製造業の3D革命
~ファストデジタルツインで加速するDX最前線 石油・化学メーカー編

[表紙]製造業の3D革命 ~ファストデジタルツインで加速するDX最前線 石油・化学メーカー編

紙版発売
電子版発売

四六判/144ページ

定価1,210円(本体1,100円+税10%)

ISBN 978-4-297-13905-6

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

この本の概要

3D仮想空間・デジタルツインの普及がもたらす新たなものづくりとエコシステムの創生―――

本書では製造業の中でも重厚長大な石油化学工業におけるプラント設備の保全業務に焦点を当てます。

機密性が高く差別化の源泉ともなる高度な技術と,旧態依然とした働き方が混在する業界の未来を,世界中のプラント3Dマップ化に着手している日揮グループ・ブラウンリバース株式会社と,産業の安全規制のトレンドを仕掛けるストラトジックPSM研究会を創設した著者らが解説します。

「ファストデジタルツイン」が業界に必要とされる理由・蓋然性,業界内の実践者が語るプラントDXの在り方,デジタルツイン社会を目指す業界リーダーたちの取り組み,といった石油化学工業におけるDXの現在地がわかります。

こんな方におすすめ

  • 製造業,とくに石油化学工業のプラント設備保全や操業に従事している人
  • 製造業,とくに石油化学工業関連企業でDXを推進する人
  • 製造業,とくに石油化学工業関連企業の経営層

著者プロフィール

金丸剛久(かなまるたけひさ)

ブラウンリバース株式会社代表取締役 CEO

1971年埼玉県岩槻市生まれ。1997年東京工業大学院環境物理工学修了後,日揮(株)に入社。原油処理施設からLNGプラントにわたるプロセス設計に20余年,海外エンジニアリング会社とのJV中心にEPCプロジェクトのプロセスリードを歴任。大規模更新プロジェクト参画をきっかけに重厚長大な設備の維持管理の難しさを目の当たりにし,O&Mスマート化事業開発に着手。統合型スマート保全プログラム「INTEGNANCE(インテグナンス)」構想を実現すべく,2022年ブラウンリバース(株)を立ち上げ,代表取締役に就任。伊能忠敬が55歳で17年かけて日本地図を作った偉業に年齢的な親近感を勝手に抱き,自分は5年で世界中のプラントの3Dマップを作ると語る。忖度のない「ちゃぶ台返し」を好み,ブラウンフィールドのリバースエンジニアリングに由来する社名には,そんな裏の意味も込めている。

ブラウンリバース株式会社
https://www.brownreverse.com/

INTEGNANCE VR
https://www.integnance-vr.brownreverse.com/


田邊雅幸(たなべまさゆき)

ストラトジックPSM研究会代表

横浜国立大学IMS准教授

1973年千葉県八千代市生まれ。1998年横浜国立大学博士課程前期を修了後,大手エンジニアリング会社に25年間勤務し国内外の化学プラント,原子力関連設備の設備設計プロジェクトのプロセス安全マネージャーを経験,また2017年から国内事業者向けのプロセスセーフティマネジメント導入コンサルティングを実施している。勤務の傍ら2011年に横浜国立大学にて博士課程後期を修了,2013年から講師としてプロセス安全に関する講義を担当,2016年から横浜国立大学IAS客員准教授(現IMS客員准教授)。2019年から英国化学工学会のプロフェッショナルプロセスセーフティエンジニアとして登録。2019年英国化学工学協会グローバルアワードプロセス安全部門のファイナリストに選出される。2020年からリスクベースアプローチによるプロセス安全マネジメントシステムの社会実装に関する産官学研究会の代表を務める(ストラトジックPSM研究会)。

ストラトジックPSM 研究会
https://www.strategic-psm.com/