グーグル vs アップル ケータイ世界大戦
AndroidiPhoneはどこまで常識を破壊するのか

[表紙]グーグル vs アップル ケータイ世界大戦 〜AndroidとiPhoneはどこまで常識を破壊するのか

紙版発売

四六判/248ページ

定価1,628円(本体1,480円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3598-4

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書籍の概要

この本の概要

無限の可能性を持つAndroidを武器に,ついにケータイに進出してきたグーグル。革新的なiPhoneをひっさげ,これまでにないビジネスモデルを作り出したアップル。そして,ネットの王者とクリエーターのカリスマに迫る世界の強豪たち。

世界30億台のマーケットを制するのは?日本は世界にどう立ち向かうのか?

直接取材でしか得られない現場の“生の声”を凝縮!!

こんな方におすすめ

  • グーグル・アップルの動向に興味のある方
  • ケータイビジネスの最新動向を知りたい方
  • ネットだけでは追いきれない全体像,取材でしか得られない生の情報を知りたい方

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本書のサンプル

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目次

第1章 無限大の可能性を持つアップル・iPhone

アップルが学んだ5つの教訓

  • これまでは「勉強期間」
  • 約3倍の高速化
  • エンターテインメントとビジネスを両立

世界中の開発者を取り込むiPhone2・0

  • 開発者の心をつかむSDK
  • 驚異的なスピードで開発可能
  • iPhone=ニンテンドーDS+Wii
  • 規模の経済が働く“仕様”と“台数”
  • 無視できるネットサービスは皆無
  • テレビ,新聞,ラジオ,ネットの次のメディアへ
  • 医療業界をも取り込む懐の深さ
  • iモード,EZWeb,ヤフーケータイに続く「第4のプラットフォーム」
  • タッチパネルだからこそ可能となった世界進出
  • 日本のメール環境にも対応?

絶妙なビジネスモデル

  • なぜiPhoneの採用は増えなかったのか
  • レベニューシェアから販売奨励金モデルへ
  • 早すぎた販売奨励金モデルの見直し
  • iPhone 3Gは高いか?安いか?
  • 日本の価格は適正か?
  • 個人データを握って囲い込む
  • キャリアは「土管屋」

第2章 オープン戦略で世界を巻き込むグーグル・Android

最高に自由なプラットフォーム

  • GPhoneを超える衝撃
  • 「しがらみなし」の魅力
  • リリース前に開発可能
  • 予想を上回る完成度
  • 他を圧倒する開発の早さ
  • 安全性は低いようで高い?
  • だれもが開発,配布,利用できる世界
  • 問題は開発者たちのパワーで克服
  • 世界をカバーできる期待
  • 2つのAndroid
  • 携帯電話以外の用途にも注目

グーグル・ケータイビジネスモデルの真髄

  • ミッション実現のために不可欠な市場
  • シェアよりも使いやすさ
  • 位置情報でグーグルはどう変わる?
  • 「テストマーケティングの場」としての日本
  • なぜ本気で絵文字に対応するのか
  • キャリアと手を組んで得られたメリット
  • どうやってモバイルで儲けていくのか

第3章 日本に攻め入る世界ブランド

我が道を突き進む巨人・ノキア

  • グローバル仕様を変えない
  • 独自のアプリ・サービスでユーザーを取り込む
  • 新製品の継続投入で信頼を積み重ねる

ソフトバンクモバイルとの協調路線で攻めるサムスン電子

  • 日本専用モデルで勝負
  • 「本気」で市場を取りにいく理由

PRADAで勝負を挑むLGエレクトロニクス

  • 「最強ブランド」と「日本らしさ」を融合
  • 「押した感覚」が伝わるタッチパネル
  • ブランド品としては安い?
  • iPhoneを超えるポテンシャル
  • 韓国メーカーからタッチパネル搭載モデルが続々登場
  • 打倒iPhoneの端末も開発

コンテンツを武器に参入するディズニー・モバイル

  • 豊富なキャラクターで女性を取り込む
  • 「協業」になった理由
  • 失敗しないビジネスモデルで勝負

第4章 プラットフォーム世界大戦が始まった

もう1つのオープンプラットフォームLiMo

  • なぜプラットフォームが重要なのか
  • 世界規模の「相乗り」でメリットを得る
  • LiMoの背景にある思惑
  • すべてがオープンではない
  • Androidと世界を二分
  • なぜACCESSは加入したのか
  • LiMoが業界にもたらすメリットとは
  • LiMoとAndroidは何が違うのか

独自の戦略で迎え撃つライバルたち

  • オープン化で対抗するSymbian
  • スマートフォン市場は三つ巴の争いへ
  • プラットフォームの数だけ戦略あり

第5章 キャリアはグーグルとどう向き合っていくのか

グーグル提携の裏側

  • コンテンツダウンロードとARPU両方でメリット
  • 初心者を狙ったau one メール
  • ウェブメールは「書く」よりも「読む」
  • 広告ビジネスが花開く?
  • 意外と見られているモバイル広告
  • メールで広告ビジネスは可能か
  • iモードトップ画面にグーグルの検索窓を導入
  • あらゆる手を尽くしてARPU上昇を狙う

Androidに対してどう動くのか

  • プラットフォームはなぜ重要なのか
  • 「とりあえず検討」のNTTドコモ
  • 提携前からあった危機意識があったKDDI
  • 垂直統合モデルからの脱却を図る
  • KDDIの描く世界観

ソフトバンクモバイルはどう動くか

  • 独自プラットフォームの立ち上げをねらう
  • 7億人を取り込む壮大な計画

第6章 世界と日本のケータイ業界はどうなっていくのか

日本のケータイ向けコンテンツは死滅してしまうのか

  • iモードの恩恵がなくなる?
  • アップルの手の中でいかに生き残るか
  • コンテンツプロバイダはどうあるべきか

キャリアのビジネスモデルは破壊されてしまうのか

  • iPhone取得は吉と出るか,凶と出るか
  • ドコモとKDDIはグーグルに飲み込まれるのか
  • グーグルは日本市場にどれだけ本気になれるのか

プラットフォーム戦争の勝者は

  • 淘汰されていくプラットフォーム
  • LiMo vs Androidの行く末は?
  • Androidに見え隠れする「これだけの不安要素」
  • いかにして品質基準を決めるか
  • ドコモとKDDIはどう動いていくのか
  • ソフトバンクの「7億人」ははたして現実的か
  • メンバー間の温度差を埋められるか
  • はたして,どのプラットフォームが勝つのか

端末メーカーは世界にどう立ち向かうのか

  • タッチパネルは主流になるのか
  • 日本で成功する海外企業は
  • いかにして海外で成功するか
  • プラットフォームは不具合も共通化する
  • 共通化の先にも問題
  • 耐えられなければ生き残れない
  • 世界規模の機種差分をいかに克服するか
  • 世界のトレンドは垂直統合
  • 究極の垂直統合モデルにどう立ち向かうのか
  • iPhoneは本当に黒船なのか
  • なぜ「つまらない端末」しかできないのか
  • 意欲的なモデルは本当に評価されているか
  • 日本のメーカー,そしてキャリアはいかにあるべきか

著者プロフィール

石川 温(いしかわつつむ)

ケータイジャーナリスト。日経ホーム出版社に入社し,月刊誌『日経Trendy』編集記者に。ケータイ業界を中心にヒット商品,クルマ,ホテルなどで記事を執筆。2003年にジャーナリストとして独立し,携帯電話業界を中心に活動する。

NIKKEI IT PLUSにて『石川 温のケータイ業界事情』,nikkeiTRENDYnetで『石川 温のケータイ”ここだけの話”』を連載中。

著書に『ケータイ業界52人が語る「戦略」の裏側』(毎日コミュニケーションズ),『Web2.0時代のケータイ戦争』(角川書店),『ケータイ業界30兆円の行方』『ケータイ業界9800万人争奪戦』(ソフトバンククリエイティブ)がある。

著者Webサイト「ケータイ業界・噂の真相」:http://226.cocolog-nifty.com/