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AWS認定資格はベンダー資格の1つ
IT資格と聞いてまず思い浮かぶ資格といえば,「情報処理技術者試験」ではないでしょうか。この資格は通商産業省(現経済産業省)を所管として開始された国家試験で,現在はIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施しています。国家試験であることから知名度,信頼度とも抜群に高く,社会人,学生を問わず年間数十万人が受験しています。
情報処理技術者試験はまず取得を検討すべき資格といえますが,それ以外にも製品やサービスを提供する企業が実施している「ベンダー資格」も数多く存在します。ネットワーク系ではシスコ技術者認定資格(CCNA,CCNP,CCIEなど),データベース系ではオラクルマスター(Bronze,Silverなど)があります。
そして最近特に注目されているのが,アマゾンウェブサービス(Amazon Web Services,以下AWS)に関する技術的な知識とスキルを問うAWS認定資格です。
AWS認定資格の種類
AWS認定資格は2019年3月現在,以下の9つの試験で構成されています(図1)。
- 1つのベーシック(2018年新設):クラウドプラクティショナー
- 3つのアソシエイト:ソリューションアーキテクト,デベロッパー,SysOpsアドミニストレーター
- 2つのプロフェッショナル:ソリューションアーキテクト,DevOpsエンジニア
- 3つの専門知識:高度なネットワーキング,ビッグデータ,セキュリティ
図1 AWS認定資格の種類
役割別認定資格にはベーシック,アソシエイト,プロフェッショナルの3つのレベルがあり,その順番で難易度が高くなっています。他にも専門性の高い知識を問う試験もあり,すべてのAWS認定資格は3年ごとに再認定が必要となります。
ソリューションアーキテクトはアソシエイトとプロフェッショナルの2つのレベルで実施されていますが,特に受験者が多いのが,ソリューションアーキテクト アソシエイト試験です。
ソリューションアーキテクト アソシエイト試験が注目される理由
ソリューションアーキテクト試験では,AWSにおけるシステム設計の原則であるAWS Well-Architectedフレームワークに従い,セキュアかつ堅牢なアプリケーションを設計および開発・構築する方法についての理解度を評価します。
AWSを利用するには,OS,ネットワーク,データベースなど多岐にわたる知識を必要とし,また実運用をAWSで行う企業も増えています。そのような理由からエンジニアがAWSの知識やスキルを学ぶことは,今後ますます重要になってくるはずです。
ソリューションアーキテクト アソシエイト試験は,それらを測るちょうどよい内容とレベルとされています。そのため,AWS認定資格の中でもまず取得すべき資格となっており,年々受験者は増えています。
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