[入門と実践]Windows Vista カーネルソフトウェア開発技法
2007年8月3日紙版発売
滝口政光 著
B5変形判/280ページ/CD1枚
定価3,630円(本体3,300円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3168-9
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書籍の概要
この本の概要
Windows Vistaへのバージョンアップに伴って要求されることになった,新たなカーネルソフトウェア開発のための詳細な解説書です。執筆にあたって,著者は実際のプログラムを多数開発し,動作を確認済み。また,その際,さまざまな要注意点にも気づいていますので,これについても本文で触れています(この情報は英文の資料にも記されていません)。すべてのサンプルと技術資料を付属のCD-ROMに収録しました。
こんな方におすすめ
- 以前のWindowsでドライバ開発の経験がある方
- CやC++での開発経験がある方
- Windows Vistaでの開発方法を身につけたい方
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- プログラム開発の醍醐味! ――カーネルソフトウェア開発
- カーネルソフトウェアとは,オペレーティングシステムやハードウェア制御用のソフトウェアなどといった,コンピュータシステムの中核をなす基本ソフトウェアを指します。
目次
- はじめに
- 付属CD-ROMの使い方
■基礎編
第1章 カーネルソフトウェアを開発するための基礎知識
- 1-1 オペレーティングシステムとWindows
- 1-1-1 オペレーティングシステムとは?
- 1-1-2 カーネルソフトウェアとは?
- 1-1-3 Windowsのおおまかな歴史
- 1-1-4 2つの動作モード
- 1-1-5 特権レベルと動作の仕組み
- 1-1-6 マルチタスクオペレーションの実現方法
- 1-1-7 メモリの利用方法
- 1-2 Windows Vistaのなかのカーネルソフトウェア
- 1-2-1 カーネルソフトウェアの必要性
- 1-2-2 カーネルソフトウェアを開発するための準備
- 1-2-3 Windowsのバージョン番号について
- 1-2-4 Windowsビルド番号の表示方法
- 1-2-5 I/Oマネージャとカーネルモードデバイスドライバ
- 1-3 カーネルソフトウェアに関するWindows Vistaの改良点・変更点
- 1-3-1 カーネルソフトウェア開発の容易化
- 1-3-2 ユーザーモードにおけるデバイス制御
- 1-3-3 Windowsのエラー報告機能
- 1-3-4 Vistaに追加されたDriverStore
- 1-3-5 新たなフレームワークの採用
- 1-4 新しいドライバモデルWDFの特徴
- 1-4-1 WDFがめざすもの
- 1-4-2 デバイスとドライバの関連
- 1-4-3 デバイスオブジェクトの階層構造
- 1-4-4 ドライバモデルの選択優先順位と選択方法
- 1-4-5 開発において推奨されるドライバモデル
- 1-4-6 WDMドライバモデルに対するWDFドライバモデル
- 1-4-7 新しいWDFオブジェクトモデル
- 1-4-8 WDMドライバで用いたオブジェクトの構造体
- 1-4-9 プラグアンドプレイと電源管理のサポート
- 1-4-10 IRP(I/O Request Packet)の構造
- 1-4-11 WDMにおけるIRP Major Functionの発生要因
- 1-4-12 KMDFによってサポートされるデバイス
- 1-4-13 ユーザーモードでサポートされるデバイス
- 1-4-14 カーネルソフトウェアによる同期処理
- 1-4-15 ユーザーモードドライバとセキュリティ
- 1-5 Windows Vista上でのハードウェア制御の仕組み
- 1-5-1 KMDFオブジェクトインターフェースの構成要素
- 1-5-2 KMDF入出力要求と制御
- 1-5-3 各種オブジェクトの取り扱い方法
第2章 カーネルソフトウェアの作成方法
- 2-1 マイクロソフトの開発ツールと入手方法
- 2-1-1 SDK
- 2-1-2 DDK
- 2-1-3 IFS
- 2-1-4 HCT
- 2-1-5 WDK
- 2-1-6 WDMからWDFへの進化とDDKからWDKの利用
- 2-1-7 開発ツールの入手とMSDN加入方法
- 2-1-8 DDK/WDKの選び方
- 2-2 ドライバ開発の情報入手先
- 2-2-1 MSDNライブラリヘルプの利用
- 2-2-2 WDKのヘルプの利用
- 2-2-3 マイクロソフトのWebサイトから得られる各種ドキュメント
- 2-2-4 WDKによるドライバ開発
- 2-3 WDKによるKMDFドライバの作成方法
- 2-3-1 KMDFツール一覧
- 2-3-2 KMDFドライバの主な関数
- 2-3-3 サンプルコードから見たKMDFドライバの改良点
- 2-3-4 カーネルモードWDFドライバのビルドおよびデバッグ
- 2-3-5 カーネルモードWDFドライバのインストール
- 2-4 Windows2000/XPカーネルソフトウェアを? Vista用に移植する方法
- 2-4-1 WDMからKMDFに移植可能なドライバ
- 2-4-2 ドライバを移植する利点
- 2-4-3 移植の方法と手順
- 2-4-4 DriverEntryルーチン
- 2-4-5 EvtDriverDeviceAdd コールバック
- 2-4-6 KMDFにおいてサポートされないI/O要求
- 2-4-7 移植時におけるKMDFドライバのインストール手順
- 2-4-8 移植についての注意点
- 2-5 WDKによるUMDFドライバの作成方法
- 2-5-1 ユーザーモードドライバの特徴
- 2-5-2 UMDFドライバ作成の身近な資料
- 2-5-3 UMDFドライバの構造
- 2-5-4 ECHOサンプルUMDFドライバの構造
- 2-5-5 UMDFドライバに必要な機能
- 2-5-6 UMDFドライバにおけるI/O要求の操作
- 2-5-7 UMDFドライバのビルドとテスト
- 2-5-8 UMDFドライバのデバッグ
- 2-5-9 UMDFドライバのインストール
第3章 カーネルソフトウェアのデバッグとテスト方法
- 3-1 デバッグツールとデバッグ方法
- 3-1-1 デバッガ,デバッギと開発環境
- 3-1-2 代表的なデバッグツール
- 3-1-3 ローカルデバッグの実例
- 3-1-4 リモートデバッグの実例
- 3-1-5 システム情報の確認
- 3-1-6 レジストリエディタの操作
- 3-1-7 デバッグ用にカスタマイズする方法
- 3-1-8 デバッグに便利な小道具
- 3-2 ソフトウェアのさまざまなインストール方法
- 3-2-1 デバイスマネージャによるインストール方法
- 3-2-2 DevConコマンドラインユーティリティによるインストール方法
- 3-2-3 DIFxによるインストールの概要
- 3-2-4 DIFxインストーラの具体的な作成法
- 3-2-5 KMDFドライバのインストールトラブル解決方法
- 3-2-6 Windowsのドライバ署名の要件
- 3-3 カーネルソフトウェアを呼び出すアプリケーションの作成
- 3-3-1 WDKによるアプリケーションの作成方法
- 3-3-2 Visual C++によるアプリケーションの作成方法
- 3-3-3 ユーザーDeviceIoControlとカーネルWdfEvtIoDeviceControl
- 3-3-4 管理者権限による起動でテスト実行
- 4-1 カーネルソフトウェア認証と評価
- 4-1-1 WHDCからのドライバ情報の入手
- 4-1-2 HCTによるテスト
- 4-1-3 WHQLからのドライバ認証
- 4-2 カーネルソフトウェアパフォーマンスの評価
- 4-2-1 コントロールパネル「システムパフォーマンスの評価」
- 4-2-2 解析ツールの利用
- 4-2-3 Driver Verifierによるパフォーマンスの評価
- 4-2-4 Event Tracing
- 4-2-5 PREfastによるパフォーマンスの評価
- 4-2-6 Static Driver Verifier
- 5-1 デバッグ環境の構築
- 5-1-1 Vistaシステム要件
- 5-1-2 Vistaインストールの概要
- 5-1-3 マルチブートとBOOT.INIの無効扱い
- 5-1-4 BCDの詳細
- 5-1-5 ブートオプション編集ツール(BcdEdit.exe)
- 5-1-6 開発環境のセットアップ164
- 5-2 カーネルソフトウェアのビルド方法
- 5-2-1 コマンドプロンプトでビルドする理由
- 5-2-2 コマンドプロンプトの特徴
- 5-2-3 コンパイラ言語の選択
- 5-2-4 管理者権限による起動でビルドを実行
- 5-2-5 WDKによるカーネルソフトウェアのビルド方法
- 5-2-6 統合環境によるカーネルソフトウェアビルド方法
- 5-3 WDKを用いたVistaカーネルソフトウェア開発の基礎
- 5-3-1 事例選択の条件
- 5-3-2 演習の奨め
- 5-3-3 カーネルソフトウェア開発における絶対厳守の注意事項
- 6-1 WDKに収録されているサンプル開発事例
- 6-1-1 RAMDISK:ソフトウェアだけからなるRAMディスクドライバ
- 6-1-1 Echo:UMDFの使い方を体得するタイニー版UMDFサンプルドライバ
- 6-2 オリジナル開発事例
- 6-2-1 DebugTool:ユーザーモード/カーネルモードデバッグツール
- 6-2-2 WdfSimple:架空の一般的なVista kmdfドライバ
- 6-2-3 Music:スピーカを制御する音楽演奏ソフトウェア
- 6-2-4 LedControl:キーボードLEDランプ点灯/消灯制御ドライバ
- 6-2-5 DipSwitch:ソフトウェアディップスイッチ制御ドライバ
- おわりに
- 1 Win32エラーコード
- 2 ステータスコード
- 3 アスキーコード一覧表
- 4 音階と周波数
- 5 参照リソース
- 6 カーネルソフトウェア開発者のための情報
- 7 WDKツリー構造
第4章 カーネルソフトウェアの評価方法
■実践編
第5章 カーネルソフトウェア開発の実態
第6章 開発事例
付録
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