例題で学ぶシリーズはじめての電気回路

書籍の概要

この本の概要

本書は,直流回路から交流回路,過渡現象の基礎について,例題を用いながらやさしく解説しています。大学授業の講義数に合わせ15章立てで構成されているので,授業の予習復習用のテキストとして最適です。また,電気,機械系技術者が電気回路について再学習するためのテキストとしても活用できます。

こんな方におすすめ

  • 工学系の大学生,高専の学生 その他再学習を希望する技術者

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目次

第1章 電気回路の基本

  • 1-1 電荷と電
  • 1-2 電圧と電位差
  • 1-3 電力と電力量
  • 1-4 電気回路の構成要素

第2章 直流回路の構成要素と電気回路の基本構成

  • 2-1 インダクタンス
  • 2-2 キャパシタンス
  • 2-3 オームの法則
  • 2-4 抵抗の直列接続
  • 2-5 抵抗の並列接続

第3章 電気回路の基本法則

  • 3-1 キルヒホッフの法則
    • 3-1-1 キルヒホッフの第1 法則(電流則)
    • 3-1-2 キルヒホッフの第2 法則(電圧則)
  • 3-2 網目電流法(閉路電流法)
  • 3-3 重ねの理

第4 章 鳳・テブナンの定理

  • 4-1 鳳・テブナンの定理の基本
  • 4-2 鳳・テブナンの定理の適用
  • 4-3 最大電力の供給

第5 章 交流回路の基本 ─その1 ─

  • 5-1 正弦波交流の定義
  • 5-2 正弦波交流の波高値,平均値,実効値
  • 5-3 正弦波交流電圧の測定

第6 章 交流回路の基本 ─その2 ─

  • 6-1 複素数と極表示
  • 6-2 複素数表示または極表示の加減算,乗算,除算
  • 6-3 正弦波交流のフェーザ表示と複素数表示
    • 6-3-1 正弦波交流のフェーザ表示
    • 6-3-2 正弦波交流の複素数表示
  • 6-4 正弦波交流の指数関数表現

第7 章 交流回路の回路要素

  • 7-1 抵 抗
  • 7-2 インダクタス
  • 7-3 キャパシタンス

第8 章 交流回路の直列接続

  • 8-1 直列接続
    • 8-1-1 抵抗とインダクタンスの直列接続
    • 8-1-2 抵抗とキャパシタンスの直列接続
  • 8-2 インピーダンスとアドミタンス
    • 8-2-1 インピーダンス
    • 8-2-2 アドミタンス

第9 章 交流回路の並列接続

  • 9-1 並列接続
    • 9-1-1 抵抗とインダクタンスの並列接続
    • 9-1-2 抵抗とキャパシタンスの並列接続
  • 9-2 アドミタンス
  • 9-3 合成インピーダンス
    • 9-3-1 インピーダンスの直列接続
    • 9-3-2 インピーダンスとアドミタンスの直列接続

第10章 交流の電力と交流回路網の諸定理

  • 10-1 電力と力率
    • 10-1-1 電力の計算
    • 10-1-2 有効電力
    • 10-1-3 無効電力と皮相電力
  • 10-2 交流回路網の諸定理

第11章 電磁誘導結合回路

  • 11-1 電磁誘導結合と相互インダクタンス
  • 11-2 電磁誘導結合回路

第12章 変圧器結合回路と変圧器の実験

  • 12-1 電磁誘導結合回路
    • 12-1-1 電磁誘導結合の結合度合い
    • 12-1-2 変圧器結合
    • 12-1-3 変圧器結合回路
  • 12-2 変圧器の実験
    • 12-2-1 無負荷実験
    • 12-2-2 実負荷実験

第13章 交流回路の周波数特性

  • 13-1 抵抗,インダクタンス,キャパシタンスの周波数特性
    • 13-1-1 抵抗の周波数特性
    • 13-1-2 インダクタンスの周波数特性
    • 13-1-3 キャパシタンスの周波数特性
  • 13-2 抵抗,インダクタンス,キャパシタンスの直並列回路の周波数特性
    • 13-2-1 抵抗R とインダクタンスL の直列回路
    • 13-2-2 抵抗R とキャパシタンスC の直列回路
  • 13-3 インピーダンスとアドミタンスの軌跡
    • 13-3-1 インピーダンス面とアドミタンス面
    • 13-3-2 抵抗R とインダクタンスL の直列回路

第14章 古典的解法と過渡現象

  • 14-1 R-L 直列回路の過渡現象
  • 14-2 R-C 直列回路の過渡現象

第15章 ラプラス変換と過渡現象

  • 15-1 ラプラス変換
  • 15-2 R-L 直列回路とR-C 直列回路のラプラス変換
    • 15-2-1 R-L 直列回路
    • 15-2-2 R-C 直列回路
    • 15-2-3 s 回路法
  • 15-3 インディシャル応答とインパルス応答
    • 15-3-1 インディシャル応答
    • 15-3-2 インパルス応答

付録

  • 付録A R-L-C 直列共振回路
  • 付録B 三相交流電源
  • 付録C 2 端子対回路
    • C-1 Z マトリクス
    • C-2 Y マトリクス
    • C-3 H マトリクス
  • 付録D 三角関数の公式
  • 付録E
    • E-1 ギリシャ文字表
    • E-2 電気と磁気の単位表
    • E-3 接頭語の表

著者プロフィール

臼田昭司(うすだしょうじ)

1975 年  北海道大学大学院工学研究科修了 工学博士
     東京芝浦電気( 株() 現・東芝)などで研究開発に従事
1994 年  大阪府立工業高等専門学校総合工学システム学科・専攻科 教授
2008 年  大阪府立工業高等専門学校地域連携テクノセター・産学交流室長,華東理工大学(上海)客員教授,山東大学(中国山東省)客員教授,ベトナム・ホーチミン工科大学客員教授
2013 年  大阪電気通信大学客員教授& 客員研究員,立命館大学理工学部兼任講師
現在に至る
専門:電気・電子工学,計測工学,実験・教育教材の開発と活用法
研究:リチウムイオン電池と蓄電システムの研究開発,リチウムイオンキャパシタの応用研究,企業との奨励研究や共同開発の推進など。平成25 年度「電気科学技術奨励賞」(リチウムイオン電池の製作研究に関する研究指導)受賞
主な著者:『読むだけで力がつく電気・電子再入門』(日刊工業新聞社 2004 年),『リチウムイオン電池回路設計入門』(日刊工業新聞社 2012 年),『はじめての電気工学』(森北出版社 2014 年)他多数