ポケットリファレンスシリーズKubernetesポケットリファレンス

[表紙]Kubernetesポケットリファレンス

紙版発売
電子版発売

四六判/416ページ

定価3,278円(本体2,980円+税10%)

ISBN 978-4-297-10957-8

電子版

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この本の概要

コンテナの基盤技術として標準の地位を獲得したKubernetesが,「ポケットリファレンス」シリーズに登場。

近年コンテナ技術への注目が高まり,実プロジェクトへの普及が進んでいます。本書では,Kubernetes初のリファレンス本として,kubectlのコマンドとリソースを網羅的に解説。また,入門者向けのDockerの基本やKubernetesの導入はもちろん,リファレンスだけではカバーできない実践的な使用方法やよくあるエラーとトラブル対処法も押さえました。

さらに,折り込み付録としてKubernetes利用の全体像を俯瞰できる「チートシート」を収録。初心者から上級者まで,Kubernetesを使う開発者にとって必携の1冊です。

こんな方におすすめ

  • これからKubernetesを利用しようとしている初心者
  • Kubernetesを利用している中〜上級者
  • Kubernetesのコマンドやリソースにつまづきがちな方

著者の一言

私は,Kubernetesは嫌いでした。
ちょっとKubernetesを試してみようと思ってもクラスターを構築するのが大変ですし,クラスターでPodが起動できたと思ってもネットワークがつながらないし,ノードに障害が発生するとPod上のデータは消えてしまうし......。
これらは過去の話で,今はGKEやAKSをはじめとしたマネージドサービスで簡単にKubernetesを構築できます。自前で構築する場合でも,いくつかのKubernetesをサポートしたインストーラや,PC 1台でオールインワンで使えるツールが提供されています。インターネットや書籍でたくさんの情報も提供されているので,トラブルで悩むことも,以前に比べれば各段に減ったでしょう。しかしながら,そのたくさんの複雑なリソースを覚えなければならない点や,コマンドラインのkubectlを覚えないといけない課題は,依然として残っています。
本書では,Kubernetes操作の要となるkubectlコマンドとKubernetesのリソースについて,リファレンスとして網羅的に説明しつつ,Kubernetesとその前提となるDockerの基本的な使い方,リファレンスだけではカバーできない実践的な使い方をまとめ,実用的な書籍としまとめました。また,「こうすれば動く」という内容だけでなく,エラーが発生したり,動かなかった場合のトラブルへの対処法なども処方せん的に記載しました。
入門者の方には,Kubernetesの概要をつかみつつ,ハマったときにはトラブルの対処法を見ながらの学習に,中級者くらいの方には,まれにしか使わないコマンド・リソースを確認し思い出す際に,上級者には後輩にKubernetesを教えるために,本書を活用いただければ幸いです。

(著者代表 岡本隆史,本書「はじめに」より)

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仮想化技術よりもクラウド環境に適した開発技術として,コンテナ技術が注目を浴びています。

著者プロフィール

岡本隆史(おかもとたかし)

Kubespray コントリビュータとして,バグ修正や機能追加を行う。Certificed Kubernetes Administrator/Certificed Kubernetes Application Developer を所持。著書の『改訂新版Gitポケットリファレンス』(技術評論社)と『Android/iPhone/Windows Phone対応 jQuery Mobileスマーフォンアプリ開発』(ソフトバンククリエイティブ)は台湾でも出版されている。最近はマレーシアを拠点としてAPACや欧州など,海外拠点へのKubernetes・CI/CDの技術支援を行っている。


佐藤聖規(さとうまさのり)

テクノロジーと企業や開発者をマッチングして,新しい価値を生み出したり,働き方改革のために活動している。特にアーキテクチャ,DevOpsコンサルティングが得意。著書に『改訂第3版 Jenkins実践入門』(技術評論社),『コンテナ・ベース・オーケストレーション』(翔泳社)。書籍執筆やイベント講演を通じてテクノロジーのことを多くに人に知ってもらえるのが喜び。
Twitter:@lino_s


岩成祐樹(いわなりゆうき)

エンジニアが幸せな世の中を実現すべく,日々奮闘中。現職では,クラウド,コンテナ,DevOpsなど,開発全般の技術支援に従事。最近の注目は,Kubernetes関連の開発ツール,フレームワーク。イベント登壇などの際のユーザーの生の声が心の支え。共著に『改訂第 3 版 Jenkins実践入門』(技術評論社)。
Twitter:@yuki_iwanari


正野勇嗣(しょうのゆうじ)

ソフトウェア開発技術のR&Dに従事するかたわら,開発プロジェクト支援やトラブルシューティングも行う。「いまさら聞けないマイクロサービスの基本」「APIエコノミーの作り方」「Swagger 入 門」「RPA 入 門」「Kubernetes 入 門」(マ イ ナ ビITSearch+)などの執筆活動や,マイクロサービス関連技術を中心とした講演活動を通じてさまざまな人や技術に触れるのが楽しみ。大学非常勤講師も務める。3児のパパ。


村上大河(むらかみたいが)

テクノロジーでみんなを幸せにすることが大好き。現職ではクラウドを使って良いソフトウェアを早くつくるための活動に従事。特にインフラ技術,分散アーキテクチャが得意。最近ではSREやChaos Technologyがお気に入り。仕事の傍ら執筆,講演,大学での講義を行う。趣味は SPARTAN RACEとFX自動売買。
Twitter:@samuraitaiga111