3年後を確実にする起業の「正解」
――起業一歩目から資金繰りまで社長のToDoを整理する
――起業一歩目から資金繰りまで社長の
2014年8月8日紙版発売
田中英司 著,GPC-Tax本部 監修
A5判/224ページ/DVD1枚
定価2,178円(本体1,980円+税10%)
ISBN 978-4-7741-6988-0
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書籍の概要
この本の概要
本書は,起業家として上場を果たしながらも,その会社を去らねばならない悔しさを味わい,現在は多くの新社長の伴走者として二人三脚を続ける著者が,3年後を目安に,一人前の経営者になるために必要なことを「正解」としてまとめたものです。独立前のチェックポイント,ファイナンスの基本,会社設立のカンドコロ,銀行取引の基本ルール,資金繰りや決算書の必須知識など,起業には知っている社長だけが得をしている正解の選択肢が間違いなくあります。起業する方にぜひ使ってもらいたいオリジナルExcelシート&講義動画を収録したDVD付きです。
こんな方におすすめ
- 起業を視野に入れている方
- 会社を作ってから3年以内のオーナー経営者の方
- 新設法人の創業メンバー,幹部社員の方
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- 本とDVDで「起業」の「正解」を探す
- もしあなたが自分で事業を起こしたいという気持ちがある人なら,「起業」の2文字を目にしてこんなことを頭に思い浮かべるかもしれません。
目次
PART1 3年後に一流の経営者になるための,独立前チェックポイント
- 1-1 新規開業のポイント① 起業時に心にとめておく3つのこと
- 資金調達を軽視しないこと
- 経営について,24時間,365日考え続けること
- 成功を収めても,事業と経営の勉強を続けること
- 1-2 新規開業のポイント② 起業時にやってはいけない4つのこと
- おいしい話に乗ってしまう
- 大きすぎる売上の案件を受注してしまう
- 安売り,ディスカウント受注をしてしまう
- 低粗利益率ビジネスに参入してしまう
- 1-3 成功する経営者が持つ3つの要素
- 成功する経営者が備えている3つの要素とは?
- 必須なのは「営業力がある」こと
- ビジネスモデル=『型』の構築力がある
- 管理力がある
- 1-4 経営者に向く人,向かない人
- セルフマネジメントができる
- 休み方を知っている
- 社長業を楽しみながらできる
- 1-5 創業間もないころに“地上戦の営業”ができるか
- 小さな企業のビジネスは「地上戦」からはじまる
- 地上戦に必要なのは「二階層の営業」
- 「空中戦」からビジネスをはじめるのはリスクが高い
- 1-6 地上戦での営業に必要な人脈の作り方
- 人脈にはランクがある
- 相手にとって,自分はどのランクなのかが重要
- 1-7 チューンナップ可能なビジネスか ~進化発展の必要性~
- 発展できるビジネスモデルだけが生き残れる
- 「変えてはいけない」に甘えていないか?
- 小さな改善行動をおろそかにしない
- 1-8 成功の確率が高い道を進んでいるか
- 市場動向の影響を過小評価してはいけない
- これから起業するときに勝てるマーケットか?
- 1-9 “アッパーニッチ戦略”を意識しているか
- アッパーニッチ戦略で低価格競争から脱却しよう
- 1-10 経営判断を行うときの6つの考え方
- 常に「アッパーニッチ」を目指す
- まずは「地上戦の営業」を企てる
- 「エコヒイキの経営」を行う
- 「ワンマン経営」を行う
- 「程度加減の判断」を自覚する
- ベストではなく「ベターな経営」を目指す
- 1-11 起業する前に覆しておくべき2つの過度
- 過度のコンプライアンスと高品質
- 過度の節税志向
PART2 資金と数字で必ず押さえておきたいこと
- 2-1 起業前に行うべきリアル・シミュレーション
- 収益モデルの仮説を立てる
- 収益モデルの仮説を検証する
- 収支計画を作る
- 2-2 事業計画書は,想い・シミュレーションを作り上げるために必要なツール
- バランスのとれた事業計画書であること
- 事業計画書作りのポイント
- 2-3 経営に役立つ真の事業計画書を作る
- 目標とするべきところを明確に描く
- 計画どおりに実行することが経営ではない
- 2-4 経営に欠かせない会計の基本を身につけよう
- 5つの利益を理解する
- 2-5 売上総利益率を高めることに常に気を配る
- 売上総利益率50%以上のビジネスを構築する
- 売上総利益率が低い会社はリスクが大きい
- 2-6 設立時に資金を用意しよう ~創業時融資のすすめ~
- 困っている企業を助けるための融資は行われない
- 困る前のタイミングで融資を受けておく
- 2-7 経営を続けられるかどうかは,資金繰りが続くかどうか
- 成功のカギは「資金繰り」にあり
- 資金が多すぎて困ることはない
- 資金的な余裕があるからこそ,本業がうまくいく
- 2-8 売上と経費の絶対的なルール
- 経費は計画どおりに消化される
- 「チャンスロス」の心配は無用
- 2-9 開業前に融資を受けるポイントは,自己資金の作り方にあり
- 自己資金の本当の意味を知る
- 自己資金の作り方に注意する
- 2-10 創業時に融資を申し込む金融機関と,その特徴
- 起業と好相性の日本政策金融公庫
- 日本政策金融公庫を利用するメリット
- 信用保証協会を利用して創業資金を用意する
- 申し込み窓口は信金や信組にする
- 2-11 融資を受けるための事業計画書の作り方
- 3つのパターンを想定する
- 2-12 設備資金と運転資金の基本的な考え方
- 2つの資金使途とその返済原資
- 運転資金のワナ
- 2-13 設備のリースを考えるときの基本的なポイント
- リースと融資による購入の違いを理解する
- 2-14 小さな会社の自己資本と他人資本
- 自己資本比率50%など気にしない
- 健全に経営することのほうがはるかに重要
PART3 起業時に身につけておきたいファイナンスの基本
- 3-1 売上を伸ばすことと並行して資金の手当ても行う
- 「黒字倒産」は他人事ではない
- 2つの異なる仕事を同時に行う
- 3-2 会社が使える資金調達は大きく4つの方法がある
- 小さな企業が重視すべき資金調達方法とは
- 3-3 小さな会社が押さえるキャッシュフロー経営の基本ルール
- 3つのキャッシュフローを理解する
- 財務CFは努力によってプラスにできる
- 3-4 経営者として身につけたい銀行取引の基本ルール① 銀行交渉はいかなるときも前向きに!
- 銀行は,赤字の補てんのための融資ができない
- 融資には「前向きなもの」しかないのが原則
- 3-5 経営者として身につけたい銀行取引の基本ルール② 借りられるときに借りられるだけ借りておく
- 「いつでも借りられる」は正しくない
- 貸してくれるなら,借りられるだけ借りておく
- 「資金のダム」を作ることを意識しよう
- 3-6 経営者として身につけたい銀行取引の基本ルール③ 運転資金は最低年1回は借り直す
- 運転資金は毎年借り直す
- 事業が拡大するときは財務キャッシュフローも拡大
- 3-7 経営者として身につけたい銀行取引の基本ルール④ 企業規模に合った金融機関と付き合う
- メガバンクとは縁がなくてもいい
- 信金や信組の取引先は小さな企業
- 信金や信組との付き合いを勧めるもうひとつの理由
- 年商に応じた取引先金融機関の目安
- 3-8 経営者として身につけたい銀行取引の基本ルール⑤ 起業時の銀行との付き合い方
- 満額の融資を希望するなら
- 起業後の融資は難易度が高くなる
- 3-9 経営者として身につけたい銀行取引の基本ルール⑥ 銀行との間で信頼関係を築くには
- 銀行は最上級のステークホルダー
- 情報をタイムリーに開示できる会社が評価される
- 指標の「お化粧」は必要ない
- 過程で無借金になることを目指さない
- 「リスケ」も前向きに!
PART4 3年後に一流の経営者になるための,会社設立の仕方
- 4-1 起業するなら法人で ~法人にすべき3つの理由~
- 経営に欠かせない「資金繰り」は法人が有利
- 取引に自ら制限を設けないために
- 経営力を身につけられる
- 法人設立にあたっての5つのポイント
- 4-2 会社設立の基本① 定款の「事業目的」に注意しよう
- 事業目的で必ず押さえておくこと
- 事業目的は営業利益に関係する
- 4-3 会社設立の基本② 資本金の最低額は20万円にする
- 資本金1円では起業しないこと
- 小さく起業する場合は1,000万円以内に
- 1億円以上の資本金ではじめると
- 4-4 会社設立の基本③ 代表取締役1人でも株式会社を作れる
- 取締役の持つ権限を理解しよう
- 4-5 会社設立の基本④ 「本店所在地は自宅」と簡単に決めない
- 自宅兼事務所とする前に
- 4-6 会社設立の基本⑤ 決算期の決め方
- 何となく3月決算?
- 基本は初年度をできるだけ長くすること
- 設立日は「いい日」を選ぶべき?
PART5 創業1年目の会社が必ず押さえておくこと
- 5-1 早めに資金繰りの手を打てるかがカギ
- 資金繰り表で数カ月先の経営状態を把握する
- 「勘定合って銭足らず」
- 基本は月繰り,資金繰りに余裕がなければ日繰り
- 資金繰り表の読み取りは経営者の大事な仕事
- 5-2 資金繰り表と試算表で一体的に管理する
- 試算表は資金繰り表とともに使う
- 経営は船の操縦。すぐには方向転換できない
- 5-3 拡大するために絞り込む
- ボリュームよりも絞り込み
- 3対4対3の法則
- 5-4 放っておくと複雑になる。「単純化」を目指すこと
- うまくいっている会社の経営は,総じて「単純」
- マーケットを絞り込めるからこそ売上が伸びる
- 「分散」によって自社を苦しめていないか
- 「値決め」の間違いがあまりに多い
- 5-5 3つの要素の組み合わせで利益計画を作る
- 利益を増やす3つの要素
- 自社のビジネスに合う選択肢を探る
- 5-6 “4つの病”を患っていないか診断しよう
- 分散症候群
- 安売り症候群
- 前のめり症候群
- お人よし症候群
- 「四大疾病」の自己診断チェックシートで確認しよう
- 4つの病の処方せん
- 5-7 結果には必ず原因がある
- 自分の姿という結果
- 将来の自分を形作るものは
- 5-8 節税の落とし穴① 節税に走ると売上が落ちる
- 過度の節税志向は売上を落とす
- その節税はキャッシュフローを悪化させていないか?
- 5-9 節税の落とし穴② 税金に振り回されて経営を見失う
- 「納税するくらいなら……」という思考回路を正す
- 節税のための節税ではいけない
- 5-10 節税の落とし穴③ 納税しないと会社は大きくならない
- 納税後の利益剰余金が会社を大きくする
- 資金繰りのしやすさにもつながっている
PART6 何が,よい決算書・悪い決算書を作るのか
- 6-1 会社にとって決算書はどのような意味を持つのか
- 会社の規模に関係なく,決算書の持つ意味は同じ
- 決算書は,自ら作る経営者の内申書
- 6-2 他人任せでは,よい決算書はできない
- 決算書作りは経営
- 悪い決算書で損をするのは誰か
- 6-3 よい決算書作りのための会計の基本ルール
- 売上は「実現主義」である
- 費用は「発生主義」である
- 費用収益対応の原則
- 重要性の原則
- 継続性の原則
- 6-4 なぜ「P/L」「B/S」「CF」は絶対欠かせない経営ツールなのか
- 損益計算書から読み取れること
- 貸借対照表から読み取れること
- キャッシュフロー計算書から読み取れること
- 6-5 悪い決算書になってしまう会計処理とその対処法 ~資産編~
- 回収のメドが立たない債権を放置しない
- 「棚卸資産」を積み上げたままにしない
- 「仮払金」を中途半端にしない
- 役員への貸付金を安易に扱わない
- 雑な会計処理で銀行から厳しい評価を受けることも
- 6-6 悪い決算書になってしまう会計処理とその対処法 ~負債編~
- 負債で問題になりやすいのは計上漏れ
- 役員からの借入金は「長期借入金」に
- どうしても自己資本比率を高くしたいのであれば
- 損益計算書の改善ポイント
PART7 借り続けられる仕組みを知っている会社は強い
- 7-1 中小企業が伸びるか否かに決定的な資金調達力
- 真の資金調達力は借り続けられる仕組みを持つこと
- 銀行が求める最低限の経営品質
- お金が必要になってからアクションを起こさない
- 7-2 銀行と上手に付き合うために融資姿勢と格付けについて知る
- 融資姿勢は,まだら模様
- 銀行が行っている格付け
- 7-3 銀行が貸せるのは前向きな資金だけ
- 日傘をいかに引っ張り出すか
- まず本業の調子が問われる
- 利息も返済できるかどうか
- 減価償却費は返済原資に組み込まれる
- 借りられる額の目安
- 7-4 銀行が目を光らせる決算書のポイント
- 貸借対照表のチェックポイント
- 損益計算書のチェックポイント
- 7-5 金融機関の格付け向上のための打ち手① 格付けアップで融資が受けやすくなる
- 仮払金の精算を進める
- 方法を駆使して役員貸付を解消する
- 不良在庫を整理する
- 流動負債を固定負債へ振り替える
- 7-6 金融機関の格付け向上のための打ち手② 「営業利益の黒字化」を図る
- 「費用は下に,収益は上に」
- 営業利益の拡大策
- 販売管理費から特別損失へ
- 7-7 金融機関の格付け向上のための打ち手③ 運転資金を分解してメスを入れる
- 格付けアップと融資のバランス
- 売掛金の回収サイクルに手を入れる
- 棚卸資産に手を入れる
- 仕入の支払いサイトに手を入れる
- 運転資金が不要とみなされると融資を受けられない
特別付録
- 事業計画書作成シートの使い方
- 資金繰り計画表の使い方
- 経営分析シートの使い方
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