ファンダムマーケティング ⁠今日の売上」「明日の売上」を両立させる⁠~

「ファンダムマーケティング」のカバー画像
著者
高野修平たかのしゅうへい 著
定価
2,200円(本体2,000円+税10%)
発売日
2025.9.12
判型
四六
頁数
320ページ
ISBN
978-4-297-15054-9 978-4-297-15055-6

概要

プロモーションをしても届かない。
インフルエンサーに頼ってもうまくいかない。

認知“だけ”では売れない時代に、「買うべき理由」をつくるには?

男性/女性アイドル、K-POP、バンド/シンガーソングライター、フェス/イベント、スポーツチーム/選手、モデル/役者、2.5次元俳優、VTuber、声優、YouTuber/インフルエンサー、漫画/アニメ/映画、キャラクター、お笑い、ゲーム、ミュージカル……

社会現象にもなっている「推し」の熱狂を味方にするタイアップの方法論を体系化。

大企業でなくても、認知の獲得、興味の醸成、購買、ファン化まで一気通貫でデザインでき、「推される」存在になれる。

ブランド、IP、ファンダムの“三方良し”が織りなす、AI時代のマーケティングコミュニケーションの教科書。

こんな方にオススメ

  • 「いいモノを作っても見つけてもらえない」「話題になってもモノが売れない」「インフルエンサーに頼ってもうまくいかない」とお悩みの方

目次

はじめに

  • プロモーションが届かない時代
  • タイアップで効果が生まれない理由
  • ファンダムマーケティングとは
  • 「今日の売上」と「明日の売上」
  • 企業とIPの型にはまった形
  • 「売れて、愛される」ために

第1章 ファンダムとファンダムマーケティングを理解する

  • 「ありがとう」を生み出す
  • ファンダムマーケティングがもたらす価値
  • 「応援する」と「推す」の違い
  • ファンダムは宗教
  • 精神的充足を求め始めている現代人
  • ファンダムの根底は可処分精神
  • ファンダムは消費者じゃない
  • 愛とリスペクト
  • ファンダムマーケティングの6つのステップ

第2章 ファンダムマーケティングの目的を決める

  • ファンダムマーケティングの分類
  • ターゲットを定める3つのステップ
  • 認知はお金で買えるが、興味はお金じゃ買えない
  • 近距離トライブか、遠距離トライブか
  • 近距離、遠距離トライブのメリットとデメリット
  • IPありきのファンダムマーケティングは存在しない

第3章 IPのジャンルごとの特性を把握する

  • 男性/女性アイドル
  • K-POP
  • バンド/シンガーソングライタ―
  • フェス/イベント
  • スポーツチーム/選手
  • モデル/役者
  • 2.5次元俳優
  • VTuber
  • 声優
  • YouTuber/インフルエンサー
  • 漫画/アニメ/映画
  • キャラクター
  • お笑い
  • ゲーム
  • ミュージカル
  • 時間軸を超えることも留意する

第4章 ファンダムを自社に接続する

  • 【ケーススタディ】くしゃみでつながるアレジオンの狙いと願い
  • IPと自社をつなげる8ヶ条
  • IPのあたりをつける2つの方法
  • IPの解像度を上げる5つのリサーチ
  • セグメントマスを狙う
  • セグメントマスを見つける5つの方法
  • ファンダムがいるかどうかの見極め方
  • 成功の約束ではなく、信じる要素を見つけるプロセス

第5章 ファンダムマーケティングに「ありがとう」と言ってもらえるコンテンツと情報伝搬を設計する

  • 「ありがとう」と言われるコンテンツを生み出す2つの視点
  • ファンダム内での情報伝搬を設計する
  • ブランドとともに発話させる
  • 【ケーススタディ】オーディオテクニカ×内田真礼、内田雄馬ファンダム
  • 爆発的効果を生んだファンダムマーケティング
  • お土産を設計する
  • 予算におけるお土産の比率に注意

第6章 ファンダム以外に広げる

  • キーワードは「越境デザイン」
  • 近距離トライブス戦略で広げる
  • 【ケーススタディ】リクルート Follow Your Heart & Music
  • 主戦場を越境トライブで広げる
  • 【ケーススタディ】UNSAA-アンサー
  • 【ケーススタディ】SAPEur
  • PRで広げる
  • 【ケーススタディ】志摩スペイン村と周央サンゴ
  • 社会ゴトで広げる
  • 【ケーススタディ】#がんばれ受験生/等身大アンバランス
  • ファンダムマーケティングは局所的マーケティングではない

第7章 ファンダムマーケティングの効果測定をする

  • 効果測定の前提を押さえる
  • ファンダムの声の捉え方
  • 「初速度」「熱狂度」「越境度」を見る
  • ファンダムのお金の優先順位
  • KGIとKPIをどう設定すればいいか

第8章 ファンダムマーケティングの真髄

  • ブランディングの方程式
  • ファンダムマーケティングはタイアップ2.0
  • ブランドエクイティは継続性から生まれる
  • 【ケーススタディ】ジュレームリラックスが見据えてた継続性のファンダムマーケティング
  • 【ケーススタディ】売れて、愛されるを目指したオーディオテクニカ

第9章 ファンダムマーケティングの疑問あれこれ

  • なぜ、応援広告がおこなわれるのか?
  • トライブとファンとファンダムの違いとは?
  • ファンダムを卒業する日はあるのか?
  • インフルエンサーマーケティングのKOLとの違いは?
  • ブランドシンボルとの棲み分けは?
  • 店舗と連動させるには?
  • セグメントマスの弱点はなにか?
  • 失敗するファンダムマーケティングとは?
  • ファンダムマーケティングの時間軸をどう設計すればいいか?
  • ファンダムが盛り上がるトリガーとは?
  • 広告は別途運用すべきかどうか?
  • 向いていない商材はあるか?
  • ミスマッチな世代はあるか?
  • 「ありがとう!」のクチコミにたいして何をすべきか?

おわりに

  • 顧客をファン化する、熱狂的ファンを生み出すことは本当にできるのか?
  • これからの時代は「B to C」ではなく「B with Fandom」へ
  • ボーダレス化する世界を描いていく価値

プロフィール

高野修平たかのしゅうへい

1983年、東京都生まれ。株式会社トライバルメディアハウス所属。執行役員、Modern Ageレーベルヘッド。

2015年に日本初のエンターテインメントマーケティングレーベル「Modern Age」を設立。

著書『音楽の明日を鳴らす-ソーシャルメディアが灯す音楽ビジネス新時代-』(エムオン・エンタテインメント)のほか『ソーシャル時代に音楽を”売る”7つの戦略』『始まりを告げる《世界標準》音楽マーケティング』など多数。

SONY MUSIC系列M-ON番組審議会有識者委員、昭和音楽大学非常勤講師。セミナーイベント登壇の年間講演回数は70回を超える。

【Modern Age】 https://modernage.tribalmedia.co.jp/
【Tribal Media House】 https://www.tribalmedia.co.jp/
【X】 https://x.com/groundcolor