 079 脳はどのように言葉を認識するのか
    • 080 男女で数の数え方が異なるのかもしれない
    • 081 なぜ男は地図が読めて,女は話を聞けるのか
    • 082 よ〜く考えよう,目先の得か,損して得取るか
    • 083 セロトニンが足りない子供たち
    • 084 脳を構成する細胞たち
    • 085 いやな思い出ほどわすれられない! 心的外傷後ストレス障害・PTSD
    • 086 叫びちゃんの苦悩 総合失調症はどこまで解明されたか
    • 087 脳の神経細胞は減り続けるわけではない
    • 088 人工小脳ができた!
    • 089 生命の起源はどんなものか
    • 090 人類の進化はどこまで解明されているか
    • 091 人類の進化はどこまで行くと予測されるのか
    • 092 ゲノム解析で人類の進化の系譜を記せ「ジェノグラフィック・プロジェクト」
    • 093 進化には目的があるのか
    • 094 多地域進化説とアフリカ単一起源説
    • 095 獲得形質の遺伝について 〜親が努力しても子は進化しない
    • 096 今西進化論はどこまで正しいのか
    • 097 共進化のしくみ
    • 098 ドーキンスの利己的遺伝子とは何か
    • 099 ミームは遺伝されるのか
    • 100 成人身長一メートル,頭の大きさはグレープフルーツ大の人類

5章 生物 生物学

    • 101 微生物のスーパーなはたらき (分解,発酵,浄化)
    • 102 度心も膀胱ガンもドンとこい! イヌの優れた能力は活用できるか
    • 103 植物同士はどのようにして会話しているのか
    • 104 世界最小の脊椎動物
    • 105 性の転換
    • 106 わずらわしい有性生殖になんの意味があるのか
    • 107 飛ぶのか,飛ばないのか 始祖鳥
    • 108 ハエトリソウは頭も良いし運動神経も抜群
    • 109 ミツバチダンスはどれほどの効果があるのか
    • 110 トンビはタカを生まないけれどヤマメはニジマスを生んだんです
    • 111 クラゲの目の性能はすごいかも… そもそもクラゲの目って?
    • 112 毛が左右を決定する!?
    • 113 アクチビンによる発生分化制御で臓器ができた
    • 114 ホエールフォールの特殊な生態系
    • 115 ヘリコバクターピロリは悪者ではなかった?
    • 116 生物の部品を組み合わせて新生物を作れるか 〜合成生物学
    • 117 夢でシミュレーションする私たち
    • 118 快適睡眠をつくる物質グリシン
    • 119 クローン動物の成功率はなぜ低いのか?
    • 120 ヒトクローン胚の研究にまつわる世界中の大混乱
    • 121 ヒトクローン胚で難病治療ができる
    • 122 バイオ技術で増殖した『土牛の桜』がついに醍醐寺境内で開花
    • 123 異種間クローニングで古代生物を復活させる
    • 124 ウイルスは生物か
    • 125 ミトコンドリアは何か
    • 126 アポトーシスによる死刑執行
    • 127 テロメア説による老化の解明
    • 128 延命薬の手がかりが見つかった
    • 129 鳥インフルエンザウイルスはどんなものか
    • 130 植物の花のめしべは自分のオシベのかふんを自家受粉してしまうことはないのか
    • 131 心臓を構成する細胞のコンダクター 〜ペースメーカー細胞
    • 132 色を感じるメカニズムから脳の働きが明らかに
    • 133 ゲノム解析とポストゲノム
    • 134 遺伝子の残骸にも機能があることがわかってきた
    • 135 遺伝子はこんなことも決めている (一) 一夫一婦制
    • 136 遺伝子はこんなことも決めている (二) 炭酸飲料好き
    • 137 遺伝子はこんなことも決めている (三) 朝型人間・夜型人間
    • 138 遺伝子はこんなことも決めている (四) 言語障害遺伝子
    • 139 遺伝子はこんなことも決めている (五) 各個体が必要な睡眠時間
    • 140 現代の人類の祖先はたったひとりの女性!
    • 141 害虫を殺す作物の安全性
    • 142 遺伝子組換え作物は安全か (パズダイレポートの真贋)
    • 143 遺伝子組み換え作物の環境への負荷は?
    • 144 花粉症が治るお米!? 敵か? 味方か? 遺伝子組み換え作物
    • 145 RNA新大陸の発見とは

6章 医学 ロボティックス

    • 146 歯がもう一度生えてくる方法
    • 147 肝臓の人工臓器化に挑戦
    • 148 失明した人に視覚を戻せるか 人工視覚
    • 149 失われた四肢の感覚を作り出す 〜人工触圧覚生成
    • 150 人間の寿命はどこまで延ばせるのか
    • 151 花粉症は克服できるのか
    • 152 高所恐怖症は治療できるのか
    • 153 悪玉プリオンの正体は?
    • 154 最新のPETやfNMRの原理は?
    • 155 二足歩行はなぜ可能になったのか
    • 156 人間の出せない能力をサポートする「モビルスーツ」か
    • 157 とんでも動体視力をもったバッターロボット誕生
    • 158 ロボットが脳腫瘍手術を支援する
    • 159 ロボカップサッカー 〜全ロボットが1個のボールに殺到することを食い止める!
    • 160 人間用の重機を操作できるヒューマノイド
    • 161 ロボットの心を作り出す

7章 環境 温暖化 化学

    • 162 アスベストによる健康被害はどのようなものか
    • 163 地球温暖化のシナリオ
    • 164 温暖化によって真夏日が年間140日に達する?
    • 165 オゾン層破壊の仕組みとオゾン層の現状
    • 166 「燃料電池車が環境にやさしい」の問題点
    • 167 二酸化炭素地中貯留プロジェクトってなに?
    • 168 レーザー核融合発電のブレークスルーを日本の研究者が見つけた
    • 169 海洋温度差発電の問題点は効率だった
    • 170 バイオレメディエーション 〜微生物による環境修復
    • 171 バイオスフィア2 実験でわかった危機とは?
    • 172 日本版バイオスフィア2・青森県六ヶ所村 閉鎖型生態系実験施設のいくえ
    • 173 四国沖は宝の山か? メタンハイドレート
    • 174 超臨界圧軽水炉冷却 (SCWR) 〜環境重視の時代における原子力発電の位置づけ
    • 175 ベイポクロミズムで環境をモニターできる
    • 176 合成液体燃料バイオマスエネルギーにはどんなものがあるの?
    • 177 超分子とは?
    • 178 光触媒とは
    • 179 燃料電池のしくみ
    • 180 植物ホルモンで花の大きさが三.五倍!
    • 181 害虫駆除の新たな作戦・昆虫ホルモン
    • 182 コエンザイムQ10とバイオプロスペクティング
    • 183 植物が作る生理活性物質をたんさくする
    • 184 新種のビタミン「PQQ」の生理活性,生合成経路と最新の分子生物学的解析
    • 185 身体の中の発電機
    • 186 天然のナノマシン分子機械
    • 187 バイオマスエネルギー
    • 188 化学IC

8章 素材の発見 面白い発見

    • 189 ナノガラスにわって記憶容量を増大できる
    • 190 カーボンナノチューブは何に使えるのか?
    • 191 カーボンナノチューブでピンセットをつくる
    • 192 超伝導ダイヤモンドでスーパー半導体を作る
    • 193 超伝導フィルムで闇の中でも撮影ができる
    • 194 でんぷん生まれの新素材「ポリ乳酸繊維」を着る
    • 195 金属ガラスは高強度で高弾性
    • 196 道のりはまだまだ続く青いバラ
    • 197 世界最小の温度計「カーボンナノ温度計」
    • 198 あくびは親切な人にうつる
    • 199 インターネット電子顕微鏡
    • 200 廃棄するパンから水素の生成に成功
    • 201 マイクロバブルは癌への刺客
    • 202 カーナビゲーションの精度をさらに向上させる? 光格子時計の発明
    • 203 生物進化の七日間

著者プロフィール

中西貴之(なかにしたかゆき)

1965年,山口県下関市彦島生まれ。山口大学大学院応用微生物学修了。現在,総合化学メーカー宇部興産株式会社有機化学研究所で鋭意創薬研究中。趣味は中学時代に始めた写真。前著書で「腕が鈍って困っている」と書いた直後に写真雑誌の月例コンテストに入賞。これをもって最近の信念は「口に出せば願いはかなう」。地元下関の伝統芸能「平家踊り」では音頭取りを務める変わった研究者。著書に『最新科学おもしろ雑学帖』『人を助ける へんな細菌すごい細菌』(技術評論社)。日本質量分析学会,日本科学技術ジャーナリスト会議会員。