技術評論社の確定申告本 令和2年3月締切分シリーズアプリでかんたん確定申告 青色申告をラクに済ませるfreeeの使い方から節税のコツまで
2019年10月12日紙版発売
村井隆紘,藤井浩平 著
四六判/224ページ
定価1,738円(本体1,580円+税10%)
ISBN 978-4-297-10853-3
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書籍の概要
この本の概要
「面倒くさそうだし,日々の仕事に追われて,時間が取れない」
そして,いつの間にか積みあがるレシートの山……なんてことになってはいませんか?
そんな厄介な確定申告を最短・最速で終わらせる方法をさくっと解説。
「レシート入力をその場で完了」「クレジットカード,銀行口座のデータは自動で処理」など作業を劇的に効率化するfreeeのスマホアプリの使い方はもちろん,「どこまでなら,経費にしても大丈夫?」といった節税のポイントまで,コレ1冊でしっかりわかります。
「それでも期限まで時間がない!」というあなたでも,「締切直前にまとめて1年分の処理をする方法」がわかるので安心。
令和2年からの新税制にも対応,スマホ確定申告で「ミス」「ソン」「ムダ」なく面倒な作業が終わる!
【特典】freeeアプリの1ヵ月無料クーポン付き!
こんな方におすすめ
- とにかくラクに確定申告をしたいフリーランス・個人事業主の方
著者の一言
「面倒」
「時間がかかる」
「つまらない」
「難しい」
「税務署が怖い」
「税金が高い」
そんなマイナスイメージしか出てこないのが確定申告ではないでしょうか? しかし,これらはどれもこれも古いイメージです。今や,あなたがお持ちの「スマホ」を使えば,驚くほどかんたんに,楽しく,正確に確定申告ができます。
今までの確定申告では,領収書やレシート,通帳やクレジットカードの金額,日付を,1つ1つ会計ソフトに手入力で打ち込まなければいけませんでした。そして正しく入力するためには簿記の知識も必要でした。しかし,スマホを活用した次世代の確定申告では,銀行やクレジットカードのデータはインターネット上から自動的に取り込み,領収書やレシートはヒマな時にスマホで撮影することで,金額や日付,さらには借方,貸方の勘定科目までも,会計ソフトが自動で入力をしてくれます。あとは,かんたんな確認だけで,決算書と確定申告書が自動で出来上がってしまうのです。
「ちょっと待って! 借方? 貸方? 簿記? 勘定科目? 決算書? それって何???」
そんな方もご安心ください。それらの知識がなくても問題ありません。
本書では,今一番人気のある会計ソフト「freee(フリー)」を使って確定申告をする方法を紹介しています。このfreeeとスマホによって,専門的な知識がなくても,かんたんに楽しく正確に確定申告ができるのです。
また,本書はおもに個人事業主の確定申告を対象としていますが,法人の場合にもスマホやfreeeの基本的な操作方法は変わりません。事業が成長して法人化した場合には,法人用の料金プランに変更すれば,同じように確定申告をしていくことが可能です。スマホとfreeeを活用する確定申告は,個人でも法人でも,これからのスタンダードとなっていくでしょう。
私がセミナーなどで「確定申告が楽しい」という話をすると,必ず失笑が漏れます。でも,本書を読み,やり方をマスターすれば,まちがいなく確定申告は楽しくなります。
個人事業主,経営者の本業は,確定申告ではありません。本業ではない確定申告を嫌々やりながら,無駄な時間と費用をかけるのは本当にもったいないことです。楽しく,かんたんに,確定申告を終わらせましょう!
本書が事業に専心していただくための一助となれば幸いです。
インスタグラム・ツイッターでぜひ感想をお寄せください。
#アプリで確定申告
をつけて投稿いただくと,今後本書を検討される方の一助になります。
最後に,本書は 2017 年 12月に出版された「スマホでかんたん確定申告」の令和元年改訂版となります。
クラウド会計ソフトは 1 年, 2 年も経過すれば機能, UIは驚くべきほど進化しています。またこの 2 年で税制も大きく様変わりしました。そこで今回,前版がご好評をいただいていたこともあり,スマホとクラウド会計ソフト freee のアプリを活用して,スマートな事業運営や,確定申告をしたい個人事業主の皆様に最新の情報をお届けすべく改訂版を出版できることとなりました。
改訂版を出版することができますこと,読者の皆様,出版にご協力いただきましたすべての皆様に深く感謝申し上げます。
それでは,最新の情報を取り入れパワーアップした本書をお楽しみください。
目次
はじめに
第1章 確定申告ってなんだ? どうやればいいの?
1-1 どうして確定申告が必要なのか
- フリーランスは自分で税金を計算しないといけない
- しないと税金が増えたり刑事罰を受けることも
- 確定申告は原則3月15日までだが,早めにやったほうがいい
1-2 青色申告ならこんなに税金が安くなる! 2020年分からはe-Taxでの電子申告でさらにオトク!?
- 確定申告には2種類ある
- 青色/白色申告でいくらくらい税金が変わるのか?
- 2020年分からは電子申告で税金が安くなる!
- 赤字を繰り越せるメリットも大きい
1-3 確定申告はスマホ×freeeでやるのがラク
- スマホでその場で入力できて,ラクに続けられる
- 難しい会計知識や簿記を覚えなくてもいい
- 入力作業の大半を自動化できる
1-4 確定申告までの3つのステップ
- 確定申告までの流れをイメージしよう
- 決算処理ってなんだ?
- 確定申告書を作るって,何するの?
1-5 時間がない場合,最短1日で確定申告を終わらせる方法
- 確定申告まで時間がない? 最短1日で頑張ればまだ間に合う!
- 短時間で確定申告を終わらせるために最低限必要なもの
- 短時間で確定申告を終わらせるために必要な作業
- どうしても資料が集まらなかったり,時間がなかったりする場合
1-6 ラクに入力を続ける4つのコツ
- ①仕事用のクレカ/口座は「なるべく」分ける
- ②インターネットバンキングを活用して,データを自動で送り込む
- ③モバイルSuicaなど交通系の決済アプリを利用する
- ④お金を使った瞬間に,スマホで入力する
- 開業freeeで青色申告の届け出を出しておこう
1-7 アプリを準備する
- アプリをダウンロードする
- 会員登録をする
- プランで迷ったら「スタンダード」がオススメ
- 本書のクーポンを利用するには
第2章 銀行口座・クレジットカードの処理を自動化する
2-1 「会計データの元」を集めて自動化する
- 打ちまちがいのミスがなくなる
- コラム 現金は入力作業を省けない
- 実際に銀行口座とクレカを登録してみよう
- コラム 明細を取得する期間について
- 登録した口座を同期してみよう
- 明細を同期して取得できない場合は
- 同期が失敗した場合は
- 口座同期の応用技
- コラム freeeのセキュリティについて
- 同期した明細を登録する
- 勘定科目をポチポチ押しておしまい!
- 同期した明細は,いつ登録すればいいの?
- まちがえて登録や無視をしてしまった場合
2-2 「タグ」を入れるとあとがラクになる
- 「いったい何を買ったのか?」「何の経費なのか?」をメモとして残せる
- 全部入力しなくていい,基準は自分がわかればいい
- 名前だけ入れておけばOK
- 私生活の支出,自分の給料の振り込みは?
- コラム 「事業主借」「事業主貸」って何?
- ほかの事業用の銀行にお金を移した時は?
第3章 現金取引はサクッと処理する
3-1 レシートを活用してラクに入力しよう
- レシートを撮影しておくとこんなメリットが
- 未入力のレシートは専用の茶封筒やファイルに突っ込む
- レシートを使って入力する場合
- レシートを使わずに入力する場合
- 日付と金額の読み込み精度を上げるには
- 何百枚もまとめてやりたいズボラな人向けの裏ワザ
- 税理士に丸投げしたい時にも使えるファイルボックス
- コラム 紙の領収書をデータにすると,どれくらい時間の節約になる?
3-2 こんな時はどうする?
- 同期していない口座を登録するには
- まちがって登録をしてしまった,修正/削除したい
- ATMで現金を引き出した時は
- 取引テンプレートを使いこなす(上級者向け)
3-3 「支払い・売上が決まった時」に帳簿に入力する ~発生主義
- なんで未来の収支を記録しなきゃいけないの?
- コラム 売上の入金がなくても,税金は発生する
- 「未決済」という項目を使う
- 未決済の消し込みをする
- 請求されてからやるのがオススメ
- 水道光熱費などは発生主義にしなくてもいい?
- 現金払いの登録方法のまとめ
第4章 ラクしてトクする経費・領収書の基礎知識
4-1 勘定科目はどう選べばいいのか
- 法律や細かいルールはない
- 同じ用途で使ったものは,常に同じ科目にする
- よく使う勘定科目はこんな感じ
4-2 経費をつけると税金? どこまで経費にできるか?
- 自分が使ったお金はなんでも経費にできるわけではない
- 経費になるかどうかの3つの基準
- 事業とプライベート,両方に関わる経費もある
- コラム スポーツカーって,家事按分で経費にできるの?
- freeeで家事按分を登録するには
- 「勘定科目」ごとでも,家事按分の一括設定ができる
- コラム 「部門」と「メモ」タグの使い道
4-3 経費にするにはレシートが必須
- レシートや領収書は7年保管しておかないといけない!
- 証憑の保管におすすめなのは「領収書ファイル」
- 受け取ったら,freeeに入力したものはスグに分ける
- 手書きの領収書はいらない,レシートをもらおう
- コラム 売上が1,000万円を超えると,領収書も必要?
- メールやWeb上の領収書や請求書はデータのまま保存
- クレカを使った場合は「利用明細」の保管だけじゃ危険
- 証憑がないとき,証憑を紛失したときは
4-4 固定資産の処理をしよう
- 利用年数で経費を割り振っておくのが「減価償却」
- 青色申告なら「30万円未満の固定資産」は全額その年の経費にできる
- 固定資産をfreeeへ入力するには
第5章 「知らなかった」で損しないための税金と控除の話
5-1 遅れてやってくるかも? 税金3兄弟
- 期限までに支払うのは「所得税」だけ
- 住民税は6月に郵送されてくる
- 15万以上所得税を払っていると,7月に予定納税がある
- 所得が290万円以上だと,8月に事業税がある
- コラム 消費税と固定資産税(償却資産税)って何?
- それで,合計したらどれくらい税金かかるのよ?
- コラム 消費税の像増税の影響は? 軽減税率って何?
5-2 控除を使うと税金が安くなる
- 控除ってなんだっけ?
- 生命保険料は最大12万円まで控除される
- 住宅ローン控除は税金から直接差し引くことができる
- 配偶者控除・給与所得控除は,バカにならない
- 青色専従者給与で配偶者への給与を経費に
- 小規模企業共済は毎月の掛け金が全額控除になる
5-3 レポートで「所得」を確認する
- 損益レポートで毎月の「所得」がわかる
- 売上や仕入先が増えたら収益・費用レポートを見る
- 資金繰りレポートで,すぐ使えるお金の残高を把握する
- コラム 売掛金や買掛金を含めた予想残高も見れる
第6章 確定申告をする
6-1 下準備:口座の残高がずれていないか確認する
- 開始残高を設定する
- 残高のズレをチェックする
- ズレの原因を特定する
6-2 質問に答えて,念願の青色申告書を完成させよう
- 「基本」ステップ
- 「収支」ステップ
- 「確認」ステップ
- 「提出」ステップ
6-3 freeeの確定申告書類の提出方法は4つある!
- 税務署に持参する
- 税務署へ郵送する
- freeeによる電子申告
- e-Taxによる電子申告
- 申告に必要な書類・持ち物はナンダ?
- 納税しよう(「その後」ステップ)
6-4 所得税の納税ってどうやってすんの?
- 電子納税を利用して支払う
- クレジットカードで支払う
- 口座振替で支払う
- 金融機関・所轄税務署の窓口で現金で支払う
- 結局どんな納税の仕方がオススメなの?
- Web上で納税してしまう方法
- 整理番号って何よ?
- 納付項目は「申告所得税及復興特別所得税」
- 万が一期限を過ぎてしまった場合はどうすんの?
- コラム もしも今年度白色申告だったなら,青色の届けを期限までに!
第7章 さらに効率化するための機能
7-1 自動登録ルールを極めて定形処理を効率化する
- 定期的に発生する登録作業を全自動で完了に
- 自動登録ルールの設定方法
- 「登録」と「推測」,どう使い分けるか?
- 「自動で経理」でもかんたんにルール作成ができる
7-2 Amazon/楽天での買い物の処理をもっとラクにする
- 「取引内容」に商品名を表示できるように
- 2つの明細が被らないように設定する
- コラム プライベートで使っているものを併用したい時は
7-3 その他の便利な機能
- 請求書の発行・管理もfreeeで一本化
- レジ/決済アプリと連携して,売上の確認・入力の自動化
- 人事労務freeeと連携して,労務管理を効率化
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