現場の即戦力 使いこなすシーケンス制御
- 熊谷英樹 著
- 定価
- 2,728円(本体2,480円+税10%)
- 発売日
- 2009.3.27
- 判型
- A5
- 頁数
- 248ページ
- ISBN
- 978-4-7741-3780-3
サポート情報
概要
シーケンス制御は、リレー回路をプログラミングしたもので、リレーコイルと開閉接点の3つの記号を組み合わせて構成されることから、一見やさしいように思われますが、入出力信号の変化をプログラムにどう反映するかなど、現場に即した実用にかなったシーケンス制御プログラムを作り込むことは容易な作業ではありません。そこで本書は、工場の中でのライン機器や検査装置など簡単な制御が自作できるよう、基礎編、実用編、応用編の三段階に分けて、より実践的に解説します。
こんな方にオススメ
- シーケンス制御技術に関わる技術者
- 工場の生産設備に従事する技術者
- 工業系の学生
目次
基礎編 シーケンス制御のための基礎知識
1章 シーケンス制御をマスターしよう
- 1.1 実用的なシーケンス制御回路
- 1.2 リレーを使った制御の基本知識
- 1.3 重要なリレーの機能と2 つの回路構造
2章 シーケンス制御に使う機器と回路図記号
- 2.1 スイッチとセンサ
- 2.2 表示器、モータ、電磁弁
- 2.3 リレー、タイマ、カウンタ
- 2.4 大きな電流の制御と過電流を保護する機器
3章 リレーによる空気圧シリンダの制御
- 3.1 バルブによる空気の流れの制御
- 3.2 空気圧シリンダのリレーシーケンス制御
4章 PLC を使ったシーケンス制御
- 4.1 シーケンス制御のためのコントローラ
- 4.2 PLC かリレー回路か
- 4.3 PLC の配線と入出力リレー
- 4.4 入出力リレーの割付とプログラミング
5章 シーケンス制御プログラム構築例
- 1. PLC を使った機械制御
- 2. PLC のタイマを使った制御
- 3. PLC のカウンタを使った制御
- 4. PLC のパルス信号を使った制御
実用編 実用的な制御プログラムのつくり方とPLC の拡張機能
1章 PLC の演算処理とプログラムの解析方法
- 1.1 PLC の演算処理
- 1.2 PLC のプログラムの演算処理
- 1.3 ラダー図の2 つの解析方法
- 1.4 データメモリの使い方 92
2章 シーケンス制御プログラムの6 つの制御方式
- 2.1 制御方式の分類
- 2.2 6つの制御方式を使ったプログラム作成方法
3章 PLC の拡張機能
- 3.1 PLC の高機能ユニット
- 3.2 アナログ入出力ユニット
- 3.3 位置制御ユニット
4章 PLC の通信機能
- 4.1 タッチパネル
- 4.2 パソコンとPLC の通信
- 4.3 PLC の無手順通信
5章 PLC のネットワーク機能
- 5.1 PLC ネットワーク
- 5.2 オープンフィールドネットワーク・I/O リンク
応用編 自動化装置の構成と複雑なシステムのシーケンス制御
1章 自動化装置の構成とシーケンス制御
- 1.1 自動化装置の構成
- 1.2 作業者によるセル生産方式
- 1.3 ステージ型半自動機の制御
- 1.4 シャトル型半自動機の制御
- 1.5 インデックス型自動機の制御
- 1.6 フリーフローライン型自動機
- 1.7 フリーフローライン型自動機の制御
- 1.8 その他のフリーフローライン型自動機
2章 複雑なシステムの制御方法
- 2.1 制御構成と機能
- 2.2 主制御部のプログラムのつくり方
- 2.3 ユニット制御部のプログラムのつくり方
プロフィール
熊谷英樹
慶應義塾大学工学部電気工学科卒業、慶應義塾大学大学院修士課程修了、東京大学大学院博士後期課程単位取得退学。現在、株式会社新興技術研究所開発部長、新興テクノ株式会社監査役、山梨県立産業技術短期大学校非常勤講師、職業能力開発総合大学校非常勤講師、メカトロニクス技術認定試験委員を勤める。
主な著書:『MATLAB と実験でわかるはじめての自動制御』(2008 日刊工業新聞社)『はじめてつくるVisual C# 制御プログラム』(2007 日刊工業新聞社)『PLC 制御基礎のきそ』(2007 日刊工業新聞社)、『シーケンス制御を活用したシステムづくり入門』(2006 森北出版)、『必携 シーケンス制御プログラム定石集』(2003 日刊工業新聞社)ほか多数。