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本書は,すべてのC言語プログラマのためのリファレンスです。文法ライブラリをまとめた1冊として必要な時に引ける用語解説です。C言語でプログラミングをする際に,手元に置いておきたい1冊です。ANSI Cだけではなく,ISO C99にも対応しています。この1冊でC言語のすべてがわかります。
本書は「C言語を用いてプログラミングを行う上で必要な情報」に軸足を置き,執筆されました。JIS X 3010:2003(JIS C言語:ISO C99の日本語版規格)の記述内容を基本にしましたが,この規格書の解説を行うものではありません。用語の扱いや規格では触れられていない内容(実はこちらの部分が大きな要素となります)については,K&Rからの時代背景や,MSDNなどのベンダーの提供するマニュアルも参考にしました。
目次の大分類を挙げます。「1 C言語の規格」「2 字句要素」「3 文」「4 演算子と式」「5 型」「6 配列」「7 ポインタ」「8 構造体と共用体」「9 関数」「10 宣言」「11 プリプロセッサ」「12 標準ライブラリ関数(ANSI(C90),C95,C99 対応)」「13 プログラミング法」「14 Cプログラム開発環境」「15 拡張機能」「別表」「関数リファレンス索引」「索引」「英文タイトル索引」。このようにC言語の重要用語が網羅されています。
目次に掲載された項目はもちろん,掲載しきれなかった小分類の用語についても「索引」に掲載されています。用語は目次だけでなく「索引」からも引くこともできます。
本書には,徐々に広まりつつある64ビット環境についても記述されています。「15 拡張機能」に「64ビット環境への移行に関する一般的な問題」という項目があります。タイトルどおり,64ビット環境での一般的な問題が記述されています。これからの64ビット時代には必須の項目です。
本書は英文で書かれた洋書の参考書にもなります。本書のほとんどの項目には英文でもタイトルが付いており,「英文タイトル索引」から引くことができます。
本書は全848ページ,C言語の重要用語の解説がぎっしりと詰まっています。どうぞお手に取ってじっくりとご覧ください。