切り絵アートで魅せる現代数学の世界
- 岡本健太郎 著
 - 定価
 - 3,080円(本体2,800円+税10%)
 - 発売日
 - 2025.1.23
 - 判型
 - B5
 - 頁数
 - 160ページ
 - ISBN
 - 978-4-297-14671-9 978-4-297-14672-6
 
サポート情報
概要
本書では、数学の魅力を切絵を切り口にご紹介します。切り絵は、岡本健太郎先生が実際に作成された作品です。数式から得られた図形を地道に切り抜いていくと、あっと驚くきれいな作品ができあがるのです。そのようにできた切り絵を何層にも重ね、背景の色のバランスまで考え抜かれて構成された作品はアートそのものです。奥行が現れる点も切り絵ならではの特長で、それによりフラクタルやトポロジーなどをより具体的に観察することができます。各作品には丁寧な数学の解説を付けます。切り絵の美しさだけではなく、数学のいろいろな姿を存分に堪能できる1冊です。まるで美術館にいるような感覚に浸ってしまうでしょう。
こんな方にオススメ
- 切り絵数学、折り紙数学、幾何学などが好きな人
 
目次
- はじめに
 
第1章 数の構造とその美しさ
- 1.1 糸掛け曼荼羅
 - 1.2 カラビ・ヤウ多様体
 
第2章 繰り返し模様と折り紙の美しさ
- 2.1 タイリング
 - 2.2 折り紙と数学
 - 2.3 イスラム幾何学
 - コラム M.C.エッシャーのタイリングアート
 
第3章 フラクタルの美しさ
- 3.1 平面のフラクタル
 - 3.2 立体のフラクタル
 - コラム ドラゴン曲線と折り紙
 
第4章 3次元の美しさ
- 4.1 立体図形と緻密な模様
 - 4.2 立体図形の変形
 - 4.3 4次元の可視化
 - コラム トポロジーのトリック
 
第5章 その他のモチーフ
- 作品リスト
 - 関連図書
 - 索引
 - 著者プロフィール
 
プロフィール
岡本健太郎
1990年生まれ。山口県下関市出身。九州大学理学数学科卒業。同大学院数理学府博士後期課程修了。博士(数理学)。
現在、和から株式会社の数学講師を務める。数学教育に力を入れており、「楽しめる授業」をモット に学生から社会人まで幅広く授業を展開。また、数学を使ったアート活動(切り絵)を通して、数学の有用性だけでなく美しさや魅力について積極的に発信。著書に『アートで魅せる数学の世界』(2023年度日本数学会出版賞受賞)がある。