新刊ピックアップ
なぜ,要件定義がうまくいっても稼げるシステムにならないのか?
「数億円かけて,現在と同じシステムをつくっただけ」という究極のムダづかい
- 「システム開発を成功させるには,
要件をきちんと定義することが大事だ」
とよく言われます。たしかに,
1つのエピソードがあります。建設業F社は,
経営陣の意向を受け,
- 「今,
何の問題もないのに, なぜ業務や機能を変える必要があるのか。現在と同じシステムでいいよ。そのままつくればいいだろう」
と,
- 「発注先や下請先は中小企業ばかりだよ。メールやインターネットもできないのだから,
従来どおりFAXや電話でやりとりするしかないだろう」
と,
結局,
「経営」「会計」「業務」「システム」の4つの視点をおさえればうまくいく
では,
この度刊行された
- 経営の視点 → 「経営者がシステムで実現したいことは何か?」
を明確にする - 会計の視点 → 「何の数字が,
いつ, どのシステムでつくられ, どのタイミングで確定し, 自動仕訳となって, 会計システムに取り込まれるのか?」 を押さえる - 業務の視点 → 劣化した業務をそのままシステム化するのではなく,
ゼロベースで見直す - システムの視点 → 開発の
「型」 を知り, それにのっとって, コストやリスクを押さえる
中川さんは,
記事中で紹介した書籍
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お金をドブに捨てないシステム開発の教科書 ~なぜ,要件定義がうまくいっても使えないシステムができてしまうのか?
家は「高額で一生ものだから」とよく考えて買うのに,なぜ中堅企業でさえ数千万から数億円になるシステム開発では思考停止してしまうのか? なぜ,要件定義がうまくい...
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