10倍ラクするIllustrator仕事術【増強改訂版】CS5/CS6/CC/CC2014対応
〜ベテランほど知らずに損してる効率化の新常識

[表紙]10倍ラクするIllustrator仕事術【増強改訂版】CS5/CS6/CC/CC2014対応 〜ベテランほど知らずに損してる効率化の新常識

紙版発売

A5判/256ページ

定価2,618円(本体2,380円+税10%)

ISBN 978-4-7741-6796-1

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書籍の概要

この本の概要

「ずっとIllustratorを使っていたけど,こんな便利なやり方や機能があるなんて知らなかった!」

これまでにない切り口で発売以来大好評の『10倍ラクするIllustrator仕事術』,待望のCreative Cloud対応版が登場!前版からじつに45%ものボリュームアップを果たしました。

「いつも面倒だなぁ」「もっとラクできないの?」そう思いつつ「とりあえず使えるから」と昔のやり方で遠回りしているあなたのために,「直しに強いデータの作り方」「使い回しと一括反映の方法」など,今どきのイラレ使いの新常識を,一線で活躍する著者陣がお教えします。

こんな方におすすめ

  • ある程度Illustratorを使っている方(特にCS,CC以降強化された機能を使いこなしていない方)

著者の一言

Illustratorに限らず,日々のデザインワークを楽しく,そして,快適にしてくれるのは,派手な新機能よりも,ちょっとし た操作性の向上です。しかしながら,ベテランのユーザーほど,日々の仕事に追われ,じっくり使い込む時間はなかなか取れないことと思います。

といっても,書店に並ぶのは,初心者向けの書籍ばかり。わ かりきったIllustratorの基本的な操作方法はバッサリと省略し,ベテランのユーザーの方に喜んでいただけるトピックを,適切なレベルで紹介するのがこの書籍のコンセプトです。

書籍のサブタイトルどおり「ベテランほど知らずに損してる」状態から脱し,さらにIllustratorを楽しんでお使いいただく助けになれば嬉しいです。

5つの「く」

「ムリ・ムダ・ムラ」や「4S」(整理・整頓・清潔・清掃),「ヒヤリ・ハット」など,工場作業では品質保持(品質向上)や危険回避のためのスローガンがあります。

この書籍では,DTPやグラフィックデザイン,Web制作の領域で意識すべきものを次の5つの項目にまとめ,トピックの選出を行いました。

  • ムラなく:安定化,標準化
  • モレなく:作業や修正のヌケがないように
  • 直しに強く:ライブ(Ai)
  • 手数を少なく:自動化/半自動化
  • 美しく:グラフィックだけでなく日本語も

増強改訂版によせて

お陰様で前書(2011年に発行)は大変好評をいただきました。その後にリリースされたCS6/CC/CC 2014で加わった新機能や,新たに検証したトピックを加え,新規に起こした原稿180ページを加えて再編集したのが本書です。

前書からおよそ3年。この間,主にグラフィックデザインの分野で,ある“お題”に対して,主にTwitter上で多くの方が夜な夜な知恵を絞り合う場面がありました。加えて,「dot-Ai」や「INDD」などのユーザー主導によるイベントなどを通して,知恵が収れんされていく動きは,これまでになかったものとして注目に値します。

この書籍で取り上げているトピックでも,そこからヒントを得たもの,掲載の許可をいただいたものをいくつか紹介しています。トライ&エラーされたり,“ひらめき”を共有いただいた方々にお礼を申し上げます。

補足その他

本書のサポートサイトは以下になります。

http://bit.ly/x10ai-2014

目次

Chapter 1 直しに強いデータの作りかた(アピアランス編)

  • 001 [角丸長方形ツール]を使わずに直しに強い角丸長方形を作成する
  • 002 ドロップシャドウをそのままでは使わないのがプロのワザ
  • 003 ドロップシャドウの二重がけで文字をハッキリさせる
  • 004 ドロップシャドウの影の付け方を自在に変える
  • 005 アピアランスを使って,フチ文字をひとつのテキストで作成する
  • 006 文字の形状を崩さずに,文字を角丸にするには
  • 007 テキストに同一形状の「囲み」をつける
  • 008 自動で伸縮するポストイット風メモを作る
  • 009 テキストに応じて大きさが変わる「吹き出し」を作成するには
  • 010 カプセル形状の囲みをきれいに実現
  • 011 後から修正できるようにテキストを斜体をするには
  • 012 消し値を付け直す手間をなくす
  • 013 行数に応じて,縦に伸びる飾り罫を付けるには
  • 014 特定のレイヤーに入力するテキストすべてに白フチを付ける
  • 015 異なる幅の道路を,修 正できるように結合する
  • 016 アウトライン化したり,●を重ねず黒丸数字のマドを埋める
  • 017 配置画像に白フチを付けたり,ポラロイド風に加工する

Chapter 2 直しに強いデータの作りかた(便利な小ワザ編)

  • 018 パスファインダーは仮の状態のまま(パスファインダーと複合シェイプ)
  • 019 “塗り分け”の3つのコツ(不透明度,描画モード,ライブペイント)
  • 020 配置した画像に1クリックでマスク設定するには
  • 021 エッジをぼかしたマスクを直しやすく作るには
  • 022 グループ化せずに作業できるマスクを適用するには
  • 023 テキスト属性を保ったままグランジ表現を加えるには
  • 024 [グループ選択ツール]に持ち替えずに編集するには
  • 025 四隅の形状を保ったまま拡大縮小を可能にするには
  • 026 角のきちっとした破線を描くには
  • 027 後からの扱いがラクなドット点線を描くには
  • 028 ライブコーナーとライブシェイプで角丸の設定をラクに
  • 029 タブ形状の図形を効率的に扱うテクニック
  • 030 ライブコーナーを使わずに特定のコーナーのみを角丸にする

Chapter 3 使い回しと一括反映のテクニック

  • 031 グラフィックスタイルに登録して,アピアランスの適用や更新を行う
  • 032 ドロップシャドウや角丸などをグラフィックスタイルに追加する
  • 033 アートワークをシンボル化してスピーディに配置,一括更新する
  • 034 複数のオブジェクトを後からシンボルに変換するには
  • 035 シンボルライブラリをスピーディに読み込むには
  • 036 シンボルやAi-Aiリンクを使って効率的に面付けを行うには
  • 037 ドキュメント内,複数ドキュメントでスウォッチを共有するには

Chapter 4 文字組み回りでラクするコツ

  • 038 自動カーニングを理解し,適切に使いこなすには
  • 039 複数行の行頭の文字をシビアに揃えるには
  • 040 文章を扱うときに最低限行っておきたい4つの設定
  • 041 キャッチコピーなどで句読点や括弧類をツメるには
  • 042 段落スタイルと文字スタイル,グラフィックスタイルの使い分け
  • 043 テキストエリアのサイズを文字が変形しないように変更する
  • 044 文字組みの仕上がりで差がつくポイント
  • 045 合成フォントのつくりかたの基本と作り込みのポイント
  • 046 手持ちのフォントで美しい合成フォントを作るには
  • 047 タブ整形とリーダー罫で文字をきれいに整形するには
  • 048 特定の文字にタブを揃えたりタブストップを均等間隔で入れる
  • 049 スクリプトを使って複数行のテキストをバラバラにする
  • 050 ポイント文字とエリア内文字をスピーディに切り換えるには
  • 051 フォントの検索機能を使って,フォント選択をスピーディに行う
  • 052 [文字ツール]と[選択ツール],[手のひらツール]を一瞬で切り替え
  • 053 [文字]パネルの属性を一発で初期化する
  • 054 注意したい強制改行時のジャスティフィケーション
  • 055 アウトライン化せずに個々の文字を変形するには
  • 056 文字スタイルを組み合わせてルビを実現する方法
  • 057 改行や空行を削除するテクニック

Chapter 5 知っていればキレイに早く終わる作業Tips

  • 058 目的のオブジェクトをスピーディに選択するためのテクニック
  • 059 効率的なオブジェクトの移動(固定値,指定した値で移動)
  • 060 作業対象のオブジェクトにフォーカスする方法を比較す
  • 061 作業領域やアートボードをキーボードショートカットで切り替えるには
  • 062 ガイドの基本と,オブジェクトぴったりに作成するガイド
  • 063 カラーリング方法を使い分けてスピーディに設定を行う
  • 064 よく使う一連の操作をアクションに登録して,ショートカットキーで実行
  • 065 整列コマンドにキーボードショートカットを割り当てる
  • 066 特定のオブジェクトを固定したままで整列させるには
  • 067 カラーバリエーションをスピーディに作成するには
  • 068 ビットマップデータをベクトルデータに変換するには
  • 069 グリッドレイアウトの作成と,InDesign的な画像配置
  • 070 CCで強化された画像の埋め込み,配置,埋め込み解除のやり方
  • 071 ベジェ曲線に不慣れでもトレース作業を行えるフロー
  • 072 パターン作成方法の新旧の違いを理解する
  • 073 複数のアートボードの基本とページもの作成時のヒント
  • 074 複数アートボード機能をLINEスタンプ作成に活用する
  • 075 透明グリッドのカラーを「塗り:白」のオブジェクトの編集に役立てる

Chapter 6 スムーズでロスの少ないデータの受け渡し

  • 076 バージョン混在の環境でIllustratorファイルを受け渡す
  • 077 テキストに関するバージョン互換の問題を切り抜ける方法
  • 078 CS5以下にバージョンダウン保存できるドロップシャドウ
  • 079 IllustratorからPDFに変換するときのポイント
  • 080 ミスやロスを防ぐための適切なロゴの受け渡し
  • 081 パッケージ機能を使って配置画像を収集する
  • 082 “申し送り”に活用したい「テンプレート」レイヤー

Chapter 7 生産性が変わる環境構築のポイント

  • 083 インストール後,すぐに行いたいユーザーインターフェイス設定
  • 084 キーボードショートカットをスピーディに設定する
  • 085 環境の移行と統一化をスムーズに
  • 086 バックアップやバージョニングをツールで自動化する

Chapter 8 Web制作での使いどころとハマりポイント

  • 087 Web向け(ピクセルベース)の作業を行うときのチェックリスト
  • 088 ドキュメントプロファイルでアートボードサイズを設定する
  • 089 オープンパスの線の位置をコントロールする
  • 090 Web向けの画像書き出しの使い分け
  • 091 Layer Exporterを使ってスライスせずに画像を書き出し
  • 092 Web制作の現場ですぐにでも活用したい機能
  • 093 グリッドデザインやアタリ画像などワイヤーフレーム制作への活用

Appendix

  • Illustratorのバージョンをざっくりと把握する
  • バージョンごとの新機能
  • バグフィックス
  • バージョンヒストリー
  • スプラッシュスクリーン

著者プロフィール

鷹野雅弘(たかのまさひろ)

株式会社スイッチ
1996年にDTP制作プロダクション「株式会社スイッチ」をスタート。その後,Web制作,コンサルティング業務にシフト。トレーニングやテクニカルライティングのほか,書籍の企画や編集なども行っている。
CSS Nite(Web制作者向け),DTP Booster(DTP制作者向け)などのセミナーイベントを企画運営。DTP制作者向けの情報サイトDTP Transitを2005年から継続している。 テクニカルライターとして20冊以上の著書を持ち,総販売数は14万部を超える。主な著書に
『10倍ラクするIllustrator仕事術』(共著,技術評論社),『よくわかるDreamweaverの教科書』(共著,マイナビ)など。
http://www.dtp-transit.jp/
http://swwwitch.com/


茄子川導彦(なすかわみちひこ)

DTPデザイナー/MUD(メディアユニバーサルデザイン)ディレクター
山口県出身。新聞・折込広告やパンフレットやイラスト等,主に商業グラフィックデザイン業務に携わる。DTP作業時間短縮のスクリプト以外でのアプローチとして,Illustratorのアピアランス機能に目をとめた。
DTP系の勉強会「Yamaguchi DTP Bee」(山口県で開催)の共同主催を務めるほか,Illustratorのユーザーイベント「dot-ai」や東京・大阪・名古屋などで行われているDTP系の勉強会に出演,Illustratorに関する内容のスピーカーとしても活動している。
著書に『神速Illustrator[グラフィックデ ザイン編]』(KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)がある。
http://adam-macdtp.com


鈴木ともひろ(すずきともひろ)

STANDARD inc.
DTP制作会社,新聞社に勤務後,株式会社ナナメウエで10以上のアプリケーションのデザインを担当。2014年よりSTANDARD Inc.にユーザーインターフェイスデザイナーとして参画し,さまざまな企業のアプリケーションやWebサービスの新規立ち上げやリニューアルを担当。
http://www.standardinc.jp/