コンセプトから理解するRust

この本の概要

Rustはメモリ安全,スレッド安全を保ちつつ,高パフォーマンスなプログラムを開発できるプログラミング言語です。また,手続き型,オブジェクト指向型,関数型でのプログラミングに対応できるマルチパラダイムの言語でもあります。ただ,そういったRustのポテンシャルを引き出すには,所有権やライフタイム,ジェネリクスやトレイトといった特徴的な仕様の理解が求められ,これらは初学者の壁にもなっています。本書ではそれら難解な仕様をピックアップし,他のプログラミング言語とコードレベルで比較しながら,「なぜそのような仕様になっているか」という言語のコンセプトからRustの理解を試みます。加えて,Rustのこまやかなエラーメッセージを読みつつ,Rustをうまく書くための知識もお伝えします。

こんな方におすすめ

  • 一歩進んだプログラミングを学びたい,高パフォーマンスなシステムを作りたいITエンジニア

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著者プロフィール

原旅人(はらたびと)

1975年生まれ。長野県松本市出身。スーパーコンピュータを使って天気予報をするためのソフトウェア(数値予報モデル)の精度改善のための開発に14年従事。その後,エンジニアとしてWebアプリケーション開発,高速検索用のデータベースの構築,研究開発(データ分析基盤の構築とそれを活用したデータ分析,コンテナ技術活用,クラウド技術活用など),サポート業務に参画。長年使ってきたC言語,FORTRAN,Ruby,Pythonなどに加え,Rust,Go言語,TypeScript,Scalaなどのモダンなプログラミング言語でプログラムを開発するとともに,クラウドのサーバーレスサービスや,コンテナ技術(DockerやKubernetes)の活用による開発・運用負荷の軽減などに強い興味を持っている。AWS認定資格全12種,CKA(Certified Kubernetes Administrator),CKAD(Certified Kubernetes Application Developer),CKS(Certified Kubernetes Security Specialist)を取得。