Software Design plusシリーズもっと自在にサーバを使い倒す 業務に役立つPerl
2012年4月11日紙版発売
2013年1月23日電子版発売
木本裕紀 著
A5判/352ページ
定価3,058円(本体2,780円+税10%)
ISBN 978-4-7741-5025-3
書籍の概要
この本の概要
本書は2010年4月から2011年3月までの1年間,『Software Design』に連載された記事を,大幅に加筆・修正してまとめた書籍です。本書の内容にはサンプルコードがたくさん含まれており,実践ですぐに使用できるものばかりです。分野ごとに構成されているので,リファレンスとしても使うことができます。正規表現,データベース,Webフレームワーク,標準関数,標準モジュールなど,仕事で必要になる情報が1冊の本の中に凝縮されています。この1冊を手元に置いておけば,プログラミングが大いにはかどることでしょう。さらにPerlの最新の情報についても本書で触れているので,ホットなPerlの話題についても知ることができます。
こんな方におすすめ
- インフラ系エンジニアを中心に,Web開発者,社内業務システム開発者など,システムエンジニア全般
著者の一言
本書のタイトルでもある「業務に役立つPerl」には,実際に仕事でPerlを役立ててもらいたいという思いがこめられています。業務にPerlを使ってシステム開発を行う人に活用してもらえたら幸いです。筆者としてはこのように1冊の本として「業務に役立つPerl」を出版できたことをとてもうれしく思っています。Perlは実用的かつ高速で,業務を大幅に効率化できる,とても優れたプログラミング言語です。ぜひ積極的に活用してお役立てください。
この書籍に関連する記事があります!
- サーバ管理を行うためのPerlプログラミング活用方法
- Perlは実用的なプログラミング言語です。プロジェクトの大小を問わず,細かな仕事を確実にこなしてくれます。もしサーバやシステムを管理する立場であれば,日々行っている作業内容を思い出してください。
本書のサンプル
本書の一部ページを,PDFで確認することができます。
- サンプルPDFファイル(105KB)
目次
1章 Perlを業務で活用しよう
- 1-1 Perlとの出会い
- 1-2 Perlを業務で利用するには
- 1-3 Perlはこんな言語
- 1-4 本書で学習する内容
- 1-5 Perlのインストール
- 1-6 簡単なPerlスクリプトの例
- Column Perlでできるいろいろなこと
- 1-7 まとめ
2章 Perlの基本的な文法を覚えよう
- 2-1 基本を覚えることが重要
- 2-2 まずはPerlの基礎から
- Column 関数の括弧の省略
- 2-3 配列と繰り返し構文
- Column 四則演算の簡略表記
- 2-4 ハッシュと制御文
- 2-5 サブルーチンの作成方法
- Column Perlは動的な性質を持つ言語
- 2-6 基本文法をもう少し
3章 知っておきたい!現代的なPerlの記述方法
- 3-1 現代的なPerlとは
- Column 参考図書『Perlベストプラクティス』
- 3-2 strictとwarnings
- 3-3 変数
- Column ワンライナーとは
- 3-4 命名規則
- 3-5 制御構文・繰り返し構文
- 3-6 ファイル入出力
- 3-7 サブルーチンとコードスタイル
- 3-8 コメントとドキュメント
- 3-9 モジュール
- 3-10 日本語の扱いと例外処理
- 3-11 現代的なPerlスクリプトの例
- Column わかりやすくソースコードを書く
- 3-12 まとめ
4章 多次元データ構造を自由に扱おう
- 4-1 多次元データ構造とは
- 4-2 リファレンスを理解する
- 4-3 デリファレンスを理解する
- 4-4 無名配列と無名ハッシュ
- 4-5 多次元データ構造を理解する
- 4-6 多次元データ構造を作成するサンプル
- Column プログラミングを上達させる方法
- 4-7 まとめ
5章 ファイルとディレクトリを自由に操作する
- 5-1 ファイルとディレクトリの操作
- 5-2 ファイルの移動、コピー、削除
- 5-3 ディレクトリの作成と削除
- 5-4 ファイル一覧の取得
- 5-5 ファイル名に関連する処理
- 5-6 ファイルに関する情報の取得
- 5-7 ファイル名における日本語の扱い
- 5-8 FTPによるファイルの転送
- 5-9 ファイルを取得してディレクトリに移動するスクリプト
- Column その他のファイル関連モジュール
- 5-10 まとめ
6章 ログの編集を行ってみよう
- 6-1 Perlを使ったログの編集
- 6-2 ファイルの読み込み
- 6-3 ファイルへの出力
- 6-4 ログ編集の演習
- Column ループ処理がわからない場合にどうすればよいか
- 6-5 まとめ
7章 ログの編集をさらに自動化する
- 7-1 ログ編集作業の自動化
- 7-2 設定ファイルの読み込み
- 7-3 XMLを利用する場合
- 7-4 JSONを利用する場合
- Column Perlで設定ファイルを記述する
- 7-5 Perlスクリプトの呼び出し
- Column Webアプリケーションでは外部プログラムを呼び出さないこと
- 7-6 複数のログを編集するスクリプトの作成
- 7-7 まとめ
8章 正規表現を覚えよう
- 8-1 正規表現とは
- 8-2 正規表現を活用する
- Column 便利なダイヤモンド演算子
- Column File::Basenameを使うと簡単
- Column 日付・時刻の扱い
- 8-3 正規表現のテクニック
- Column 正規表現で日本語を利用するには
- 8-4 ログを編集するときによく利用する正規表現
- Column 正規表現をいろいろなプログラムで利用する
- 8-5 正規表現の特殊文字と量指定子の一覧
- 8-6 まとめ
9章 日本語の扱いをマスターしよう
- 9-1 Perlにおける日本語処理
- 9-2 基本三原則
- 9-3 内部文字列とバイト文字列
- 9-4 Perlと文字コード
- 9-5 プラットフォームの文字コード
- 9-6 日本語を含むログを扱う
- 9-7 まとめ
- Column さまざまな場面での文字コード
10章 Perlでよく使われる重要テクニック
- 10-1 Perlの重要テクニック
- 10-2 サブルーチンのリファレンス
- 10-3 コマンドラインオプションの処理
- 10-4 例外処理
- 10-5 日付・時刻の比較
- 10-6 さまざまな情報の取得
- 10-7 便利な簡略表記
- 10-8 指定した範囲の時刻を取り出すスクリプト
- Column Perlのドキュメントの読み方
- 10-9 まとめ
11章 オブジェクト指向Perl
- 11-1 Perlでのオブジェクト指向プログラミング
- 11-2 オブジェクト指向モジュールの使い方
- 11-3 クラスの作成
- 11-4 継承
- 11-5 オーバーライド
- 11-6 クラスの作成を支援するモジュール
- 11-7 さまざまな関数やメソッド
- 11-8 メモリ使用率を求めるオブジェクト指向モジュール
- Column モジュールの一般的な作成方法
- 11-9 まとめ
12章 WebフレームワークMojolicious
- 12-1 業務のためのWebアプリケーション
- 12-2 Mojolicious入門
- 12-3 さまざまなパラメータの取得
- Column パラメータをより簡単に取得する
- 12-4 テンプレートの活用
- 12-5 その他の便利なメソッド
- 12-6 AjaxとMojolicious::Liteの連携
- Column データのバリデーション
- 12-7 まとめ
13章 Perlデバッグ入門
- 13-1 デバッグとは
- 13-2 print関数によるデバッグ
- 13-3 デバッガによるデバッグ
- 13-4 デバッガのテクニック
- 13-5 デバッグコマンドの一覧
- Column プログラムの自動試験
- 13-6 まとめ
14章 DBIを使ってデータベースを操作しよう
- 14-1 データベースとは
- 14-2 DBD::SQLiteとDBIのインストール
- 14-3 データベースへの接続
- 14-4 SQLを実行する方法
- 14-5 テーブルの作成と削除
- 14-6 行の操作
- 14-7 DBIの便利なテクニック
- 14-8 INSERT文、UPDATE文、DELETE文、SELECT文のサンプル
- 14-9 まとめ
- Column RDBMSの特長
Appendix 関数、モジュール、特殊変数
- A-1 Perlの関数のリファレンス
- A-2 Perlのモジュールのリファレンス
- A-3 よく使用する特殊変数