業務を改善する情報共有の仕掛け~DevOpsの実現,RPAの導入に向けて~

第12回 Alfrescoを業務自動化プラットフォームとして使ってみよう(後編)

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分
前編では,さまざまな業務データ(コンテンツ)を一元管理できるAlfrescoを題材に,フォルダルールによるコンテンツ処理の自動化のしくみを紹介しました。

ルールを実行してみよう

それでは,設定したルールを実行してみます。今回は図1のようにルールを定義しました。ルールは上から順番に実行されます。

図1 ルールの定義

図1 ルールの定義

このルールが定義されたフォルダに複数の画像が圧縮されたZIPファイル「image_set.zip」を保存します。フォルダに保存するには,Windowsデスクトップからブラウザ上のAlfrescoのフォルダに圧縮ファイルをドラッグ&ドロップします。

すると,上から順番にルールが自動的に実行され,次のような結果となります。

ルール1:Zipを解凍する

image_set.zipが解凍されてimage_setという解凍フォルダが作成され,画像が展開される図2

図2 image_set.zipが解凍されてimage_setという解凍フォルダが作成される

図2 image_set.zipが解凍されてimage_setという解凍フォルダが作成される

ルール2:画像に自動タグ付け(imgRecognition)

各フォルダに移動された画像には人工知能(AI)が判断したタグが付与される

ルール3:動物の画像は動物フォルダへ移動

「動物」タグを付与された画像が「動物」フォルダに移される図3

図3 動物の画像は動物フォルダへ移動

図3 動物の画像は動物フォルダへ移動

ルール4:植物の画像は植物フォルダへ移動

「植物」タグを付与された画像が「植物」フォルダに移される

ルール5:食べ物の画像は食べ物フォルダへ移動

「食べ物」タグを付与された画像が「食べ物」フォルダに移される

業務自動化プラットフォームとして

今回は画像ファイルを対象にしましたが,対象を見積書,注文書,請求書などの業務書類にすることで,業務自動化に活用できます。

このような書類には,企業によってさまざまな書式が利用されています。メールを受信した際にAlfrescoで添付ファイルを取り込めば,中身のデータや書式などによって書類の種類を判断できます。ワークフローを実行したり,承認後は編集できないようにPDFに変換したりするなどのルールを書類の種類ごとに実行アクションとして設定しておくことにより,業務自動化が可能です。

これまでのAlfrescoは,コンテンツの法令遵守やポリシーに基づいた管理を行うことが主な目的でした。しかし,これからは「コンテンツを機軸にした業務プロセスの自動化」に大きな期待が寄せられています図4)⁠

図4 コンテンツを機軸にした業務プロセスの自動化の例

図4 コンテンツを機軸にした業務プロセスの自動化の例

オープンソースで公開されているAlfrescoには,⁠オープン性」⁠拡張性(コラボレーション)⁠柔軟性」というメリットがあります。このメリットにより,既存システムやSalesforce,Slack,Amazon S3などのクラウドサービスと連携できます。市場やIT技術の変化に対応できる「コンテンツを機軸にした業務自動化プラットフォーム」としてAlfrescoを使ってみてください。

Alfrescoの製品情報:
https://alfresco.ricksoft.jp/
Alfrescoのコミュニティサイト(日本専用)
https://alfresco.ricksoft.jp/qa/
Alfresco拡張モジュール:
https://github.com/Ricksoft-OSS

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著者プロフィール

大塚和彦(おおつかかずひこ)

リックソフト株式会社

マーケティング/ソリューション営業を担当。

システム構築,プロジェクト管理が好きな営業!? 新しい技術・知識に出会い・習得するのが何より楽しい!

好きなモノは「注文書」。