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マンガ建築考
―もしマンガ・アニメの建物を本当に建てたら―
- 森山高至 著
- 定価
- 1,738円(本体1,580円+税10%)
- 発売日
- 2011.3.5[在庫なし]
- 判型
- 特殊判型
- 頁数
- 224ページ
- ISBN
- 978-4-7741-4569-3
サポート情報
概要
マンガやアニメに登場する建物を,森山高至氏が独自の視点のもと分析していく人気ブログの書籍化。『賭博黙示録カイジ』の「鉄骨渡り」のシーンに使われている一本の長い鉄骨,『グラップラー刃牙』の「地下闘技場」など,一見ありえないような建造物は,はたして実現可能なのか。それとともに,マンガやアニメの舞台について建築的考察をすることで浮かび上がる時代背景や歴史的変遷。建築のロマン,奥深さの一端に触れることで,これからのマンガ,建築を見る目が確実に変わる,マンガ・アニメ・建築ファン必見の一冊。
こんな方にオススメ
- 建築設計・施工,都市設計に興味のある学生や社会人
- マンガ,アニメを深く楽しみたい方
目次
- はじめに
第一章 巨大建造物
- カイジの渡る鉄骨はなぜたわまない?――『賭博黙示録カイジ』
- 本当にあった「バビロンプロジェクト」――『機動警察パトレイバー』
- 深海の大監獄は半人工島として建設可能――『ワンピース』
- 高さ50メートルの壁は日本では難しい――『進撃の巨人』
第二章 競技場・闘技場
- ホワイトベースを隠せる巨大ドームとは?――『機動戦士ガンダム』
- 東京ドームの地下四階に闘技場をつくれる?――『グラップラー刃牙』
第三章 日本建築
- 吸血鬼たちが柾目の板で家づくり――『彼岸島』
- 「鷹宮神社」は鷲宮神社そのまんま――『らき☆すた』
- コンクリート打ち放しは現代の茶室である――『へうげもの』
第三章 豪邸・洋館
- 道明寺邸はヴィッラスタイル&新古典主義――『花より男子』
- 安藤忠雄+ルイス・バラガンの唯ちゃん宅――『けいおん!』
- 腐女子が愛する下宿のファサード――『海月姫』
第四章 集合住宅
- 綾波レイの部屋の内装を実現するには――『新世紀エヴァンゲリオン』
- 一刻館を建てるための最難問――『めぞん一刻』
- 高層棟が建ち並ぶ舞台はやっぱりあの団地――『童夢』
コラム
- かつて全国にあった〝漂流教室〟とは?
- 島オフィスvsハマちゃんオフィス
- 未来建築のモデルは実在した!?
- 防犯住宅にドラえもんもおてあげ!?
- 笹口組も驚く建設業界の今
- おわりに
プロフィール
森山高至
建築家。世界を股にかけて建築素材を探求する。職人さんのもとを訪ね歩き,建築を取り巻くあらゆることがらを徹底的に追求し続けた結果,ついにマンガの中の建築物研究にまで到達。経済学と建築学,そこに大好きなマンガ文化をミックスし,地域・社会・文化・歴史・未来を好き勝手に論評する「建築エコノミスト」として,今日もどこかで,マンガの中の建築を研究中。早稲田大学理工学部建築学科と政治経済学科大学院卒業,という異色の経歴を持ち,マンガ原作や地域再生,もちろん建築の設計も手がけている。