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本書は,ネットワークスペシャリストを目指す皆さんが,試験に合格されることを願って書いた本です。
タイトルの「R6」は,令和6年の過去問解説であることを意味しています。また,サブタイトルには「本物のネットワークスペシャリストになるための」と付けています。それは,本書は「最も詳しい」「過去問解説」であるだけでなく,「本物のネットワークスペシャリスト」になってもらうことを意識して書いた本だからです。したがって,「こう問われたらこう答える」などの試験テクニックだけを身に付けて合格するための本にはしていません。
資格だけ持っていて,業務がまったくできないネットワークスペシャリストでは意味がありません。プロ中のプロ,「さすがネットワークスペシャリストは違うなあ」「彼(彼女)は本物だ!」といわれるような知識・経験を身に付けられるような本にしました。この「ネスペ」シリーズは毎年のことですが,わずか1年分の,しかも午後解説しか掲載していません。ですが,単に正解を解説しているだけでなく,実務での実情や,実際の設定も紹介しています。また,各技術の裏側にある本質的なところも,なるべく丁寧に解説しました。
ネットワークスペシャリストに合格するための勉強方法は,基礎学習と過去問の演習です。この二つの勉強を,愚直に,真剣に取り組んだ人が合格されています。
基礎に関しては,拙書の『左門至峰の出るとこネスペ教科書』(日経BP社),そして過去問は本書を含む「ネスペ」シリーズ(技術評論社)で学習してください。また,単にテキストを読むだけでなく,手を動かしながら知識が拡充されるように『手を動かして理解する ネスペ「ワークブック」』を令和4年8月に発行しました。これらの本を活用しながら,ぜひとも合格を勝ち取っていただきたいと思います。
皆さまがネットワークスペシャリスト試験に合格されることを,心からお祈り申し上げます。