WSE BOOKSシリーズプロフェッショナルWebライティング
2006年10月27日紙版発売
松下健次郎 著
A5判/208ページ
定価1,958円(本体1,780円+税10%)
ISBN 4-7741-2933-X
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書籍の概要
この本の概要
Webサイトが企業の広告ツールとして使用され始めてから,早くも10年が過ぎました。「とにかく作れば良い」時代は終わり,コンテンツの訴求力こそが勝負を左右する時代です。このような状況の中で,再評価されているのがコンテンツの文章品質=ライティングです。 本書は,これからWebライティングの編集/ライティングに関わる方を対象に,知っておくべき基礎知識をまとめました。WebディレクターやWebデザイナーの方にも役立つ1冊です。
こんな方におすすめ
- Webコンテンツのライティング担当者
- Web制作業務を行っている方(Web屋の皆さん)
- Webディレクター/プロデューサー全般
- 企業のWebサイト担当者
著者の一言
本書は,プロとしてWebの広告ライティングに関わる以上「知っておかないとまずいこと」を中心に収録した入門書です。おもに,筆者が各種の講演活動で「これからプロを目指す方」を対象に説明してきたことを,書籍らしい形にまとめてみました。個別具体的なテクニックを求める方には物足りないかもしれませんが,これから始める方,土台を固めておきたい方には,十分お役に立てる内容になっていると思います。
目次
- まえがき
■Part1 基礎知識
Chapter1
- 1-1 Web 制作のワークフロー
- 1-2 「ライティング」の作業範囲は広くて曖昧
- 1-3 専門的なスキルを身に付けておくべき作業内容
- Column: とくに重要なHTML の知識
Chapter2 Web のメディア特性
- 2-1 無数の類似情報が簡単に入手/比較できる
- 2-2 マス広告に比べて信用されにくい
- 2-3 他のメディアに比べて目が疲れる
- 2-4 読む/読まないが直感的に判断されがち
- 2-5 どのページから読み始めるか特定できない
- 2-6 ページの一部分しか一度に表示されない
- 2-7 ハイパーリンクで情報がつながる
- 2-8 閲覧環境によって見栄え・使用感が異なる
Chapter3 Web サイトの基本スタイル
- 3-1 Web サイトのサイト構造
- 3-2 Web ページ特有の部品
- 3-3 ページレイアウト
- 3-4 トップページのデザイン
- Column:困ったときには大手ポータルサイトを手本にする
Chapter4 公開文書としての規則とマナー
- 4-1 法令に基づく表示義務事項
- 4-2 誇大広告の禁止
- 4-3 契約条件に関する説明
- 4-4 他者への権利財産への配慮
- 4-5 法令違反に該当する表現の回避
- 4-6 社会的倫理に反する表現の回避
- 4-7 健康を害する視聴覚表現の回避
■Part2 執筆技術
Chapter5 執筆前の確認
- 5-1 企画コンセプトの確認
- 5-2 作業条件の確認
- 5-3 掲載内容に関する確認
- 5-4 ライティングコンセプトの作成
- Column: 作業は可能な限り編集会議で確認する
Chapter6 文章構造とストーリー
- 6-1 構成の手順
- Column: うまく構造化できないときには(1)
- 6-2 説明文の基本パターン
- Column: うまく構造化できないときには(2)
Chapter7 メッセージと表現
- 7-1 ターゲットが理解できる言葉を使って書く
- 7-2 本質が見えやすい説明をする
- 7-3 ターゲットに好まれる表現を選ぶ
- 7-4 信憑性ある説明をする
- Column: どうしても言葉が出てこないときの回避策
Chapter8 コピーライティング
- 8-1 具体的なコピーにする
- 8-2 並べたときに区別が付くコピーを書く
- 8-3 読みやすい言葉でコピーを書く
- 8-4 キャッチーなコピーを書く
- 8-5 「急ぎ」でまとめる場合のテクニック
Chapter9 仕上げと校正
- 9-1 論理性のまずさを解消する
- 9-2 日本語として美しく整える
- 9-3 内容面の問題をなくす
- 9-4 効率的な校正のためのテクニック
- Column: 難解文字/ 機種依存文字チェッカー
- Column:「 てにをは」の修正は正解が見えにくい
■Part3 予備知識
Chapter10 視認性とビジュアル性
- 10-1 図版の表現力を有効に使う
- 10-2 文字を見やすい画面にする
- 10-3 意味の違いは見た目にも分ける
Chapter11 Web アクセシビリティへの配慮
- 11-1 Web アクセシビリティに関する基礎知識
- 11-2 テキストライティングで注意すべきこと
- 11-3 コーディング/デザインとの連携で注意すべきこと
- Column: 無償チェックツール「Fujitsu Accessibility Assistance」
- Column: Fujitsu Accessibility Assistance を構成するツール
Chapter12 SEO ライティング
- 12-1 SEO の基礎知識
- 12-2 検索キーワードを使って書く
- 12-3 検索キーワードを目立たせる
- 12-4 検索結果に表示された後の対策
- Column: キーワード出現頻度をチェックできるツール
Chapter13 クライアントに書いてもらう場合の注意
- 13-1 原稿の出来がサイトの成果に直結することを理解してもらう
- 13-2 その後の編集内容について事前に説明しておく
- 13-3 可能ならデザインテンプレートを完成させておく
- 13-4 サイトの構造がよく見える入力環境を用意する
- 13-5 基礎的な注意事項を明文化する
- 13-6 具体的で迷わない構成案を示す
- 13-7 十分な時間を用意し,進行状況を随時確認する
Chapter14 ライターを使用する際の注意
- 14-1 プロとして活動するライターの工賃は意外と高い
- 14-2 「呼んでから提案させる」では前に進まない
- 14-3 ライターの探し方
- 14-4 Web 環境に慣れていると無駄が少ない
- 14-5 理想的なのは自社で養成する形
- 14-6 「ライティング」を予算拡大の理由にしない
- Column: 誰なら大丈夫か迷ったときには
Chapter15 表現力トレーニング
- Tips1 周囲に溢れる「ぐっとくる言葉」に注意する
- Tips2 とある言葉にふさわしい物事を探す
- Tips3 特徴的な物事にキャッチコピーを付けて回る
- Tips4 「三題噺」で言葉をつなぐ練習をする
- Tips5 話せば済む連絡もできるだけメールにする
- Tips6 1日1サイト,1週間に1冊でもその手の情報を読んで試す
- Tips7 見出しを分けて書く癖を付ける
- Tips8 アフィリエイトblog を運営する
Appendix 参考文献
- あとがき
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