サルでき流 WordPressではじめる企業サイトの作り方

第16回整理上手になれるかな?カテゴリーとタグの設定

気になったら即実行するタイプ

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はい、そういうわけでございまして!

サルでき流企業サイトの作り方、第16回を迎えました。皆さまシッカリついてきてくれていますか?

そうそう、さすがに16回もやっているとですね、⁠慣れ」が出てくるんですよ。ペンタブに。2回目とか3回目のときのマンガと比べて、線を描くのにためらいが少なくなってきました(注:上手くなったとは言っていません⁠⁠。

いやー、人間何事も慣れですね。WordPressもムズカシく見えるのは最初だけです。使って使って、慣れてしまえば良いのです。皆さまもこの連載を通して、一緒に慣れていきましょうね。

さてさて、そんなわけで今週のウミネココーポレーション仮設広報部ですが。クールビューティー千川さんのクール過ぎる一面が存分に発揮されております。そう言えば護国寺君、先週の最後に鉄の家に強制引っ越しをさせられていましたが……犯人、これでわかりましたね。

ということで、今回はWordPressでの記事の整理整頓の仕方についてお話しします。記事を管理している自分のためにも、読みにきてくれるユーザさんのためにも、今からしっかり整理整頓術を身につけておきましょう。

整理整頓、お好きですか?

ではここで、本題を始める前に1つ質問をしてみましょう。

  • 整理整頓、お好きですか?

ここで普通ですと「いやー、全然好きじゃないですー」とか、⁠その字を見るだけで具合が悪くなりますー」とか、そういうリアクションになったりします。いわゆるお約束ですね。

ところが、コンピュータ関連業界の人って、意外と整理整頓好きな人が多い印象があります(この連載の読者様の中に果たしてどのくらいコンピュータ業界の方がいるかわからないで言っていますが、あくまで、ワタシの周りでのお話です⁠⁠。

コンピュータ関連業界の人って、それこそ日々膨大なファイルを作成しては保存していますので、こまめに片付けていかないと、すぐにデスクトップがファイルで一杯になってしまいます。いるでしょう?デスクトップ上がファイルで溢れかえっている人。⁠オレそう」ですか。わはは。そういう感じです。

そこで、しぶしぶ「フォルダの管理」をするようになるのですが、このフォルダの管理というヤツはちょっとしたクセモノでして、やっているとそのうち、⁠美しさ」が気になるようになるのです。

「フォルダの並び順の検討」⁠ネーミングルールの設定」⁠全角半角の統一⁠⁠、あれやこれや。そういうのを日々日々積み重ねていった結果。何気ないフォルダも気付いたらこんな感じに。

皆さまもしてますよねっ。フォルダ名のナンバリングっ
皆さまもしてますよねっ。フォルダ名のナンバリングっ

そんなこんなで、コンピュータ業界特有の「ゴッテリ整理したい欲求」を見事に反映する形で、WordPressにも整理整頓機能が搭載されています。

最初は「コレ何のために使うの?」という疑問が湧いてくると思いますが、そのうち「整理したい、整頓したい」と自然~に思うようになってきます。そうなったらしめたもの。アナタも立派なコンピュータ関連業界の住人です。さあ、整理整頓術を極めましょう!

記事を整理するための、「カテゴリー」「タグ」

ということで、WordPressに備わっている、整理整頓機能についてのお話をはじめます。

まず最初に、WordPressではいったい何を整理整頓するのか、ということなのですが。WordPressでは、記事を整理整頓します。

前回やりましたね。⁠記事の投稿」で投稿された記事。そう、それです。まだ、この連載上ではテストの記事を1本書いただけですので、整理整頓も何もって状態です。ですが、記事というヤツは書けば書くほど増えていくものでして。

10本20本と記事を書き、だんだんWebサイトのサイズが大きくなってきたなーと思い出した頃には時既に遅し、あれ?あの記事どこ行ったっけ現象が頻発するようになります。

記事タイトルをわかりやすく付けていれば、まだ何とか探すこともできますが、記事タイトルを適当につけてしまっていたらもう大変。自分で書いた記事の海に、自分自身が溺れてしまうのです。

たとえばワタシの場合、公開しているぶんだけでも、Webサイト上に500本以上の記事を上げております。この連載をご覧の皆さまはお察しかと思いますが、ドレもコレも、ダラダラとクドクドと書いた長文です。

もうこうなってくると、どの記事がどんな内容だったかなんて、記事タイトルを見たってわかりません。イチイチ中身を開いて、読みなおして、ようやく何を書いたのかボヤーッと思い出す始末。こうなると、目的の記事を探すのも一苦労です。

そんな事態になる前に、WordPressのカテゴリーという機能と、タグという機能を使っておけば、後で探しやすいように、あらかじめ記事を分類しておくことができるのです。

ここまでOKですか?OKですね。では、⁠カテゴリー」「タグ⁠⁠、順番に見て行きましょう!

カテゴリーを設定しよう

記事整理整頓機能その1、カテゴリーです。

カテゴリーとはその名のとおり、記事を分類するための機能です。もう少しわかりやすく言うと、記事をグループ分けするための機能です。

この記事は「プレスリリース⁠⁠、この記事は「製品情報⁠⁠、この記事は「社長ブログ」のように、対象の記事をどこかのグループに設定しておくことによって、後でまとめて⁠XXカテゴリーの記事⁠というグループで扱うことができるようになります。

ま、言葉で説明されてもわかりにくいと思いますので、とりあえずどんな感じに設定するか見てみましょう。いつものように、WordPressの管理画面にログインをお願いしま~す。

サイドメニュー「投稿」の中に、⁠カテゴリー」というメニューがありますね、こちらをクリック!
サイドメニュー「投稿」の中に、「カテゴリー」というメニューがありますね、こちらをクリック!

カテゴリー管理画面が出てきました。

最初の段階では「未分類」というカテゴリーが1つだけ設定されています
最初の段階では「未分類」というカテゴリーが1つだけ設定されています

画面左側にある入力フォームに内容を記入して、一番下の「新規カテゴリーを追加」ボタンを押すと、画面右側の「カテゴリー一覧」に追加したカテゴリーが表示される、という、至ってシンプルな作りになっています。

試しに新しいカテゴリーを追加してみましょう。

「名前⁠⁠、⁠スラッグ⁠⁠、⁠説明」を入力します。⁠説明」は無くてもOKです
「名前」、「スラッグ」、「説明」を入力します。「説明」は無くてもOKです

入力ができたら、追加ボタンをポチッとな。

カテゴリーが追加されました
カテゴリーが追加されました

それでは、追加したカテゴリーを使って、記事をカテゴリーに分類してみましょう。カテゴリーは記事投稿画面のこの部分から設定することができます。

前回は触れませんでしたが、よく見ると確かにありますね~
前回は触れませんでしたが、よく見ると確かにありますね~

分類された記事の様子を画面で確認してみましょう。

おお、ちゃんとカテゴリーが記事に表示されています!
おお、ちゃんとカテゴリーが記事に表示されています!

カテゴリーはリンクになっています。ポチッとクリックしてみましょう。

この「テストカテゴリー」の中にグループ分けされているすべての記事が、ずらっと表示されます。今はまだ1つだけですが…
この「テストカテゴリー」の中にグループ分けされているすべての記事が、ずらっと表示されます。今はまだ1つだけですが…

他のカテゴリーの記事は表示されません。おお、バッチリ分類されましたね。

ここで、言葉の補足をしておきます。スラッグという言葉について、です。スラッグというのは、画面上の説明にあるように、⁠URLに適した形式の名前」のことです。

……うん。サッパリわかりませんね。

カテゴリーを追加する際、カテゴリーの名前として、⁠日本語」のような「特定の国、特定のコンピューターでしか表示できないような文字」を使っていると、世界規模で動いているインターネットでは何かと都合が悪くなります。

そこで、カテゴリー名とは別の「スラッグ」という、半角英数字の別名を設定できるようになっているわけです。人間が認識するグループとしての「カテゴリー名」と、機械が判別するURLとしての「スラッグ⁠⁠。こういう使い分けになっています。まあ、⁠お作法」と覚えておきましょう。

カテゴリーはさらに、サブカテゴリーという、⁠親子関係」を設定することができるようにもなっています。まったくもう、整理整頓好きのハートを鷲掴みですね。

では、まずはカテゴリーでした。次に行きましょう。

タグを設定しよう

記事整理整頓機能その2、タグです。

タグは、TwitterやFacebookをやっている方なら、⁠タグ付け」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

タグとは、記事に目印を付けるための機能です。

この記事は「技術関連⁠⁠、この記事は「製品関連⁠⁠、この記事は「人事関連」のように、対象の記事に対して目印を設定しておくことによって、後で検索しやすくするために使います。

ま、こちらも言葉で説明されてもわかりにくいと思いますので、カテゴリー同様、どんな感じに設定するのかを見てみましょう。

サイドメニューの「投稿」の中、先ほどのカテゴリーメニューの1つ下が、タグメニューです。

こちらがタグ管理画面です
こちらがタグ管理画面です

こちらはカテゴリーと違って、最初の段階では何も設定されていません。

画面左側にある入力フォームに内容を記入して、一番下の「新規タグを追加」ボタンを押すと、画面右側の「タグ一覧」に、追加したタグが表示される、という、カテゴリーとほとんど同じような作りになっています。

試しに新しいタグを追加してみましょう。

「名前⁠⁠、⁠スラッグ⁠⁠、⁠説明」を入力します。こちらも「説明」については無くてもOKです
「名前」、「スラッグ」、「説明」を入力します。こちらも「説明」については無くてもOKです

入力ができたら、追加ボタンをポチッとな。

タグが追加されました
タグが追加されました

それでは、追加したタグを使って、記事にタグ付けをしてみましょう。タグは記事投稿画面のこの部分から設定することができます。

カテゴリーのすぐ下です。同じく前回は触れませんでしたが、こちらもよく見ると確かにありますね
カテゴリーのすぐ下です。同じく前回は触れませんでしたが、こちらもよく見ると確かにありますね

タグ付けされた記事の様子を画面で確認してみましょう。

おお、ちゃんとタグが記事に表示されています!
おお、ちゃんとタグが記事に表示されています!

タグはボタンになっていますので、ポチッとクリックしてみましょう。

この「テストタグ」が付けられているすべての記事が、ずらっと表示されます。他のタグの記事は表示されません
この「テストタグ」が付けられているすべての記事が、ずらっと表示されます。他のタグの記事は表示されません

……おや?なんだかほとんどカテゴリーと同じ説明になってしまった気がします。これはどうしたことでしょう?

カテゴリーとタグ、どう使い分けるの?

ということで、カテゴリーとタグをお話してきましたが。コレ、どう見ても同じような機能ですよねえ…。

さらに言ってしまうと。カテゴリーとタグには、⁠どんな言葉を入れても問題ありません⁠⁠。極端に言えば、カテゴリーとタグに、⁠同じものを設定すること」もできちゃったりします。

さらにさらに言ってしまうと。1つの記事に、⁠複数のカテゴリー」を設定することも、⁠複数のタグ」を付けることも、問題ありません。できちゃいます。

もうこうなると、完全一致と言ってもさしつかえがないレベルです。これ、どう使い分ければいいのでしょう?

サルでき流の考え方としましては。

とりあえず、カテゴリー使っとけが、オススメです。

もちろん、⁠カテゴリーは部署や製品群などの変動要素が少ない⁠枠⁠として使い、タグは特定のプロジェクトや個別の製品名など、ピンポイントで検索できる⁠目印⁠として使う」という考え方でまったく問題ないのですが、慣れないうちは両方設定しようと思うと、結構悩んでしまったりします。

ここで悩んで記事が書きにくくなってもあんまり良いことありませんからねえ~。と、いうことで、悩みそうなアナタは、カテゴリーだけ使っておきましょう。

何事も慣れますので、慣れてからいろいろやってみよう、という気持ちで大丈夫です。

まとめ

いかがでしたか?

記事のまとめ機能、カテゴリーとタグのお話でした。なんだか不思議な機能でしたね。そっくりなものが2つあるなんて。

この2つの機能、ワタシのおぼろげな記憶では、前はもっと違うイメージの機能だったんです。それが、今回あらためてチェックしたら、なんだかすごく近いものになっていて驚きました。

考えられる理由としては…そうですね。

WordPressはWebサイトのひな形として、多くの人に使ってもらえるように作られていますので、⁠カテゴリーは絶対にこうやって使わないとダメ、タグは絶対にこうやって使わないとダメ」なんてことにしてしまうと、多種多様なユーザさんに対応することができなくなってしまう可能性があります。

ですので、あれこれ機能を見直していく中で、なるべくどんな状況でもどちらの機能も耐えられるように、共通機能が増えていったんじゃないかと、ワタシは勝手に思ってみたりします。

使う側はなんとなく「正解」が欲しくなってしまうのですが、この2つの機能については「正解は自分で作るもんだ」という感じが良いのかもしれません。皆さま独自のカテゴリーとタグの使い方を研究してみてくださいね。

…おっと。

と、いうところで終了の時間です。

ではでは、今回はここまで!

次回をお楽しみに~。

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