基礎C言語[入門編]
―コンピュータの基本から理解するプログラミング
- 牛田啓太 著
- 定価
- 2,948円(本体2,680円+税10%)
- 発売日
- 2020.2.21
- 判型
- B5変形
- 頁数
- 288ページ
- ISBN
- 978-4-297-11211-0 978-4-297-11212-7
概要
本書の特徴は、コンピュータの基本的な構造を知ることにあります。それから手続き型や流れ図など、(残念なことに)省いてしまうことがある必須知識をおさえてから、実際にCプログラミングの学習を始めます。とりこぼしなく理解のレベルを確実に上げていくことで、将来にわたり成長していくプログラミング能力を養います。各章ごとに「まとめ」と「確認問題」を用意しましたので、学習計画を容易です。理解の進捗に合わせ、C言語をしっかりと学んでいくことができるでしょう。
補足
プログラミングは、テキストを読むだけでは習得・上達はできません。ぜひ、実際に手を動かしてください。本文中に掲げられたプログラムを実行してみてください。課題としてプログラムの書き換え・作成も用意したので、ぜひ取り組んでください。課題の解答は、解説とともにWebの本書サポートページにPDFとしてご用意しています。学習にお役立てください。
こんな方にオススメ
- C言語プログラミング初心者
目次
第1章 コンピュータと情報処理
- 1.1 コンピュータは「すごい」のか
- 1.2 コンピュータを「使う」
- 1.3 コンピュータを調教する方法
- 1.4 コンピュータのことば
- 1.5 手続き型言語あれこれ
- 1.6 コンピュータのなかみ
- 1.7 コンピュータはこう動く
- 1.8 プログラムを書く・実行する
- 1.9 プログラムが動くまでの道のり
第2章 手続きの記述と流れ図
- 2.1 処理の手順を図で表す
- 2.2 判断と分岐(1)
- 2.3 判断と分岐(2)
- 2.4 繰り返し(1)
- 2.5 繰り返し(2)
- 2.6 繰り返し(3)
- 2.7 プログラムの流れ図(1)
- 2.8 プログラムの流れ図(2)
- 2.9 プログラムの流れ図(3)
- 2.10 簡単なアルゴリズム:4数の最大値
- 2.11 簡単なアルゴリズム:偶数の和
- 2.12 簡単なアルゴリズム:階級分け
- 2.13 トップダウンとボトムアップ
第3章 C言語プログラム入門
- 3.1 はじめてのC言語プログラム
- 3.2 文字を出力させるプログラム
- 3.3 変数を使ってみる
- 3.4 式と演算(1)
- 3.5 式と演算(2)
- 3.6 入力:おうむ返しのプログラム
- 3.7 C言語プログラムの書き方の掟おきて
第4章 流れの制御
- 4.1 条件分岐:if文(1)
- 4.2 条件分岐:if文(2)
- 4.3 条件分岐:if文(3)
- 4.4 前判定型繰り返し:whileループ
- 4.5 後判定型繰り返し:do
- 4.6 whileループとdo
- 4.7 代入演算子と増分・減分演算子
- 4.8 forループ(1)
- 4.9 forループ(2)
- 4.10 繰り返しを用いたプログラム(1)
- 4.11 繰り返しを用いたプログラム(2)
第5章 整数型と浮動小数点型
- 5.1 整数型と浮動小数点型(1)
- 5.2 整数型と浮動小数点型(2)
第6章 配列変数
- 6.1 配列変数(1)
- 6.2 配列変数(2)
- 6.3 配列を用いたプログラム:平均と偏差
- 6.4 配列を用いたプログラム:ヒストグラム
- 6.5 配列を用いたプログラム:参照テーブル
- 6.6 真偽と論理演算子
- 6.7 #defineと記号定数
- 6.8 2次元配列
第7章 C言語によるアルゴリズム
- 7.1 線形探索アルゴリズム
- 7.2 二分探索アルゴリズム
- 7.3 整列アルゴリズム:選択ソート
- 7.4 整列アルゴリズム:挿入ソート
- 7.5 整列アルゴリズム:バブルソート
第8章 関数
- 8.1 関数とは
- 8.2 関数を使う
- 8.3 関数の定義(1)
- 8.4 関数の定義(2)
- 8.5 作成した関数を呼び出す
- 8.6 C言語と関数
- 8.7 値呼び出しと参照呼び出し
- 8.8 関数を用いたプログラム:組み合わせの数
- 8.9 関数に配列を渡す(1)
- 8.10 関数に配列を渡す(2)
- 8.11 変数の寿命と通用範囲
- 8.12 局所変数と広域変数
- 8.13 関数を用いたプログラム:売り上げの集計
- 8.14 static記憶クラス
プロフィール
牛田啓太
1977年、群馬県生まれ。2000年、東京大学工学部電子情報工学科卒業。2005年、東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻博士課程修了。
群馬工業高等専門学校電子情報工学科講師を経て、現在、工学院大学情報学部情報通信工学科准教授。
著書に『HTML 4.0正攻法』(共著)など。博士(情報理工学)。
著者の一言
本書では、プログラミングにおける基本的な考え方、プログラミング言語としてC言語を用い、その基礎、および、いくつかの有名な処理手順(アルゴリズム)を、ご案内します。取り上げる事項は基本的なものに絞り、説明は丁寧に、かつ平易であることを心がけました。入門書という性格上、本書1冊でプログラミングのすべてを習得できるわけではありません。しかし、本書の後、みなさんが望めば、その先のステップに抵抗なく進めるはずと信じています。