グーグル vs アップル ケータイ世界大戦
〜AndroidとiPhoneはどこまで常識を破壊するのか
2008年8月30日紙版発売
石川 温 著
四六判/248ページ
定価1,628円(本体1,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3598-4
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書籍の概要
この本の概要
無限の可能性を持つAndroidを武器に,ついにケータイに進出してきたグーグル。革新的なiPhoneをひっさげ,これまでにないビジネスモデルを作り出したアップル。そして,ネットの王者とクリエーターのカリスマに迫る世界の強豪たち。
世界30億台のマーケットを制するのは?日本は世界にどう立ち向かうのか?
直接取材でしか得られない現場の“生の声”を凝縮!!
こんな方におすすめ
- グーグル・アップルの動向に興味のある方
- ケータイビジネスの最新動向を知りたい方
- ネットだけでは追いきれない全体像,取材でしか得られない生の情報を知りたい方
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目次
第1章 無限大の可能性を持つアップル・iPhone
アップルが学んだ5つの教訓
- これまでは「勉強期間」
- 約3倍の高速化
- エンターテインメントとビジネスを両立
世界中の開発者を取り込むiPhone2・0
- 開発者の心をつかむSDK
- 驚異的なスピードで開発可能
- iPhone=ニンテンドーDS+Wii
- 規模の経済が働く“仕様”と“台数”
- 無視できるネットサービスは皆無
- テレビ,新聞,ラジオ,ネットの次のメディアへ
- 医療業界をも取り込む懐の深さ
- iモード,EZWeb,ヤフーケータイに続く「第4のプラットフォーム」
- タッチパネルだからこそ可能となった世界進出
- 日本のメール環境にも対応?
絶妙なビジネスモデル
- なぜiPhoneの採用は増えなかったのか
- レベニューシェアから販売奨励金モデルへ
- 早すぎた販売奨励金モデルの見直し
- iPhone 3Gは高いか?安いか?
- 日本の価格は適正か?
- 個人データを握って囲い込む
- キャリアは「土管屋」
第2章 オープン戦略で世界を巻き込むグーグル・Android
最高に自由なプラットフォーム
- GPhoneを超える衝撃
- 「しがらみなし」の魅力
- リリース前に開発可能
- 予想を上回る完成度
- 他を圧倒する開発の早さ
- 安全性は低いようで高い?
- だれもが開発,配布,利用できる世界
- 問題は開発者たちのパワーで克服
- 世界をカバーできる期待
- 2つのAndroid
- 携帯電話以外の用途にも注目
グーグル・ケータイビジネスモデルの真髄
- ミッション実現のために不可欠な市場
- シェアよりも使いやすさ
- 位置情報でグーグルはどう変わる?
- 「テストマーケティングの場」としての日本
- なぜ本気で絵文字に対応するのか
- キャリアと手を組んで得られたメリット
- どうやってモバイルで儲けていくのか
第3章 日本に攻め入る世界ブランド
我が道を突き進む巨人・ノキア
- グローバル仕様を変えない
- 独自のアプリ・サービスでユーザーを取り込む
- 新製品の継続投入で信頼を積み重ねる
ソフトバンクモバイルとの協調路線で攻めるサムスン電子
- 日本専用モデルで勝負
- 「本気」で市場を取りにいく理由
PRADAで勝負を挑むLGエレクトロニクス
- 「最強ブランド」と「日本らしさ」を融合
- 「押した感覚」が伝わるタッチパネル
- ブランド品としては安い?
- iPhoneを超えるポテンシャル
- 韓国メーカーからタッチパネル搭載モデルが続々登場
- 打倒iPhoneの端末も開発
コンテンツを武器に参入するディズニー・モバイル
- 豊富なキャラクターで女性を取り込む
- 「協業」になった理由
- 失敗しないビジネスモデルで勝負
第4章 プラットフォーム世界大戦が始まった
もう1つのオープンプラットフォームLiMo
- なぜプラットフォームが重要なのか
- 世界規模の「相乗り」でメリットを得る
- LiMoの背景にある思惑
- すべてがオープンではない
- Androidと世界を二分
- なぜACCESSは加入したのか
- LiMoが業界にもたらすメリットとは
- LiMoとAndroidは何が違うのか
独自の戦略で迎え撃つライバルたち
- オープン化で対抗するSymbian
- スマートフォン市場は三つ巴の争いへ
- プラットフォームの数だけ戦略あり
第5章 キャリアはグーグルとどう向き合っていくのか
グーグル提携の裏側
- コンテンツダウンロードとARPU両方でメリット
- 初心者を狙ったau one メール
- ウェブメールは「書く」よりも「読む」
- 広告ビジネスが花開く?
- 意外と見られているモバイル広告
- メールで広告ビジネスは可能か
- iモードトップ画面にグーグルの検索窓を導入
- あらゆる手を尽くしてARPU上昇を狙う
Androidに対してどう動くのか
- プラットフォームはなぜ重要なのか
- 「とりあえず検討」のNTTドコモ
- 提携前からあった危機意識があったKDDI
- 垂直統合モデルからの脱却を図る
- KDDIの描く世界観
ソフトバンクモバイルはどう動くか
- 独自プラットフォームの立ち上げをねらう
- 7億人を取り込む壮大な計画
第6章 世界と日本のケータイ業界はどうなっていくのか
日本のケータイ向けコンテンツは死滅してしまうのか
- iモードの恩恵がなくなる?
- アップルの手の中でいかに生き残るか
- コンテンツプロバイダはどうあるべきか
キャリアのビジネスモデルは破壊されてしまうのか
- iPhone取得は吉と出るか,凶と出るか
- ドコモとKDDIはグーグルに飲み込まれるのか
- グーグルは日本市場にどれだけ本気になれるのか
プラットフォーム戦争の勝者は
- 淘汰されていくプラットフォーム
- LiMo vs Androidの行く末は?
- Androidに見え隠れする「これだけの不安要素」
- いかにして品質基準を決めるか
- ドコモとKDDIはどう動いていくのか
- ソフトバンクの「7億人」ははたして現実的か
- メンバー間の温度差を埋められるか
- はたして,どのプラットフォームが勝つのか
端末メーカーは世界にどう立ち向かうのか
- タッチパネルは主流になるのか
- 日本で成功する海外企業は
- いかにして海外で成功するか
- プラットフォームは不具合も共通化する
- 共通化の先にも問題
- 耐えられなければ生き残れない
- 世界規模の機種差分をいかに克服するか
- 世界のトレンドは垂直統合
- 究極の垂直統合モデルにどう立ち向かうのか
- iPhoneは本当に黒船なのか
- なぜ「つまらない端末」しかできないのか
- 意欲的なモデルは本当に評価されているか
- 日本のメーカー,そしてキャリアはいかにあるべきか
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