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1月30日にマイクロソフト社の最新OSである,Windows Vistaが登場しました。OSとはパソコンというハードウェアを制御するための最も重要なソフトウェアです。いわゆるWindows(ウィンドウズ)が代表的なOSです。Windowsは1995年のWindows 95にはじまり,Windows 98と続き,2001年にWindows XPが発売になりました。それから6年弱を経て,最新OSのWindows Vistaが発売されたのです。
この6年という期間は開発速度が速いソフトウェア業界にあっては異例に長いものです。6年もかかったわけですから,Windows VistaはWindows XPと大きく異なり,機能はもとより,使い勝手も大幅に向上しています。それでは,具体的にWindows Vistaの機能を紹介しましょう。
デスクトップ
では図1を見てください。
図1 デスクトップ(AERO)
全体的に鮮やかになった印象です。アイコンなどのパーツも滑らかになり,グレードアップした感があります。それと,よく見るとウィンドウの外枠が半透明になっています(図1の赤い円の部分)。これはWindows Vistaの中で視覚上,最も進化した部分です。マイクロソフト社によると,外枠が半透明になることで,PC作業の効率がアップするそうです。もちろん,見た目としても非常に綺麗です。また,起動しているウィンドウの切り替えにフリップ 3Dという機能があります。起動しているウィンドウの中からを最前面のウィンドウを3D表示して切り替えることができます(図2)。
図2 フリップ 3D
これら見た目上の新機能はAERO(エアロ)という新しい仕組みによって成り立っています(お使いのパソコンによってはAERO機能がないものもある)。もちろんAEROを停止して,従来のWindows XPのようなデスクトップすることもできます。
ガジェット
図1を見て,デスクトップの右側にカレンダーや時計が表示されているのに気づきましたか? これらはデスクトップに常に表示されるガジェットと呼ばれる小さなソフトです。どのガジェットを置くかは自分で設定できますし,インターネットに新しいソフトがどんどん追加されていくので,「こんなソフトがほしいな!」なんて思ったら,インターネットからダウンロードして使うことも可能です。
Window フォトギャラリー
Windows XPでもありましたが,Windows Vistaになって画像の管理が非常に便利になりました。それがWindows フォトギャラリーです(図3)。
Windows フォトギャラリーを使えば,パソコンの中に収納されているデジカメ写真を全て一度に管理できます。「パソコンのどこにしまってしまったかな?」と思っても,いつ撮ったかがわかれば,日付を指定するだけでその日付の写真だけが表示されます。
図3 Window フォトギャラリー。特定の日付のみの写真を表示させることができる(2006年3月28日の写真だけが表示させた場合)
もちろん印刷もこのソフトからできますし,色合いを良くしたり・赤目を補正したりなどの,ちょっとした画像の調整なら左クリック一発でできます。
Windows Vistaの新機能はここで紹介しただけではありません。ありとあらゆる部分に新機能が追加されています。あまりに変わりすぎて面食らうかもしれませんが,ちょっと使えばWindows XPを使う気にはなりませんよ。