即戦力のOracle管理術
~仕組みからわかる効率的管理のノウハウ

[表紙]即戦力のOracle管理術 ~仕組みからわかる効率的管理のノウハウ

紙版発売
電子版発売

A5判/544ページ

定価3,960円(本体3,600円+税10%)

ISBN 978-4-7741-5134-2

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この本の概要

「なぜ,その操作が必要なのか?」
「こういう仕組みになっているからこうする」
という背景をきちんと押さえながら,Oracleを効率的に管理するための考え方やテクニックをゼロから解説。実績豊富なOracleコンサルタントたちならではの丁寧な解説と豊富な図解で,だれでも「Oracleらしい管理」の原則とコツがわかります。DBAの仕事の全体像,監視,バックアップ,セキュリティ,トラブルシューティング,パフォーマンスチューニングなど,現場で必要なノウハウ全般が身につく1冊。

こんな方におすすめ

  • Oracleの管理をすることになった方
  • 古いバージョンの管理は経験しているが,最新のバージョンでの管理方法はご存じない方

著者の一言

長年,運用も含めたデータベースのコンサルティングをしていて,「データベースの運用について,そもそもどういう仕事なのかを紹介している本が見当たらない」と我々は思っていました。書店に並んでいるOracleデータベース運用本というと,Oracleの製品機能の紹介が多くを占めている気がしていました。
世の中には,きちんと仕事のやり方を教えられずに突然データベース運用担当者を任命されている人も多くいます。そういった人にも現場で役に立つデータベースの知識を身につけてもらうためには,データベースの運用全体を紹介したうえで,「この仕事はこういう内容です。こういう理由で必要です。ですから,この仕事にはこのOracle機能を使いましょう」と順番に説明することが必要ではないかと感じていました。これが本書を書くきっかけになりました。
また,我々,コンサルタントは日々,現場で1年目の人から10年以上の経験者まで数多くのデータベース管理者やデータベース担当者を教えています。そういった人々を教えてきた経験から,まずは,データベースの「考え方」を学んでもらうべきだと思っています。考え方を身につけてもらわない限り,その人の本当の意味での成長はないからです。
以上のことを踏まえて,我々は以下の内容を考えました。

-まず,「データベース運用」という仕事全体を紹介しよう
-少し遠回りのようでも,「考え方」を学んでもらうためにOracleのアーキテクチャを紹介しよう
-運用担当者に必要なセキュリティやサービスレベルの考え方も紹介しよう
-現場で必要となる「トラブルを起こさない方法」「起きたトラブルの対応方法」を紹介しよう
-難しいけれども,データベース管理者として必要となるチューニングとバックアップ・リカバリも上級編として紹介しよう

この伝えたいことが,ほぼそのまま本書の目次となっています。

執筆においては,実際の現場の若手をイメージし,お客様に説明するつもりで丁寧に文章を起こし,絵を多用して表現しています。初心者向けに,わかりやすく,わかりやすく,と心がけました。データベースのリリースは,11gリリース2(執筆時点の最新)に対応しています。本書を,データベース運用の初心者やデータベースを勉強し直したい人,開発者だけれども運用も理解したい人に読んでもらえれば幸いです。

著者プロフィール

内村友亮(うちむらともあき)

シニアプリンシパルコンサルタント
SIerのインフラ部隊で,多くのトラブルシュートによってマニアックな経験を積み,2007年日本オラクル入社。コンサルタントとして,大規模ミッションクリティカルシステムのマイグレーションやアップグレードなどを手掛ける。
「常に存在意義のあるアーキテクチャを突き詰めろ」という信条を持って,「キャリアは偶然8割で決まるんだよなぁ」と思いつつ,インフラ要素(ミドルウェア,OS,ストレージ,ネットワーク)の高い技術を持っている人当たりの良い人でいようと日々の活動に勤しんでいる。
趣味は愛犬(チワワ:虎太郎)と遊ぶこと。
(2章を担当)
日本オラクル株式会社テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部に所属。


近藤聖(こんどうさとし)

シニアコンサルタント
SIerのインフラ部隊で,不眠不休の3日間を過ごした「データセンターダイエット(5キロ減)」などの貴重な経験を積んだ後,2008年日本オラクル入社。Oracle GoldenGateのProduct Leaderとして,大規模ミッションクリティカルシステムのマイグレーションやDRサイト構築などを手掛ける。
座右の銘は「我以外皆我師」。「スペシャリストとしてのスーパージェネラリスト」を目指し,仕事・プライベートともに,常に物怖じしないチャレンジをモットーとしている。 最近はPMBOKやTOGAFなどのITフレームワークにフォーカスを当てながら,昨年三十路に突入したのを機に,娘とアンチエイジング(主に娘を抱っこしての散歩や筋トレ)にチャレンジ中。
(1章を担当)
日本オラクル株式会社テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部に所属。


近藤良(こんどうりょう)

シニアコンサルタント
機械制御と音声合成を学生時代に学ぶ過程でデータベースの奥深さに触れ,2006年に日本オラクル入社。以来,さまざまな業種に対しOracle Databaseを中心としたシステムの設計・構築・運用支援にコンサルとして従事。
今まで体験してきた現場での経験とお客様から頂く悩みの回答をお伝えするべく執筆にあたる。皆がハッピーになれるIT技術のコンサルを目指し,製品に縛られない幅広い知識と柔軟な思考を持つため努力を続けている。
趣味は歌と日本酒であり,美味しい日本酒を求めて全国の銘柄制覇を目標にしている。ただしお酒は激弱。
(3章を担当)
日本オラクル株式会社テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部に所属。


武吉佑祐(たけよしゆうすけ)

スタッフコンサルタント
2009年,新卒として日本オラクル入社。
学生時代は,光通信や光配線技術の研究にどっぷり。自身の技術をお客様に直接伝えたいという衝動に駆られ,日本オラクルのコンサルになる。入社以来,主にOracle Exadataの設計/構築/運用支援プロジェクトを手掛け,さまざまな業界のお客様にExadataのスピードを実感していただくべく,日々奮闘中。今後は,マネジメントスキルも磨きつつ,他のExaファミリー(Exalogic,他)にも触手を伸ばそうと目論んでいる。
趣味は,ゴルフ。1時間の通勤時間のうち,2割がITの勉強,8割がゴルフ研究。ゴルフの割合増加中。
(5章,6章を担当)
日本オラクル株式会社テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部に所属。


瀬沼裕樹(せぬまゆうき)

スタッフコンサルタント(在職時)
2009年,日本オラクル株式会社入社。以来,Oracle Databaseの設計や運用などに関するコンサルティングに従事。過去にOracleVMとOracle Databaseを組み合わせた大規模なプライベートクラウド環境の運用を経験。その時に感じたDB運用の楽しさや難しさを振り返りながら,本書の執筆にあたる。
なお,現在は自身の目標であるビジネスとITの架け橋となる人材になるべく,新しい環境でコンサルタントとして日々奮闘している。
世間で言うところのスイーツ男子に属し,暇を見つけては気になるお店に訪れている。最近はコンビニスイーツの充実ぶりに誘惑される毎日。
(4章を担当)
日本オラクル株式会社テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部に所属。


小田圭二(おだけいじ)

ソリューションマネジャー
Exadataに関わったり,オラクル製品のユーザー会(JPOUG)に関わったり,いろいろ幅を広げている昨今。最近の趣味はジムで体作り。筋肉のつけ方を研究中だが,なかなか筋肉がつかないのが悩み。
最近はコンサルタントのプロデュースにも取り組んでいて,本書もその一環。
『絵で見てわかるシステム構築のためのOracle設計』『絵で見てわかるOracleの仕組み』『絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている』『44のアンチパターンに学ぶDBシステム』『門外不出のOracle現場ワザ』『続・門外不出のOracle現場ワザ』などいくつもの本に携わる。
日本オラクル株式会社テクノロジーソリューションコンサルティング統括本部に所属。