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Androidアプリの今
AndroidアプリはGoogle Play Storeなどを通じて,世界中の企業や個人が開発したものを簡単に入手できます。2014年時点で登録アプリ数が140万を超えているそうです。
また,日常的に利用しているお気に入りのアプリもあるのではないでしょうか。そんなアプリを自分で作ってみたいと思いませんか?
誰でも気軽に始められる
Androidアプリを作成するには,何か特別で高額な開発ツールが必要であると思っていませんか。実はそんなことはありません。
もし,Androidアプリを作ってみたいと思ったとき,手元にあるWindowsやOS X,LinuxのPCに開発ツールである「Android Studio」(図1)をダウンロードすれば,お金をかけずに開発環境を構築できます。
図1 Android Studio
さらに,Android Developerのサイト(図2)には,開発やデザインについてのチュートリアルやサンプルソースもあり,一部は日本語で説明されています。また,日本のAndroid開発者のための公式コミュニティ(図3)や日本Androidの会のGoogleGroupもあります。
Androidアプリはプロ・アマ問わず,誰もが開発を気軽に始められる環境が揃っているのです。
開発ができるようになるまで
Androidアプリを自分で開発できる(=自分のアイデアを形にできる)ようになるまでに何をする必要があると思いますか? おそらく,プログラミング経験がない人にとって,あまりにも敷居が高すぎて,何から始めたらよいのかピンとこないかもしれません。
プログラミング言語をマスターすることでしょうか? それだと,学生時代の英語と同じで,文法を覚えたけれど会話ができない状況になるかもしれませんし,途中で挫折しそうですね。プログラミングに関する細かな文法やテクニックは,必要になったときに調べればよいです。
まずは一連の流れを体得しましょう。先ほど紹介したAndroid Studioをセットアップして,小さなプロジェクトを作成して,実行しながらトライ&エラーを続けていきます。最初は,指定した文字(たとえば,Hello World!など)のみを表示するアプリ,次にボタンやシークバーなどのウィジェット(部品)を表示するアプリ,さらにそれらを操作したときに,何かアクションをするアプリというように,改造や改良することで,自然にアプリ開発の流れや作法を理解できるでしょう。
また,原因不明のエラー表示になったときには,コミュニティなどで聞いてみることもできます。
Android Studioで作成できるアプリの例
では,実際にAndroid Studioでどのようなアプリを開発できるのか紹介します。
まず,図4は3本のシークバーをスライドさせることで,ドロイド君の色を変化させるアプリです。図5は,Web上にある天気予報の情報を取ってきて表示するアプリです。もちろん,表示する地域などを自分で指定できます。また,図6はドロイド君が障害物などを飛び越えるアクションゲームで,図7は端末の傾きで玉を移動する迷路ゲームです。
図4 シークバーで色を変化
図5 指定した地域の天気予報を表示
図6 アクションゲーム
図7 迷路ゲーム
本書では,これらのアプリをAndroid Studio上で作成する方法や手順,さらにWeb上の天気予報を非同期処理で取得したり,スマホの加速度センサーから情報を取得したり,迷路をランダムに生成するテクニックなども解説しています。
Androidアプリを自作してみたい方,ぜひ挑戦してみてください!