クラフトマウス ~パソコンで作る四季の手作りクラフト

第51回『バード・ホイッスル その2』

「バード・ホイッスルで小鳥たちとお友達になる」とう話をしたら、⁠あれで小鳥たちがやってくるのは自分の縄張りに侵入者が来たと思って追い払いに来るのだ。鳥たちはストレスを感じているのだよ」と返されてしまいました。

でも、中には「お友達が来た」と思って寄ってくるつきあいの良い奴だっているよね、ということにして、バード・ホイッスルの仕上げです。

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参考図書
『工作ランド・手作り昔のおもちゃ⁠⁠ 海保 洋司・著 誠文堂新光社
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作例は、A4サイズでプリントするように作ってあります。

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小鳥のデザインをしてみましょう

  1. 前回作った展開図を眺めながらどんなデザインにしようか考えました。

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  2. 木の肌をモチーフにして、上に小鳥を止まらせようかとも思ったのですが、おりしも窓の外の木にシジュウカラがやってきたので、ストレートに小鳥そのものをデザイン化することに決定です。

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  3. せっかくアピールしてくれたのでシジュウカラをモデルにします。

    頭の中でデザインを作ってしまうことが多いのですが、今回はそれを形にしてみました。

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  4. 実際のシジュウカラに近いデザインです。

    図鑑やネットの写真などを参考しておこしています。

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  5. デフォルメします。

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  6. 笛の側面にはめ込んでみました。

    う~ん…可愛くありません

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  7. さらにデフォルメしてみます。

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    今度は良い感じです。

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  8. 並べてみると、こうなります。

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  9. 段階をふんでいくと、デザイン、デフォルメしていく中で、なにを残せばシジュウカラとして認識してもらえるのかが見えてきます。

    デザインすることに慣れるためにも、この方法は有効ですね。

笛を組み立てていきましょう

  1. 笛の展開図にシジュウカラの図案を反映しました。

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  2. 組みたてるために補助線を追加して、展開図の完成です。

    口をつけるところにインクがつかないようにしました。

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  3. 今回は工作用紙に貼り付けて組みたてます。

    まずは、展開図をプリントします。

    それほど厚みはありませんがコピー用紙よりはしっかりとした用紙にプリントしました。

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  4. ざっと切り抜いて、裏に両面テープを貼ります。

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  5. 工作用紙に貼り付けます。

    前のクラフトのあとが残っていますが、無駄なく使っているということでご勘弁ください。

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  6. パーツを切り抜きます。

    ラビュームの穴も切り抜きます。

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  7. カッターで軽くなぞって折り目をつけます。

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  8. 折った吹き口を貼り付けます。

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  9. 上面との吹き口の折り目の間は0.5~1mmくらい空けましょう。

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  10. 底をのり付けして笛の完成です。

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試しに吹いてみるのは接着剤が完全に乾いてからにしてください。あわてると空気圧で笛がばらけてしまいます。

笛の前の部分を人差し指と中指でふさいで吹いてみます。

ピーッと鳴ったら大成功。

人差し指で穴を開けたり、塞いだりする加減で音を調整できます。

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うまくならないときは、ラビュームの縁を少しあげてみてください。

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※:ラビューム
リコーダーやホイッスルなどの笛で音を出すための穴の部分のこと。音階をつけるため指で押さえる穴のことはトーンホールという。

今回の反省点

最初は鳴るのですが湿気ってくるとすぐに鳴らなくなりました。

湿気防止のために、工作用紙はツルツルの面が内側に来るように使う方がいいようです。

中に仕込む吹き口は、厚みのある段ボールを使うことをお奨めします。

プラスチックのプリント用紙も出回っていますから、それを活用するのもいいかもしれません。

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楽器づくりは難しいですね。でも、とても楽しいことが判明しましたので、また挑戦してみたいと思います。

次回は子供も夏休みに突入していますね。何か手の込んだことにチャレンジししてみようかな…などと(今のところは)もくろんでおります。

お楽しみに!

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