進化し続ける トヨタのデジタル生産システムのすべて
2007年11月15日紙版発売
武藤一夫 著
A5判/272ページ
定価2,068円(本体1,880円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3282-2
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書籍の概要
この本の概要
トヨタ自動車における自動車造りを例にとり,企画・デザイン・設計・製造・組立・サービス一気通貫技術,特に最先端のPLMによるデジタルマニュファクチャリング技術に関して解説した入門書。
トヨタの技術革新とは,戦略的な武器(ツール)とは何か,システムの構築,流れ(設計工程),使用例(製品設計)などを解説。また,3DソリッドCAD/CAE/CAM/CAT/Networkシステムなどの実際の現場で使われている実例を紹介してある。
こんな方におすすめ
- 自動車をはじめとするモノ造りの現場で活躍しているエンジニア
- 高専,専門学校,工学系大学生
目次
第1章 デジタルマニュファクチャリング技術の導入(総論)
- 1-1 デジタルマニュファクチャリングの背景
- 1-1-1 製造業を取り巻く環境と課題,経営と情報とスピード化
- 1-1-2 21世紀の製造業を取り巻く環境
- 1-1-3 労働環境の変化と人材育成
- 1-1-4 グローバル化
- 1-1-5 地球環境の変化
- 1-1-6 製品関連環境
- 1-2 デジタルマニュファクチャリングねらい
- 1-2-1 デジタルマニュファクチャリングの進展
- 1-2-2 自動車業界の開発環境の現状と課題
- 1-2-3 情報技術(IT)とデジタルマニュファクチャリング
- (1) 情報技術(IT)の活用の背景
- (2) デジタルマニュファクチャリングの基盤は情報技術(IT)
- 1-2-4 IT活用デジタルマニュファクチャリングにおけるネットワーク技術
- (1) ネットワーク技術
- (2) 生産現場における情報化技術を握るMES
- (3) MESからPLC,工作機械,ロボットへの指令
- (4) ネットワークと3DソリッドCAD/CAE/CAM/CAT/Networkシステム
- 1-2-5 デジタルマニュファクチャリングのねらい
- 1-3 デジタルマニュファクチャリング化のステップ
- 1-3-1 業務革新技術の推進
- 1-3-2 Management Innovation(経営革新)
- 1-3-3 Manufacturing Innovation(製造革新)
- (1) 3DソリッドCAD/CAE/CAM/CAT/Networkシステムは製造業の戦略的武器
- (2) 3DソリッドCAD/CAE/CAM/CAT/Networkシステム
- (3) 新しい3DソリッドCAD/CAE/CAM/CAT/Networkシステムによるモノ造り設計・製作の流れ
- (4)新しい3DソリッドCAD/CAE/CAM/CAT/Networkシステムによるモノ造り効果
- 1-4 デジタルマニュファクチャリング技術概要
- 1-4-1 プロダクトモデル,3DCADはデジタルマニュファクチャリングの第1ステップ
- 1-4-2 PDMはデジタルマニュファクチャリングの第2ステップ
- 1-5 PLMはデジタルマニュファクチャリングの最終ステップ
- 1-5-1 PLMの構図
- 1-5-2 PLMの展開
- 1-5-3 PLMの概念と定義
- 1-5-4 BOMを中心としたPLMの展開
- 1-5-5 開発段階におけるPLMの展開
- (1) 開発段階でのPLMの展開
- (2) 構想・設計段階の支援の促進
- (3) プロダクトモデルの定義
- (4) プロダクトモデルのライフサイクル管理
- 1-5-6 PLMの適用事例
- (1) 情報技術のグローバル化
- (2) DMUの利用
- (3) ボディ設計でのPLMの適用状況
- (4) エンジン設計でのPLMの適用状況
- (5) 3Dソリッド4CNとの連携
- 1-5-7 PLMによるパラダイムシフト
- (1) パラダイムシフト
- 1-5-8 PLMの展開による効果
- 1-5-9 CRMとの展開
- 1-5-10 SCMとの展開
- 1-6 3DソリッドCAD/CAE/CAM/CAT/NetworkシステムとPLM技術の動向
第2章 トヨタ自動車にみるイノベーション技術
- 2-1 トヨタにおけるマネージメントイノベーション
- 2-1-1 はじめに
- (1) トヨタ自動車の経営変化と課題
- (2) 環境を制するものは世界を制す
- (3) トヨタ生産方式
- 2-1-2 トヨタ2003年度の組織改正
- 2-1-3 商品開発およびオーダーデリバリの期間短縮(PRODUCT INNOVATION)
- 2-2 トヨタのモノ造りイノベーション
- 2-2-1 モノ造りの高度化・高スピード化・高精度化PROCESS INNOVATION
- 2-2-2 グローバル化対応のデジタルマニュファクチャリング
- 2-2-3 デジタルマニュファクチャリングによるさらなる生産技術革新
- 2-2-4 GBLによる品質とフレキシビリティを向上
- 2-3 高コスト製造業の改革
- 2-3-1 トヨタにおけるコスト削減のための絶対原価導入
- 2-3-2 CCC21プロジェクトが原価低減活動をリード
- 2-4 グローバル展開
- 2-4-1 グローバル化の概要
- 2-4-2 グローバルレベルでの現地化を推進
- (1) コラボレーションの展開
- (2) グローバルプレイヤとしての地位固め
- 2-4-3 事業の現地化を加速
- 2-4-4 IMVプロジェクト
- 2-4-5 人材の育成
- 2-5 F1参戦による世界へのトヨタ流の確立
第3章 トヨタ自動車デザイン部におけるデジタルマニュファクチャリング
- 3-1 ダイナミックなデザインプロセスの大変革
- 3-1-1 はじめに
- 3-1-2 トヨタ自動車デザイン部の新組織(業務体制)
- 3-1-3 名古屋本社センター
- 3-1-4 東京デザインセンター
- 3-1-5 米国CALTY
- 3-1-6 欧州ED2
- 3-1-7 トヨタのフラグシップカーにみるデザインと生技との融合
- 3-1-8 グローバルデザイン
- 3-2 デザインCAD技術の概要
- 3-2-1 デザイン工程CAD(Design Process CAD)
- (1) デザイン工程技術の概要
- (2) デザイン(意匠)工程
- (3) デザインの曲面評価法
- (4) スタイルCAD新版
- (5) カラーCAD新版
- (6) 設計から生産準備のためのツールの統合
- 3-2-2 サイマルティニアスエンジニアリング技術
- 3-2-3 21世紀への展望
- 3-3 デジタルマニュファクチャリングによるデザインプロセス
- 3-3-1 主なデザイン工程
- 3-3-2 アルテッツア実現技術
- (1) アルテッツァの走り−ヨー慣性モーメントを徹底して低減−
- (2) ドライブフィールに差を付ける,高い剛性
- (3) 衝突安全ボディ“GOA”
第4章 トヨタ自動車の生産技術におけるデジタルマニュファクチャリング
- 4-1 3Dソリッド4CNシステムとPLMはクルマ造りの戦略ツール
- 4-1-1 グローバル・スタンダード(世界標準)を目指したトヨタ自動車のモノ造り
- 4-1-2 デジタルマニュファクチャリングはPLMデータベースで展開する
- 4-1-3 デジタルマニュファクチャリング情報のグローバル展開
- 4-1-4 クルマの造りのトレンドと新しい発想
- (1) これまでのクルマ造りのトレンドと今後の発想
- (2) ナレッジマネジメントとは
- (3) ナレッジマネジメントによるPLM技術解説
- 4-2 PLM技術はデジタルマニュファクチャリング技術のエッセンス
- 4-2-1 現在システムの問題
- 4-2-2 新車開発における課題の解決方法
- 4-2-3 現状のPLMの枠組みと展開状況
- 4-2-4 PLMにおける製品モデルの展開の意味
- (1) 製品定義形式
- 4-2-5 開発活動の構図
- (1) 製品定義機能の革新
- (2) プロダクトモデルとナレッジの統合
- (3) プロダクトモデルの変更管理
- (4) プロダクトモデルによる供創の実現
- (5) プロダクトモデルの実用化
- 4-2-6 製品モデルを利用した設計の事例
- (1) 最適化設計の実現
- (2) 部品設計環境の変革
- (3) ナレッジ情報との連携
- (4) チーム設計の支援
- (5) 設計検討
- (6) 部品設計とCAEの連携促進
- (7) 部品設計と型・治具設計のCASE化
- 4-2-7 PLMの展開
- (1) PLMの展開目的
- (2) PLMの展開ステップ
- (3) PLMの展開課題
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