切り絵アートで魅せる現代数学の世界

[表紙]切り絵アートで魅せる現代数学の世界

紙版発売

B5判/160ページ

定価3,080円(本体2,800円+税10%)

ISBN 978-4-297-14671-9

電子版

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書籍の概要

この本の概要

本書では,数学の魅力を切絵を切り口にご紹介します。切り絵は,岡本健太郎先生が実際に作成された作品です。数式から得られた図形を地道に切り抜いていくと,あっと驚くきれいな作品ができあがるのです。そのようにできた切り絵を何層にも重ね,背景の色のバランスまで考え抜かれて構成された作品はアートそのものです。奥行が現れる点も切り絵ならではの特長で,それによりフラクタルやトポロジーなどをより具体的に観察することができます。各作品には丁寧な数学の解説を付けます。切り絵の美しさだけではなく,数学のいろいろな姿を存分に堪能できる1冊です。まるで美術館にいるような感覚に浸ってしまうでしょう。

こんな方におすすめ

  • 切り絵数学,折り紙数学,幾何学などが好きな人

本書のサンプル

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目次

  • はじめに

第1章 数の構造とその美しさ

  • 1.1 糸掛け曼荼羅
  • 1.2 カラビ・ヤウ多様体

第2章 繰り返し模様と折り紙の美しさ

  • 2.1 タイリング
  • 2.2 折り紙と数学
  • 2.3 イスラム幾何学
  • コラム M.C.エッシャーのタイリングアート

第3章 フラクタルの美しさ

  • 3.1 平面のフラクタル
  • 3.2 立体のフラクタル
  • コラム ドラゴン曲線と折り紙

第4章 3次元の美しさ

  • 4.1 立体図形と緻密な模様
  • 4.2 立体図形の変形
  • 4.3 4次元の可視化
  • コラム トポロジーのトリック

第5章 その他のモチーフ

  • 作品リスト
  • 関連図書
  • 索引
  • 著者プロフィール

著者プロフィール

岡本健太郎(おかもとけんたろう)

1990年生まれ。山口県下関市出身。九州大学理学数学科卒業。同大学院数理学府博士後期課程修了。博士(数理学)。

現在,和から株式会社の数学講師を務める。数学教育に力を入れており,「楽しめる授業」をモット に学生から社会人まで幅広く授業を展開。また,数学を使ったアート活動(切り絵)を通して,数学の有用性だけでなく美しさや魅力について積極的に発信。著書に『アートで魅せる数学の世界』(2023年度日本数学会出版賞受賞)がある。