WEB+DB PRESS plusシリーズクラウドゲームをつくる技術
―マルチプレイゲーム開発の新戦力

この本の概要

クラウドで,新しいゲームをつくるための技術解説書。

Webサイトの文書に端を発し,いまや人工知能に至るまで,クラウドはあらゆるものを飲み込んでいます。

ただ,ゲームだけは,クラウドの一部になることはありませんでした。
それは,1秒あたり60回,リアルタイムに更新し続けるという,ゲームの持つ,厳しく強い要件のためです。

しかし,通信技術が劇的に向上し,クラウドインフラが地球全体をカバーしつつある今,いよいよクラウドがゲームを飲み込む,その瞬間が訪れるかもしれない……と現実に考えられるようになってきました。

本書では,人気抜群のマルチプレイゲーム開発にスポットを当て,従来からのビデオゲームにおける画面描画のプログラム構造,クラウドにおけるソケット通信,という二本柱で基礎知識から丁寧に解説。

さらに,クラウドゲームという新たな設計思想で,何が変わるのかがすぐわかる,多彩な軸の7つのサンプルコードに加えて,実運用に求められる検証や性能改善のテクニックも,この1冊に凝縮しました。

これからの時代に合った,ゲーム開発について,新しい技術と実績のある技術とを,一緒に,ゼロから考えてみたい,そんな方々へお届けします。

『オンラインゲームを支える技術』の著者による全面書き下ろし。

こんな方におすすめ

  • 現在,ビデオゲーム産業に関わっている方々
  • 将来,ビデオゲーム産業に関わってみたい方
  • インターネットやクラウドに関わる仕事をしている方。将来,その業界に関わる仕事をしてみたい方
  • 現在主流のビデオゲーム(非クラウドゲーム)を形づくる描画技術について,大まかに短時間で把握したい方
  • 現在のインターネットを支える通信プロトコルの基礎について,大まかに短時間で理解したい方

本書に関するお知らせ

本書に関連する記事を公開しております。

動作確認環境について

(2018年9月14日最終更新)

本書(おもに第7章や第8章)で実装しているサンプルゲームやベンチマークプログラムは,以下の環境で動作確認を行いました。

  • macOS 10.13 High Sierra
  • Xcode 9.4
  • CentOS 7(ゲームサーバーで使用)

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本書について
クラウドが,あらゆるものを飲み込んでいきます。
[速習]クラウドゲームのしくみ―大人気のマルチプレイゲームも,ついに真のクラウドへ
クラウドゲームは,クラウドを介して楽しめるゲームです。

本書のサンプル

本書の一部ページを,PDFで確認することができます。

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

サンプル画像2

サンプル画像3

著者プロフィール

中嶋謙互(なかじまけんご)

小学生の時からゲームプログラミングを始める。90年代後半には,Javaアプレットを用いたブラウザ向けMMORPGを制作。商用サービス,PC用マルチプレイゲーム,家庭用ゲームを経て,2000年に,オンラインゲーム用ミドルウェアVCEを制作,販売開始,日本でトップシェアを達成。2011年,『オンラインゲームを支える技術』(技術評論社)を執筆。CEDEC AWARDS 2011 著述賞を受賞。中国語・簡体字版,中国語・繁体字版,韓国語版に,翻訳出版される。2013年から,シンラ・テクノロジーでクラウドゲームの開発プラットフォームを実装。2016年夏より,㈱モノビットのCTOとして通信ミドルウェア事業の開発を担当している。現在は富山の稲作地帯において,仕事と子育てに明け暮れる日々を送る。
仕事歴:https://github.com/kengonakajima/profile/